[CRazy danceR]
2014.5.21 11:00:02 星見里研究所内部(第三試験室)
side:白波 月夏
なんだこいつは!?
思わずミュータントと言ったが、どっちかといえばゾンビゲームのボスだなこりゃ!
「うおっと!」
飛び退った直後に、さっきまでいた場所へ鉄拳が降り注いだ。
あれは直撃したら助からないだろうな……
幸い振りが少し大きいのでそれで頑張るしかないか!
「月夏!」
「こっちは大丈夫だ!攻撃できそうか?」
「任せて!」
鴉那が飛びかかるが、左手で薙がれて弾かれる。
視線はずっとこっちに向いたままだというのに。
「後ろに目でもあんのかよこいつは!」
思わず悪態をつく。
鴉那は……幸いダメージは少なそうだ。
しかし、近接は不利と判断してか、この間の砲術型に腕を変えようとしていた。
目線が一瞬交錯する。
……時間を稼げってことか!
「やあってやるぜ!!」
内潤卦はすでに巡らせてある。
痛みが走り続けてるが、それで死にはしないだろう。
むしろ、回避できないことこそが、即ち死を意味する。
そんなことを考える余裕もなく左腕が上から叩き下ろされる。
左足に込めた力で右前に飛ぶ。
生き物というのはどうやってもその動きでは即座にカバーしきてない動きがある。
斜め方向への修正だ。
奥へ逃げるのは案外追いやすく、そしてこちらは逃げ場を失う。
故に縦の攻撃なら、相手の反対の腕側へ飛ぶ!
そして
「お返しだぜ」
攻撃で下がっていた顎に掌底を放った。
一瞬首を振らせることには成功……したが有効打には程遠い。
すぐに振り向き、先程以上の殺意を向けてきた。
「……だよなぁ」
その瞬間、鴉那が相手の頭部に禍弾を放った!
ギィン!
「はあっ!?」
弾かれた。
「なんなんだよこいつ!!」
鴉那も苦虫を噛み潰したような表情をしていた。
あの技も消耗は少なくないのはバスの時で分かっている。
となるとどうすりゃいいんだこんなん!
「月夏!こっちに!」
「むしろ来てくれ!」
先ほどの回避を見てか、回避の難しい横降りを基調として動かれて避けるだけで精一杯だ。
右腕の振りをなんとかいなすが、衝撃の幾らかはもらってしまう。
完全にはいなしきれない。
「クソがぁ……」
「月夏!」
アナが左側へカバーに入った瞬間だった。
突如振り上げていた左腕が動きを止める。
「え?」
呆気に取られてしまった。
が、すぐに右のストレートが飛んできてもろに喰らわされてしまう。
「月夏!!」
口の中で血が充満し、吐き捨てる。
畜生がよ。受け身もクソもねぇな、こんな威力じゃ。
だが、さっきの動きで確信が持てた。
奴は、鴉那を何故か攻撃しきれない。
いなす程度にはやっていたが、本気で倒そうという攻撃は、一切していない。
だが、それだけではまだ足りない。
何が……奴を倒すために、何が必要だ……
一歩ずつやってくるそいつに鴉那が攻撃を試みているが、やはりかすり傷程度なのだろう。
ガン無視してこっちに来やがる。
待てよ……こういう奴らの場合調整するための槽が必要になるはずだ。
それだけで足りるのか?あとは……電気か!?
「ぐ、おおお!!」
内潤卦で無理矢理体を動かす。
先ほどの攻撃で切れた血管が悲鳴をあげ、筋肉は休めと拒絶反応を起こす。
うるせぇ!今は黙って従ってろ!!
なんとか立ち上がり、敵の振り上げた腕の下を前転で潜り抜ける。
ようやく鴉那と合流できた。
「月夏!怪我を!!」
「今はどうこうできねぇさ、それよりアイツはお前にそこまで攻撃してねぇ、不自然なほどに」
「分かった、囮に」
「なれねえよ、あれだけ攻撃しても、無視してるくらいだからな」
っ!話している間も、攻撃はこちらにばかり集中する。
「ここからは賭けだ、あの貯水槽の水、調整用の薬液とかじゃねぇのか?
あれをぶっかけたら、少しだけ隙ができるかもしれねぇ!
あとは電気だ!物理がダメなら、そっちを試してみるしか、この部屋に方法はねぇ!!」
「……わかった、頑張って誘導して!それまでに、整えておくから!」
鴉那は最後に振り上げた腕に一閃をいれ怯ませてそのままパソコンのあるエリアに行った。
……さてここが男の晴れ舞台、ってやつか。
「くるなら来やがれ、フェミニスト気取りが」
「grrrrrrrrr!!!!!」
やってやろうぜ。
化け物と凡人、どっちがくたばるかのチキンレースだ!!
今回も本掲載でおまけなし回だったので閑話休題を。
ちょっと前に、今使ってるグラボのVRAMがそろそろきつくなりだしたので更新考えてみてたんですけど、値段上がりすぎてその時そっ閉じしちゃいました……
値上がりエグくない……?これ新品BTOより中古の個体を弄った方が正解では?
また時代が自作寄りに戻った……ってコト!?
ってなっちゃってました。
GPUとメモリの価格見て自分で弄れることの大切さを学んだ気がします。
みんなも覚えて自分で組み立てよう!((