言い訳するなら、土日に模試があったり週ニで小論文書かされたりで疲弊してテェ…全然書けなくッテェ…
たちゅけて…たちゅけて…
毎度の如くお話会です。
この作者は定期的に雑談エピ作らないと死ぬのか?
オリジナル設定を含みます
「やあ、こんばんは、いや、おかえりなさいと言った方が正しいかな?」
図書館から帰ってきたわたしが見たのは、束ねたお札と鞘の無い抜き身の刀を腰にさして狐のお面を被ったやもりさんの姿だった。
「た、ただいま、です…?」
「どうしたんですか…?おばけみたいになってますけど…」
正直、初めて出会ったときよりも見た目が怖い。
「帰りが遅いから心配になってね、もう少し遅かったら助けに行ってたよ。ほら、君に死なれると僕の専門家としての地位が危うくなるからね、他の同業者に『子どもを働かせた上みすみす死なせた』なんて言われてしまったら立つ瀬がない。」
刀やお札を無造作に部屋の隅に放り投げ、椅子に座り込んだやもりさん。
「それで、何か発見はあったかい?」
「それが…」
「なるほど、自らに映り込んだ者の姿を取り集団で襲う鏡の怪異にユイちゃんの姿を利用して誘い込まれた、と。」
「お疲れ様、大変だったね。」
驚いた。ここまで怪異に対して適切な対応ができるとは、並の専門家なら簡単に対処できる案件だが、小学生女児がここまで上手く対応するとは、正直驚きを隠せない。
「探索と撤退を繰り返して情報を集めながら解決する予定だったのに、まさか一度の侵入で完全に怪異を無力化してみせるとはね。」
「ユイのためですから」
小さな体で最大限胸を張る姿を苦笑しながら、事前の情報と繋げてデータを整理する。
『道中で鋏を持った怪異に再び遭遇した』という話も気掛かりだ、どうやらあの荒ぶる御魂とこの少女は『縁』が深いらしい。
「君が出会ったというその鋏の怪異は、『コトワリ様』という、縁切りの神様だ。とある言葉を言うと現れ、悪い縁を切ってくれる神様なんだが、今は暴走しているらしい、襲われた時は手足と首が付いた人型のものを差し出すといい。できればこんな感じの人形がいいね。」
「わ!かわいい〜」
僕が差し出した小さな犬の人形を抱き締めている姿に満足げに頷きながら。「犬、好きなのかい?」
「チャコって子を飼ってて、この子にそっくりなんです」
「へぇ、今度連れてきてよ。」
「もちろん!」
さて、図書館で得られる情報は大方出揃った。
「君が解決した鏡の怪異の正体なんだが、僕の考えを纏めた。」
「他の部屋にあった土偶をはじめとして、あの場所にあったあれらは歴史的な遺物だ。当然、あの鏡も古い、いや、旧い時代からある鏡なのだろう。鏡が日本で使われ始めたのは弥生時代、まあ、当時の技術でそれほど大きな物が作れたかどうか分からないが、オーパーツなどの線もある。今伝えたいのは、要するにあの鏡は儀式、もとい呪術の道具として旧くから使われていたということだ。」
「つまり、あの場所の様々な姿をした道具の怪異、付喪神たちと同じように、人を襲っていたということだ。」
「ただ、鏡の怪異の多くは直接的な力を持たないケースが多い。『写した相手を不幸にする』とか、『未来の自分の死因が見える』みたいにね。」
「じゃあ、なんで写した相手を襲ったりする力があるんですか?」
素朴な疑問を口にする彼女。
「それには、あの場所、つまり図書館に理由がある。図書館には様々な本がある。学術書や辞書から、ミステリー小説や雑誌まで、まさに選び放題だ。そう、例えば、怪談なんかもあるわけだ。」
「怪談を取り込んだんだよ。怪異になりきれないそれらを取り込んで自分の力を変質させた。自分の姿をした人に襲われるといえば、ドッペルゲンガーが有名だろう?」
「じ、じゃあ、最後のおっきなわたしも別の怪異なんですか?」
混乱しながらも必死に着いてきて質問してくれる目の前の優秀な生徒にチーズクッキーを与えながら説明を続ける。
「最後に君を襲ったその大きなドッペルゲンガーは、大鏡の本体がより力を与えた個体だったんだろう。本体にこびりついた『他者を不幸にさせる』という妄執、または思念が色濃く反映されているんだろう。君を捕まえてもすぐにとどめを刺したりせず、他のドッペルゲンガーを待っていたのは、君をより苦しめて、『不幸』にするためだったわけだ。そこが隙に繋がるなんて、皮肉というか、自業自得というか。」
「結論、あの鏡の正体は。呪いの大鏡を中心とした複合怪異だった。ということだ。」
「名前をつけるなら『
さて、ここまでやれば良いだろう。
これであの大鏡の危険性は大きく下がるだろう。
タネ明かしをすると、先程の推理は今の情報だけで考えた与太話だ。
なぜこのような推理をわざわざ目の前でクッキーを頬張っている少女の前で話したのか、その目的は、かの怪異の力を抑えるためだ。
怪異は伝承や噂話に縛られる。ならば、その噂話を捻じ曲げて、弱点や限界を定めてしまえばいい。多くの怪異の弱点は、現に過去の専門家が考えた与太話から由来するものも多い。口裂け女のポマードや船幽霊の穴の空いた柄杓が良い例だろう。
あの大鏡を知っているのは、恐らくまだ少数だろう。もしかしたら僕達2人だけという可能性すらある。それに、『大鏡に襲われた』という強い繋がりとイメージを持つ彼女が怪異に持つイメージの影響は非常に大きいだろう。
もはや、あの怪異は
しかし、まだいくつか引っかかる点がある。
「ねえ、今まで2人であの鏡を見に行ったりしたことってあるかな?」
自信なさげに「多分、ないと思います。」と否定される。
やはりおかしい。
写した者の姿を取るならば、
今までユイちゃんは山にいるかどこかに攫われたか、最悪の場合、既に殺されているかと考えていたが、直近で鏡に写ったことがあるのなら、ユイちゃんは何らかの理由でハルちゃんと接触できない状況にあるんじゃないか?
「いや、まだ分からない。情報が足りないな。」
「どうしたんですか?」
どうやら声に出てしまっていたらしい。こちらの顔を心配そうに覗き込んでいる。
「おっと、なんでもないよ。取り敢えず今夜は休むと良い。家まで送るさ。」
「ユイを見つけるまでまだ休めません!今あの子が苦しんでるかもしれないのに!」
口ではそう言っているが足が震えている。疲労が限界なんだろう。
「君が倒れたら誰があの子を助けるんだい?誰かを助けようとして君が死んでしまったら本末転倒じゃないか。僕の方でも調査はするから、分かったら今日はもうお休み。」
しぶしぶといった表情で引き下がり、屋根伝いに街を歩く僕の背中に乗った彼女の顔には疲労が滲んでいた。
まだやるべき事は多い。明日も調査を続けよう。
文字通り、怪異を凍結させるための儀式みたいなものですね。
サブタイずっと1日目にしてたけど、原作って一夜で起こったことだったな。
まあまあまあまあ、不審者は大人なので、子供にそんな長い間活動させたくないからちゃんと休ませるべきだと考えてるってことなんすよ。(早口)
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