マールスは転生してから恋愛対象などは男性になっています。もともとスバルへの好感度カンストしてるのにTSしたことで一気にlikeからLOVEに変わりました。
「い〜や〜だ〜!!絶対メイド服なんか着るもんか!!」
そう叫ぶがフレデリカは僕の足を掴んで容赦なく引きずっている
今は違うとはいえ僕は男だったんだ。なのにメイド服なんか着たら僕の尊厳がもう修復不可能になってしまう。それだけは嫌だ!!
「別にメイド服じゃなくたって業務はできるじゃん!!」
「ダメです!ロズワール様のメイドたるもの服装から気をつかなくてはいけません」
フレデリカの足は止まらず部屋の前に連れてこられた。まずいこのままじゃホントに着させられる
「ほらっ!!往生際が悪いですよ。観念してください!!」
「嫌だ〜!!諦めるもんか!!」
柱に捕まってセミみたいな状態になっている僕をフレデリカが引っ剥がそうとしている
そこにスバルが来て口を開いた
「俺はマルにメイド服似合うと思うぜ!」
「着ます!!」
こんなこと言われたら着るしかなくなるじゃないか!
さっきまでの態度が嘘だったかのようにコロッと落ちた僕にフレデリカが苦笑しながらメイド服を用意した
「スバル!どうかな?似合ってる?」
メイド服を着た僕はスバルに見せて感想を待っていた
「うおーーー!!すげぇ!!マジで似合ってるぜ!!写真撮って家宝にしてもいい?」
「それはダメ」
スバルがデリカシーもクソもない発言をするがひとまず褒めてもらえたので体を張った甲斐があると言うものだ
「「「いただきます!!」」」
そして僕たちは夕食の時間になり食卓についていた
僕が手伝った料理をスバルに食べてもらえる。やっぱりメイドになってよかった!!
……そういえば、ご飯を食べるのって10年ぶりだな。
今まで権能があるから食べなくても生きていけたし、お金もないから食料を買えなかった
そう思いながらスープを一口、口に運ぶ
「?…マル?」
「……あれ?」
気づけば僕の目から涙が流れていた
温かくて、美味しい。こっちの世界に来る前の事を思い出す
「いや、何でもないんだ…ただ、久しぶりにまともにご飯食べたからちょっと感動で…」
そんな僕の様子を見たスバル達は少し悲しそうな顔をした後にすぐ笑顔になり言った
「そんな事で感動してもらっちゃ困るぜ!何たってこれから毎日この生活だ!!」
「そうよ!フレデリカやラムの料理はすごーく美味しいもの!!」
「マールス。今夜はあなたの歓迎会のようなものです。気にせずに好きなだけ食べてください」
三人が声をかけてくれる
その声を聞きながら僕は久しぶりの満腹を感じた
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「エル・ドーナ」
その声と共に魔獣達の足元に土がまとわりつく
そう、今僕はスバルとウルガルムの森にいる。その理由は僕の寿命ストックだ
「じゃあ使わせてもらうよ」
その声と共にウルガルムの命が消える
「どうだ?」
「……やっぱりダメだね」
予想はしてたけど実際に魂を奪ってみてわかった。魔獣の魂は殆どが瘴気に犯されていて使い物にならない。
権能を手にして最初にしたみたいに大根で例えるなら、大根の殆どが腐っているんだ。腐っていないところだけ切り取ったとしても殆ど量が残らない
「そうだね、体感じゃ人間の5%くらいしか寿命がとれないね」
「マジか〜。ちなみに権能使わんかったらどのくらい強いんだ?」
「大体他の大罪司教と遜色ないと思うよ」
「なら問題ねぇ!お前を前線に出すつもりはないからな。自分の身だけ守ってくれればそれ以上はいらねぇよ」
スバルはこう言っているが実際は僕をガンガン前線に出したほうがいいと思うけど。
権能抜きにして考えても僕はノミ以下さんを除く大罪司教の平均くらいの強さはある。なら、普通に考えれば危険分子である僕を前に出して相打ちなら上々、勝っても負けても弱っている方を漁夫ればいい
……まぁ、それができないからスバルなんだけどね
「そういやずっと気になってたんだが、何でお前は俺のことをそんなに好きだって言ってくれるんだ?はは〜んさては一目惚れだな?」
「いや、ぶっちゃけスバルの容姿はタイプじゃなかったよ」
「真正面から否定されるのが一番傷つくな!」
そう、別にスバルの容姿はタイプじゃなかった。もともと男だったとか抜きにしてもそうだろう
だけど違うんだ、タイプに
「僕がスバルのことが好きな理由は僕の一番辛い時に生きる力をくれた、勇気をくれた。僕はね、スバルの思ってるよりもっと、もっと昔からスバルが好きだったんだ」
「…そう真正面から言われると照れるな。まぁもっと大きくなってからもう一回言ってくれ……って冷静に考えたらマルって何歳なんだ…?」
「20だよ」
「まさかの年上!?」
そうやってはぐらかしてくるスバルに僕はむず痒い気持ちになるが、一旦はこの感情をしまうことにした
そうしてるうちにここら一帯のウルガルムは狩り尽くしてしまったようだ
そして僕のストックは約263年
これだけあればエルザやメィリィの襲撃でも死ぬことはないだろう
とは言っても警戒しないといけないのはエルザの暗殺だけなんだけどね
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「きょ、今日からよろしくお願いします!ペトラって言います!」
あれからすぐにペトラがメイドとしてこの屋敷に来た。
でも、ペトラにとっては僕は村を危機にさらした大罪司教の一人だ。
あまり僕からは関わらないほうが良いだろう
「あ、あの!!イムちゃん…あっマールスちゃんか!言いたいことがあるの!」
「…うん、何でも言っていいよ」
僕は村を襲ったことに対する文句の一つ、いやそんなものじゃ気が済まないだろう。もっと何か恨み言でも言われると思って待っていた
しかし
「ありがとう!!」
「は?」
予想していた言葉とは真反対の言葉に思わず声が漏れる
「マールスちゃんがあの魔女教の怖い人倒してくれたんだよね?だから、私たちを助けてくれてありがとう!!」
「……いや、それは違うよ。僕はその人ごと君たちを殺そうとしていたんだ。それにペテルギウスを倒したのも僕の邪魔だったから。少なくとも君にお礼を言われるようなことはしていないよ」
「そうかもしれないけど、私は言いたかったの!!それに、友達になって欲しくて」
その言葉に僕の目が大きく見開いたのがわかった
「だってマールスちゃんもスバルのこと好きなんでしょ?ならおんなじだから!!」
「く、くく…」
「く?」
「アッハハハハ!!いや〜スバルといい君といいここにいると退屈しないね。じゃあこれからよろしくね、ペトラ。でもスバルのことは負けないからね?」
「!うん!!よろしくね!!」
友達か…前世でもほとんどいなかったからむず痒いな
しかし、過去の鬼族の村襲撃前の時のように体の左側が痛んだ
この先、元に戻るとはいえペトラも死んでしまう。
その時、僕はどうしているのだろうか
マールスの権能なしの強さはシリウスとかライとかと同じかちょっと弱いくらいです。