お気に入りや感想、評価をしてくださっている方々。そしていつも読んでくださっている方々。ホントにありがとうございます!最近は増えていく数字を見てニヤニヤするのが日課になってきています!これからは夏休みが終わったので投稿頻度は落ちると思いますが週に1、2回は投稿しようと思ってるのでこれからも見てくれると嬉しいです!
「よし、これで最後だ!!」
そう言ってユリウスは魔女教徒の首を落とす
「魔女教徒は既に制圧した。後はスバルの説得がうまく行くかどうか…」
スバルは大罪司教を相手に説得を試みている。普通に考えれば成功するはずがない。
しかしユリウスの目に映る彼は常に英雄であった
故に、彼ならば…。そういった思いで送り出した。
そしてもう一人の大罪司教、怠惰討伐の助けになりたい。そう思っていた
その時
「誰か!!フェリスを呼んできてくれ!!重症だ!!急いでくれ!」
この場にスバルの声が響く
そしてスバルの手に抱えられている幼子
この状況に場に緊張が走る
「…!!フェリス!!頼む!こいつを治してやってくれ!!もう息も弱くなってて、今にも死にそうで…」
スバルはフェリスの姿を見た途端に必死の形相で頼み込む。だがフェリスの顔色は暗かった
「残念だけど、その子を治癒することは出来ないよ」
「は?」
フェリスの言葉にスバルの思考が止まる。そしてスバルが言葉を発する暇もなく冷淡にフェリスは言い放つ
「その子がスバルきゅんが言ってた大罪司教だよね?スバルきゅんは知らないかもしれないけど大罪司教って言うのは国家、さらに言えば世界を揺るがす災害そのもの。それを治癒することはリスクが大きすぎる」
「なんだよ…それ…!ッこの子は怠惰を倒した!!それが人類の味方だって言う証拠になるんじゃないか!?」
「ッ!?その子があの怠惰を?ならますます治すわけにはいかなくなった。その功績は認めるけど怠惰を単独で倒せる戦闘力を持ってるなら、最悪僕たちが全滅する可能性がある」
スバルの言葉にフェリスは淡々と言葉を返す。
こうしている間にもマールスの息はどんどん弱くなっている
焦りと困惑と怒りでスバルから正常な思考が失われていく
スバルがなんとか言葉を絞り出そうとしたその時
「フェリス。私からも頼む」
そう言い放ったのは美しい紫の髪を持つ青年ユリウスだ
そして彼は地面に膝をつき言葉を続ける
「怠惰の討伐は確かに、無視できない功績だ。それに加えて白鯨討伐に大きく助力し、大罪司教の一人を無力化した彼の願いを。どうか聞き届けてやってほしい」
ユリウスのこの言葉を聞いたスバルはさっきまでとは違う、いつもの彼の目をした後。マールスを慎重に地面に置いた後、額を地面に擦り付けた
「頼むフェリス!!全部の責任は俺が取る!!ただこいつが明日を普通に笑えるようにしてやりたい!!そのチャンスを俺にくれないか?」
「っ……!?」
二人の言葉にフェリスに隠しきれない動揺が浮かぶ
そして少し悩むそぶりを見せ、大きなため息を吐き、言った
「はーーっ…わかったよもーー!!治してあげる!!あぁ帰ったらクルシュ様に怒られる〜!!」
「っ!?よっしゃー!!恩に着るぜ!!」
そう言ってフェリスの治療が終え、騎士団たちも撤退の準備をしている時、スバルはユリウスに話しかけた
「ユリウス。さっきはありがとな。きっとフェリスは俺の言葉だけじゃ動いてくれなかった。他でもないお前がいてくれたからマルを助けられた」
その言葉にユリウスは一瞬驚いたように目を見張った後、またいつもの薄い笑みに戻り言った
「おや、君がこうも素直に私に礼を言うとは。明日は槍でも降るのかな?」
「あぁーもう!!せっかく俺が柄でもないこと言ったってーのに!!この野郎!!」
そう言ってスバルは大振りで拳を出すが、ユリウスはひらりとよけスバルの拳は避けた先にあった木に激突した
スバルは悶絶した
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目が覚めたら知らない天井だぁ
とか言ってみたけど見た感じここはロズワール邸ってところかな
西洋風のいかにもな貴族が住んでそうな豪華な内装
そして隣で座ったまま眠りこけてるスバル
って……え?
待ってまってまってまってまってまって!!
スバルが僕の手を握っている!!
oh…ジーザス
もうここで死んでも何も悔いは残らないかもしれない
というか残る余地がない!!
