邪神たちが異世界から来るそうですよ?   作:一反目連

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真尋君の影が薄い回です。

誤字脱字指摘感想評価、また、『ぼくのかんがえたさいきょうのうちゅうCQC』、その他諸々待っています。


第十一話

あらすじ

 

ハス太「なんだかんだと聞かれたら」

クー子「答えてあげるが世の情け」

ニャル子「宇宙の破壊を防(ふせ)ぐため」

アト子「宇宙の平和を守るため」

ハス太「愛と真実の邪(よこしま)を貫(つらぬ)く」

クー子「コズミックホラーな協力者」

ニャル子「ニャル子!」

アト子「アト子!」

ハス太「ハス太!」

クー子「クー子!」

ニャル子「銀河間を駆ける幼馴染(おさななじ)みの四人には」

アト子「ホワイトホール白い明日が待ってるぜ」

ハス太「な〜んてねっ!」

シャンタッ君「みー、みー!」

 

真尋「お前らはどう考えても宇宙の破壊を促進する側だろ」

 

   *   *   *   *   *

 

「―――そういう訳で、私もこのコミュニティで居候(いそうろう)させて貰えませんか?もし断(ことわ)った場合、私は交戦の意識ありと判断して宇宙総理大臣に連絡を取らなければ………」

「やめて下さい!私としてもニャル子さん達の世界と戦争するなんて事はしたくないので大丈夫なのデスヨ………」

「脅迫するな」 サクッ

 

アト子が黒ウサギと交渉を始めて早々に脅迫を開始していたので、取り敢えずアト子にフォークを刺しておいた。そして痛みで蹲(うずくま)ったアト子に一言。

 

「さてアト子。何か言い残す事はあるか?」

「これが噂(うわさ)の真尋さんのフォークの味ですか………これは中々に痛いですね………」

「そうか。変な事をやらかしたらまた刺すからな」

 

さて、と真尋は気を取直して黒ウサギに話しかける。

 

「で、アト子は取り敢えずニャル子達と同じ部屋にでも入れておいてくれないか?コイツは子供の教育に悪いところがあるからな」

「何をおっしゃいますか真尋さん!アト子ちゃんは宇宙高等学校でも素(そ)行優(こうゆう)良(りょう)で通っていたんですよ!そんなアト子ちゃんが教育に悪いなんて酷いと思わないんですか」

「因(ちな)みに言わせてもらうが、最も警戒(けいかい)しているのはお前(ニャル子)とクー子だからな?アト子は僕も少しは信用に足(た)る宇宙人(じんぶつ)だと思っているぞ」

 

そこに耀がおずおずと手を挙げて真尋に問う。

 

「私から見てもアト子さんはまともそうに見えるんだけど………」

「騙(だま)されるなよ、コイツ(アト子)は寝取る事でしか興奮できない体質の変態だからな」

「へ?」

 

耀がすっとんきょんな声を出す。そんな耀にクスクスと笑いながらアト子は告げる。

 

「私が生(しょう)涯(がい)を捧(ささ)げても良いと思う二つの物、一つはもの作り、そしてもう一つは―――そう、略(りゃく)奪(だつ)愛(あい)を極(きわ)めることなのです!だからこそ、私はニャル子と真尋さんの仲を応援いたします。その後、最高のタイミングで寝取るためにも!」

「「「「「変態だーっ!?」」」」」

 

アト子の堂々とした宣言に思わず叫ぶ耀含む五人。真尋の方はここまで堂々と宣言されるといっそ清々しい物があるな………などと現実逃避を始めたのであった。

 

   *   *   *   *   *

 

―――箱庭二一〇五三八〇外門。ペリドット通り・噴水(ふんすい)広場前。

飛鳥、耀、ジン、そして黒ウサギと十六夜と三毛猫に、真尋と邪神四人組は"フォレス・ガロ"のコミュニティの居(きょ)住(じゅう)区(く)を訪(おとず)れる道中、"六本傷"の旗が掲(かか)げられた昨日のカフェテラスで声をかけられた。

 

「あー!昨日のお客さん!もしや今から決闘(けっとう)ですか!?」

「ニャ、ニャニャッニャーニャ!ニャアニャニャニャーニャ!」

 

ウェイトレスであろう猫(ねこ)娘(むすめ)が近寄ってきて、飛鳥達に一礼する。

 

「ボスからもエールを頼(たの)まれました!ウチのコミュニティも連中の悪行にはアッタマきてたところです!この二一〇五三八〇外門の自由区画・居住区画・舞(ぶ)台(たい)区画の全てでアイツらのやりたい放題でしたもの!二度と不義理な真(ま)似(ね)が出来ないようにしてやってください!」

 

ブンブンと両手を振(ふ)り回(まわ)して応援(おうえん)するウェイトレスの猫娘。飛鳥は苦(く)笑(しょう)しながらも強く頷いて返す。

 

「ええ、そのつもりよ」

「おお!心強い御(お)返(へん)事(じ)だ!」

 

満面の笑(え)みで返す猫娘。だがしかし、急に声を潜(ひそ)めてヒソヒソと呟(つぶや)く。

 

「実は皆(みな)さんにお話があります。"フォレス・ガロ"の連中、領地の舞台区画ではなく、居住区画でゲームを行うらしいんですよ」

「居住区画で、ですか?」

 

答えたのは黒ウサギ。飛鳥は小首を傾げて黒ウサギに聞く。

 

「黒ウサギ。舞台区画とはなにかしら?」

「ギフトゲームを行う為の専用区画でございますよ」

 

舞台区画とはコミュニティが保有するギフトゲームを行う為の土地らしい。白夜叉のように別次元にゲーム盤を用意できる者達は極(きわ)めて少ないため、必要なのだと。

 

「しかも!傘(さん)下(か)に置いているコミュニティや同士を全員ほっぽり出してですよ!」

「………それは確かにおかしな話ね」

 

飛鳥達は顔を見合わせ、首を捻(ひね)る。真尋も目を閉じて思考を張(は)り巡(めぐ)らせる。

 

「でしょでしょ!?何のゲームかは知りませんが、とにかく気を付けてくださいね!」

 

熱烈なエールを受け、一同は"フォレス・ガロ"の居住区画を目指す。

 

「あ、皆さん!見えてきました………けど、」

 

黒ウサギは一瞬、目を疑った。他のメンバーも同様。

 

「なんだよこれ、なんで―――居住区が森になっているんだよ!」

 

叫ぶ真尋を咎める者はいなかった。そして鬱葱と生い茂る木々を見て、耀を初めとして皆が口々に呟き始める。

 

「………。ジャングル?」

「虎の住むコミュニティだしな。おかしくはないだろ」

「成程!熱帯雨林ですね、ジャングルですね、セルバなんですね!大事な事なので三回言いました!」

「僕はジャングルとは違うと思うんだけどなぁ?」

「というか、"フォレス・ガロ"のコミュニティには当然ガルドだけじゃなく様々な種族の方がいるので、コミュニティの本拠(ほんきょ)は普(ふ)通(つう)の居住区だったはずです………それにこの木々はまさか」

 

ジンはそっと木々に手を伸(の)ばす。その樹枝はまるで生き物のように脈を打ち、肌(はだ)を通して胎(たい)動(どう)の様なものを感じさせた。

 

「やっぱり―――"鬼(き)化(か)"してる?いや、まさか」

「ジン君。ここに"契約書類(ギアスロール)"が貼ってあるわよ」

 

飛鳥が声を上げる。門柱に貼られた羊皮紙には今回のゲームの内容が記されていた。

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