転生した美少女は、ティーパーティの懐刀 作:河童も筆から落ちる
対戦よろしくお願いします
目〜が覚めたら知らんとこ〜♪
知らない天井、知らん声〜♪
頭に浮かぶは天使の輪っか♪
つまーりこーこはキヴォトスだ〜♪
どうしてこうなった!
あれから数年経ちました。
はい、どうも私です。
あぁ、私じゃわかんないか…どうも『月見里ライン』です。
いやー、参った参った…目が覚めたらキヴォトス来ちゃった☆
俗に言う転生!しかもTS転生!
しかも美少女!鏡に映ってるこのお人形さんの様な美少女って誰なんだー!?わたしだ!
いやー、わかってるぅ!銀髪の美少女としてこの世に生まれさせてくれてありがとうっ!
しかも生まれはトリニティ!しかも結構な名家らしい!知らんけど
しかもしかも!私あのナギサとかミカとかセイアの1個下!
何でそんな事わかったかって?でかいパーティがあってそこで出会って仲良くなったから!!
こんな贅沢いいんですか?いいんです!
みんなにこの幸せを分けてあげよう…なんてな!騙して悪いがこの幸せは私のものだ!
…それじゃ原作をどう立ち回るか考えよう、うん。
とりあえず物語を大きく変えるのはやめよう、何が起こるかわからないからね
後はどんなキャラで行くか…うーん?
不思議系は…セイアちゃんだな、策略家系は…ナギサちゃんがそれだな、お姫様はミカ(断言)
んー…いいや、適当に立ち回ろ
どうせ戦闘力は鍛えるし…キヴォトスだから、学力は当然頑張るけど…同世代にハナコ居るからなぁ
私は原作のみんなと仲良くなれたらいいかな!
「ナーギサちゃんっ!」
「ひゃっ!?もう!ラインさん!」
「あー!ナギちゃんだけズルい!私にもハグ!」
今私は幸せの最中にいる、何が起きてるかって?
私とナギサとミカの3人でお茶会を行っているのだ
「ナギサちゃんいい匂い〜、シャンプー変えた?」
「な、何匂いを嗅いでいるのですかっ!?」
「そこに綺麗な髪の毛があったから」
「答えになっていませんよ!?」
そもそも何でお茶会?って思ったそこの君!甘いね…トリニティにとってお茶会は命より優先すべき行為なのだ、多分きっとネイビー
「そういえば、ラインさんも明後日にはトリニティ生ですか」
「そうじゃん!やっとラインちゃんと同じ学校で暮らせるー」
「ふふっ、私も、ナギサちゃんやミカちゃん、今ここには居ないけどセイアちゃんが通ってるトリニティに進めて良かったよ!」
頑張った、本当に頑張った、毎日戦闘訓練して勉強もして交流も欠かさなかったのだ、パーフェクトエリートな私は努力によって成り立って居るのだ
「そういえば、ラインちゃんはどの部活動に入るの?」
んぇ?あーそっか部活動、ティーパーティには入らないって決めたけど他の部活に入るって選択肢が綺麗さっぱり抜け落ちてた、テラワロス
「どうしようかな〜、暫くは無所属で動こうかなって思ってたんだけど…」
「「え?」」
ん?なんかおかしなこと言ったかな?ふたりが凄い目で私の事見てるんだけど
「て、ティーパーティには…入ってくださらないのですか…?」
「何でー!?ラインちゃん!!」
あー、なるほど?まぁ確かにティーパーティに入ればメリットは多いだろう…けど…
「んー、ティーパーティーに入るって事はどれかの分派に入るんでしょ?」
「それのせいでみんなと仲良く話せなくなるかもって考えたら…嫌だから……」
美少女専用必殺技っ!俯きながら自分の思いを語るっ!効果!相手は死ぬ!
「ラインちゃん!!」
「へ?ふにゃっ!?」
うわ!でっか!柔らか!いい匂い!…じゃないじゃない、なんかミカちゃんがダイビングハグをしてきたんですが?ナギサちゃん助け…何感動的な目でこっちを見てるんですか?あなたの幼なじみに現在進行形で圧縮されてるんですが?
「そうだよね…派閥の問題があるもんね…」
ぎ…ギブギブ…へるぷみー、このままじゃラインzipになる…
「そうですよね…派閥、なら…こうすれば……ブツブツ」
ナギサちゃん!?熟考する前にこの子どうにかしてっ!?ミシミシ言ってる!ミシミシ言ってる!絶対体からでちゃいけない音してる!!神様!軟体生物!今すぐ私を軟体生物にしてください!!このままじゃ美少女の腕の中で死ぬっ!…いや?それって最高のシチュエーションでは?よしどんとこい
あれから1年、私ももう二年生…そんな私は今現在…
「ボス、こちらの情報はどうしましょう」
「んー、結構やばい情報だね…E-3区画に機密書類B-2プロトコルに従って収容しておいて」
ティーパーティー傘下の秘密情報組織、機密調査部の部長としてここにいます…はい
いや?何でこうなったんだろ?