『あら、私にはなかなか振り向いてくれないと言うのに。妬けてしまいますね』
パンドラが何か囁いてくるが聞こえてこない
そして俺がオロオロしているとスバルの瞼が動く
「……っ!?マル!!目が覚めたのか!?よかった…本当に良かった!!」
「あ…え、えと…その…っ」
「おっと、すまねぇ。目覚めていきなりびっくりしたよな。」
「あっ……」
そう言ってスバルは俺の手を離した。
それを名残惜しそうに見つめるがスバルは不思議そうに首を傾けている
そしてスバルは今の俺の状況を語った。
俺は1週間ほど眠りこけていたらしい
やはり、俺の予想通りここはロズワール邸で、俺は今保護監査中だそうだ
つまり、少しでも怪しい行動をすれば騎士団、もといラインハルトが俺を殺しに来るということだ。おっかねぇ
「そんでだ。……マルは『レム』って名前に聞き覚えはあるか?」
「……ッ!?」
あっ、そっか
この前の白鯨討伐の後、暴食によってレムの記憶と名前が食われたんだったな
「…うん。覚えてる。水色の髪をした鬼族、そしてラムの妹でしょ?」
「…ッ!?」
どういうわけか俺はレムのことを覚えてる
これは俺が魔女因子を持ってるからか、はたまた異世界人だからかそれはわからない。でも俺は確かにあの子のことを覚えている
「そっ…か…よかったよ。お前だけでも、覚えててくれて…ッ!」
そう言って、スバルは耐えきれなくなったのか泣き出した
あぁいい!!いいよスバル!!その顔だ!!
思わず吊り上がってしまう口を微笑みに変え、スバルの頭を自身の胸に持っていく
「スバルは頑張ってるよ。でも、耐えられなくなったら言ってね。僕はスバルのどんな姿を見ても失望したりなんかしないから」
「……ッ!!レム…なんで、なんでだよ…!」
そう言って泣いているスバルを僕の脳内レコーダーに確かに保存した
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僕が目覚めてから一日経った
いつもは誰かと喋る時以外一人称は俺だったが、これからはスバルと一緒に暮らすんだ。ボロを出さないようにこれからは僕でいくことにした。
この日、エミリアやベアトリスを交えて対談をすることになった
もちろんお題は僕のこれからについて
「でだ、マル。お前に一つ頼みがある。俺達と契約を結んでほしい」
やっぱそうですよねー
契約とは、ざっくり言うと破れば骨の欠片も残さず焼け死にますよーって言う物騒な約束だ
まぁでもスバルにならどんな契約でも喜んでするんだけどね
……スバルに逆らえなくなる契約ってのもありだな…うへへ
そんな事を考えていると思わず顔が笑みで歪んでしまい、スバル達が首を傾げている。
それに僕はコホンと咳払いをして、言葉を放つ
「じゃあ内容は、僕の権能、および魔法を自身に敵意のないもの、またはスバル、エミリアを筆頭とした許可をもつ者の許しがない限り使用しない。そしてスバルには今後一切絶対服従と誓おう。」
「よし、じゃあそれで……って最後のやつなんだよ!?なんか欲が横から割り込んできたぞ!?」
そう言ってスバル達と最後の項目を除く契約を結んだ。
ちぇっ、いい案だと思ったのに
「…ふむ、確かに契約が成立しているのよ」
そうベアトリスが太鼓判を押す
「そんでもう一個。マル、お前はこれからどうしたいんだ?」
スバルの問いに僕はスバル側につくと決めたあの時からずっと考えていた答えを言う
「僕は、ここでメイドをさせてほしい」
「え?」
「レムが、ここで働いていたんでしょ?ならその穴を僕が埋めたい。それに、養われてばっかってのも忍びないし」
「うーん、そうだな…フレデリカはそれでいいか?」
「ええ、構いませんわ。ただやるのなら半端な仕事は許しませんよ?」
「はい!!よろしくお願いします!!」
フレデリカの許可により、晴れて僕はロズワール邸のメイドに就職した
これには打算がある。聖域での事はスバルがなんとかすべきだ
僕が力で無理やり解決しても、エミリアの成長イベントなど、今後絶対に必要なイベントが発生しない恐れがある
だから僕は聖域に行ってはならない
わかってる…わかってるけど、スバルと別れたくない!!
やだやだ〜!!スバルとせっかく一緒になったのにすぐ別れるなんて…おお神よ!!
心苦しいが、ここは堪えなければならない
だってスバルのためだからね
この対談によって僕はひとまず警戒が解かれたようだ
「では、マールス。あなた用のメイド服を用意しましょうか」
「え?」