邪神たちが異世界から来るそうですよ?   作:一反目連

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誤字脱字指摘感想評価、また、『ぼくのかんがえたさいきょうのうちゅうCQC』、その他諸々待っています。


第十三話

あらすじ

 

ニャル子「『邪神たちが異世界から来るそうですよ?』前回の三つの出来事!」

クー子「一つ!異世界間戦争(ぼっ)(ぱつ)(ふせ)(ため)アト子(しゅう)(らい)!」

ハス太「二つ!真尋君の(とっ)()な策に(ほん)(ろう)されるガルド=ガスパー!」

アト子「三つ!(なが)(ねん)(たん)(れん)を重ね、(つい)に大魔王ガルド=ガスパーを打ち破る!」

十六夜「四つ!大魔王を(うら)(あやつ)っていた真の敵、白夜叉が我々に()(ふさ)がる!」

 

黒ウサギ「なんで三つの出来事なのに四つ目があるんですか!?」

真尋・白夜叉「「オイコラ」」

 

   *   *   *   *   *

 

「見て。館まで呑みこまれてるわよ」

 

"フォレス・ガロ"の本拠に(とう)(ちゃく)する。(とら)(もん)(よう)(ほどこ)された(とびら)は無残に取り払われ、窓ガラスは(くだ)かれている。(ごう)(しゃ)な外観は()(そう)もろともツタに(むしば)まれては()ぎ取られていた。

 

「ガルドは二階に居た。入っても大丈夫」

 

内装もやはり(ひど)いものだ。といっても『()()()()()()です』のような某四角い建築ゲームの定番という意味ではないが。(ぜい)()くして作らせた家具は打倒(うちたお)されて散在している。流石(さすが)に三人はこの舞台に疑問を持ち始めていた。

 

「この奇妙な森の舞台は………本当に(ガルド)が作ったものなの?」

「………分かりません。"主催者(ホスト)"側の人間はガルドだけに(しば)られていますが、舞台を作るのは代理を(たの)めますから」

「代理を頼むにしても、(わな)の一つも無かったわよ?」

 

飛鳥のその疑問に耀が(こた)える。

 

「森は虎のテリトリー。有利な舞台を用意したのは()(しゅう)のため………でもなかった。それが理由なら本拠に隠れる意味がない。ううん、そもそも本拠を()(かい)する必要なんてない」

 

そう、それが一番の疑問だった。彼の野望の(しょう)(ちょう)とも言えるだろう、自己(けん)()のためのこの豪奢な本拠。その本拠を意味も無く無残な姿にするだろうか。三人は今までとは全く違う(きん)(ちょう)(かん)の中で散策を開始する。

 

「二階に上がるけど、ジン君。貴方(あなた)は此処で待ってなさい」

「ど、どうしてですか?僕だってギフトを持ってます。足手まといには」

「そうじゃないわ。そもそも、このゲームでは『プレイヤーがクリア条件を満たせなくなった場合、敗北とする』と記してあるのよ。三人(まと)まって行動して、三人とも行動不能になるような事になればそれで敗北なのよ?そんなヘマはやらかすつもりは無いけど………念の為、ね」

 

ジンはやや不満そうに飛鳥を見ていたが、取り敢えずは了承して階下で待つ事にした。飛鳥と耀は根に阻まれた階段を物音立てずにゆっくり進む。階段を上った先にあった最後の扉の(りょう)(わき)に立って二人は機会を(うかが)う。意を決した二人が勢い良く跳び込むと中から、

 

「ギ………」

「――――………GEEEEEYAAA――」

 

「何だか、ごめんなさいね」

 

言葉を失った虎の怪物は、()()()()()()()()()()()()()()によって喉を切り裂かれ、あっさりと息絶えた。

 

   *   *   *   *   *

 

話はギフトゲーム開始前に(さかのぼ)る。

 

「そもそも、『指定武具でのみ討伐可能』という物の何が一番厄介なのか………わかるか?」

「………私の身体能力を活かせないという事?」

「いや、耀は別に肉弾戦限定で強いわけじゃないだろ?だからそれは違う」

 

耀の言葉を否定する真尋。十六夜が口を開く。

 

「指定武具の調達………か?」

「正解だ十六夜。その理由は一つ、指定武具が何なのかが分からない所、もう一つ、指定武具の場所が分からない所にある」

「で、策って何なのかしら?」

「つまり、だ。()()()()()()()()()調()()()()()()()()()()()()()んだよ」

 

その真尋の言葉に一同は顔を(しか)める。一同の心中を飛鳥が代表して真尋に告げる。

 

「それが出来ないから、指定武具の調達が難しいのでしょう?」

「それを可能とする裏ワザがあるんだよ。ニャル子」

 

真尋がニャル子に目をやると、壁に向けて歩き続けたり飛び跳ねたり奇妙な踊りをしていた。

 

「………ニャル子?」

「あ、ちょっと待ってて下さい。あの技は発動率0.2%切ってるので乱数調整しておかないと」

 

真尋がフォークを構えるとニャル子は1フレームの間に土下座を済ませていた。

 

「さっさとしろ」

了解(イエッサー)!いっきますよ〜、私の宇宙CQC体験版、『ニャル子の(わし)(づか)み』!」

 

ニャル子が()(くう)に向けて手を伸ばすと、虚空に穴が現れてその中にニャル子の腕が入った。

 

「ふんふん、うわっ、変なもの触った!気持ち(わる)ッ!………っと、これですね」

「いや、何触ったんだよ」

 

真尋のツッコミをスルーして、ニャル子は虚空の穴から一本の剣を取り出す。それは、()()()()()()であった。黒ウサギはそれを(ゆび)()して、真尋に問いかける。

 

「えーと、それは何デショウカ?」

「ニャル子が間違えてなければ、今回のギフトゲームの指定武具」

 

絶句する一同を余所(よそ)に、真尋は剣をニャル子から受け取ると、本拠の(しき)()内に投げ捨てる。

 

「さて、これで指定武具の調達は楽になったな」

「「「「「いやいやいやいや」」」」」

 

つまりはこういう事なのだ。『指定武具を先に()っちゃって』、『ゲームテリトリーに再配置して』、『ゲーム開始直後にもう一度入手したらいい』。とんでもないインチキであった。




原作ブレイク☆
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