あらすじ
ハス太「真実はいつも一つ!」
クー子「じっちゃんの名にかけて」
アト子「以上、証明終了です」
ニャル子「犯人はヤス」
真尋「おい、やめてやれよ………」
* * * * *
「私が聞いた限りだと誰も怪我をしている様子はありませんが、確認しなければ不安でたまりません……」
「大丈夫だろ。真尋のあの策で上手くいかなかったら、そりゃアイツらの責任だ」
「黒ウサギ!こっちだよ!」
風より速く走る二人は瞬く間にジン達の元に駆けつけた。飛鳥達と廃屋の前で待っていたジンは二人を呼び止める為に叫ぶ。
「ジン坊っちゃん、飛鳥さん達に何か不調などは………」
「大丈夫だよ、黒ウサギ。飛鳥さんも耀さんも怪我は全くない。完全勝利だ」
黒ウサギはジンの言葉を心の中で
「やりました、やりましたよ!」
「ああ、良かったな黒ウサギ」
「これは真尋さんにもお礼を言わなくてはいけませんね!では黒ウサギは真尋さんに感謝を伝える為にもお先に本拠に戻らせていただきますね!」
テンションを上昇させたまま、黒ウサギは本拠に戻っていく。それを見送った十六夜はポツリ、と呟く。
「………これは後で思い出して
「あら?では後で
「蒸し返されて、顔を真っ赤に染めた黒ウサギを激写」
「やめてあげてください!」
* * * * *
その後、十六夜による演説も終えて、本拠に戻る。
真尋とニャル子達は自室で
「なっ、なんなんだっ!?」
「中庭の方から聞こましたね、行きましょう真尋さん!」
急いで向かった真尋達が中庭へ到着すると、そこには金髪の少女と黒ウサギ、そして十六夜が中庭から屋敷に戻ろうとし―――後ろから褐色の光が
「お前ら、後ろだ!」
「あの光………ゴーゴンの
レティシアが
「今日の私は最初っからクライマックスですよ!宇宙CQCエンハンサー!」
ニャル子は即座に身体を変質させていく。
少女タイプの身体を分解。より戦闘に適した身体に再構成。
瑞々しい肌色だった
身につけていた可愛らしいワンピースも全て取り払い、夜空よりも深い黒い装甲に変換させる。
その表面を赤黒いラインが走る。
男受けするように見目
その代わりに、激しい戦闘でも大事な頭部を保護するように、フルフェイスタイプの装甲を。
全身も耐熱、
しかし機動性は十全に発揮できるように全体的には細身のシルエットを取る。
「必殺!私の宇宙CQCパート2ダッシュ改―――」
瞬く間に金髪の少女より前に出て、褐色の光に接近したニャル子が、黒色の棒状の物を両手で握り、
「―――シュトレゴイカバールのようなもの!」
思いっきりフルスイングした。
褐色の光目掛けて。
ぐちゃ。
そんな音を立てて、褐色の光が崩れていった。そして、真尋は見てしまった。
真尋は顔を蒼白に染め、体から冷汗が噴き出すのを気合で止めて、ニャル子に告げる。
「―――ニャル子、そのバールもう二度と使うな」
「
真尋が周りを見渡すと、黒ウサギと金髪の少女はSAN値減少によって失神しており、
* * * * *
襲撃犯は意識が覚醒する前にクー子がどこからか取り出した荒縄で手馴れた手つきで縛り上げていく。イス香の時にもクー子が縛り上げたらしいが………一体何処からそんな知識を仕入れて、何時練習をしたのだろうか。
「さて、尋問をするためにも起こしますか。ほら、ちゃっちゃと起きなさい!」
「ぐっ………」
ニャル子がバシバシと頬を張ると、騎士のような風貌をした襲撃犯は呻き声を出して目を開ける。
「貴方達は一体何が目的の何処に所属しているどういう
「ふん、"名無し"風情がよくも大きな態度を取れたものだな。痛い目にあいたくなければ早い所我らを開放することだ!」
騎士のような風貌の男は、鼻を鳴らしながら言い放つ。その様子を見たニャル子は、キョトン、とした顔になって真尋に問いかける。
「―――すいません、真尋さん。この人達って、ひょっとして馬鹿なんですか?」
「なんだと!?」
「―――逆にここまでプライドが高いのも珍しいな」
「貴様ら、我ら"ペルセウス"を愚弄するか!」
自身のコミュニティをバラす騎士(笑)達。これには十六夜も苦笑いして「こいつらアホだろ………」と呟く。
「この程度の拘束、抜け出し……て………。な、何故だッ!?」
騎士(笑)達は何かギフトを使ったのか軽く身体が光る。しかし状況は一切変わらず、騎士(笑)達は拘束されている状態のままである。
「
ああ、ペルセウスだし、そう言うギフトを持っていてもおかしくないな。と、真尋は納得する。
「で、クー子。あの縄に何かギフトでもついているのか?」
「違う、これは私の宇宙CQC番外、触手が巻くが如き髪の捕縛術」
「なるほど、ではこれで散々馬鹿にしてくれた
漸く眺めていた真尋は、考えるのを止めると十六夜と黒ウサギを連れて本拠に戻り始めた。後ろから聞こえた断末魔は聞かなかった事にして………。