ナギサちゃんからさ、「ラインさんは人を観察するのが好きとの事なので適任なのでは?いつ知ったかわからない情報も沢山持ち合わせているようですし」って言われて…
その時の私も美少女達のあんな事やこんな事まで知れるのでは!?って盛り上がったのがいけなかったのかなぁ…
因みにティーパーティ傘下なので一応私もティーパーティに所属しているんです、分派?特例でどこにも所属してませんよ?何でかって?壮絶な取り合いになったから
凄いよね、あのセイアちゃんも動いたからね…私ってもしかしてモテモテ!?
因みに色々な事がありました、セイアちゃんは襲撃されておねんね状態、んで先生に恩を売るための砲撃演習inアビドス砂漠〜カイザーの悲鳴を添えて〜
だからそろそろだと思うんだよね、エデン条約編始まるの
いやー楽しみですね!補習授業部!私ナギサちゃんからトリニティの裏切り者について調査して欲しいって言われてるんですよ!だから合法的に補習授業部にちょっかいかけれるの!
因みにこの機密調査部、トリニティ内外問わず都市伝説扱い何ですよね、外部に一切知られていない部活動…存在を知っているのは当事者である部員とティーパーティのトップ3人のみ、そして私達、機密調査部はティーパーティ内の事は探らないのが鉄則である、理由は私たちを使って他の分派を攻撃したりするのを防ぐ為、これは彼女達が卒業してから本領発揮するものだね
そんなことを思い出していると、部室備え付けの電話に着信が入る、相手は…ナギサちゃんだ
「もしもし、機密調査部です」
「…ティーパーティ現ホスト、桐藤ナギサです、シャーレの先生について情報が欲しいのですが」
…キタキタキタ!このタイミングで先生の情報が欲しいって!もうそろそろなんすね!?エデン条約編!!
「了解しました、では今から書類をまとめてお伺いしますね」
「えぇ、お願いします…では」
盛り上がったきたぁ!!こうしちゃ居られない!さっさと書類をまとめて…ごーーー!!!!!
【ナギサside】
今、私は親友のラインさんと共に先生という存在の情報を集めています
トリニティ内に潜む裏切り者、その可能性がある者達を纏めて捨てるゴミ箱
補習授業部を作る為に…
ラインさんは不思議な方です
私の事を深く理解し、少しでも悩みがあるとすぐに聞いてくれて
アドバイスも適切、そのうえどこで手に入れたのかわからない情報まで掴んでいるのです
学業も二年生の成績トップ、一年生時点でも上位五名に常に入っていた天才
その上戦闘センスも飛び抜けてますね、あの正義実現委員会の部長と副部長を同時に相手取れる、トリニティの懐刀
私達の我儘で作った機密調査部の部長という立場も完璧にこなしています、セイアさんを失い…どうするべきか迷ってる私とは正反対に、彼女は自身に出来ることを完璧にこなしている
私は彼女の親友足り得る人物なのか、と…不安に駆られます
多分彼女は、私のことを親友だと言ってくれるのでしょう
でも、そんな優しいあなたに、私はこれから酷いお願い事をします
トリニティが好きだと語るあなたにとって、とても酷いお願いを…
「…ラインさん、補習授業部を作るにあたってお願いしたい事があります」
ラインさんは不思議な顔をしながら私の方を向く
美しく整った顔は同性なのにドキッとしてしまう程、神が作りし最高傑作級の顔面偏差値…
その顔が、その目が、私にだけ向けられる
息が詰まる、ラインさんが心配そうな顔で見つめる、私は、これから、ラインさんに、裏切り者を探させようとする…
「補習授業部に協力するふりをして、裏切り者を探って欲しいのです」
言ってしまった、そう私が後悔し撤回しようとしたその前に、ラインさんは「いいよ」と頷きました
「セイアちゃんが殺されたんでしょ?私は、セイアちゃんを守れなかった」
ラインさんは、セイアさん襲撃の情報を事前に掴めなかった事を後悔していると、自分が情報を掴めていれば防げたと、もし次私やミカさんが犠牲になったら耐えられないと
だから裏切り者を見つけると、そう言って下さいました
幸いな事に、トリニティ内外でのラインさんの知名度はほぼありません
トリニティのティーパーティに所属している成績優秀な二年生、という知名度
だから、ラインさんが狙われる事は無いでしょう…絶対…
そんな根拠の無い結論を無理やり出して不安を消し去る
ラインさんが「早速準備してくる」と部屋を離れ、私一人が残されました
冷たくなった紅茶を口に運び、候補者のリストを眺める
その中の一枚、阿慈谷ヒフミさん
私の大切な友人の一人、そんな方すらも私は疑っている
それでも、裏切り者を見つけなければいけない
ミカさんを守る為、ラインさんを悲しませない為
残った紅茶を一気に飲み干す、味は全く感じられなかった
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