風紀委員長と戦ったら、所属することになりました。   作:咲鋼

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新しい相棒

翌日、私はブラックマーケットに訪れていた。ブラックマーケットにはグッズ、デバイス、薬など様々なものがあるが、ほとんどのものが危険物だ。持っているのが発覚したらどうなるかは保証できない。………刑罰で済んだら御の字レベルだ。もし不具合で就寝中にでも爆発したら…ということもある。

 

私は露店を冷かしながらある路地裏の店へと向かった。武骨な鉄の扉にはウィルラ工房と書かれている。

 

「ウィルラさん、入りますよ~」

 

そう言って扉を開けると、中にいたのはバラバラのウィルラさんだった。四肢はバラバラ、周りにはねっとりとした液体が流れており、全体から鉄の臭いが充満していた。

 

しかし、これはいつものことなので気にせず、

 

「またですか……」

 

そういいながらウィルラさんを直す。といっても、パーツをねじで固定するだけなので難しくはない。一通りつなげ、充電スタンドに立たせると真っ黒な顔に目が浮かんできた。

 

「ああ、ナイア。君が直してくれたんだね、ありがとう」

 

「ありがとう、じゃないですよ。また充電し忘れて」

 

そういうと気まずそうに頬を搔きながらウィルラは言った。

 

「いや~~思い出してしようとはしたんだよ?でもスタンドに燃料を補充しようとしてたらエネルギーが切れちゃって……」

 

「ああ、だからこんなにも重油が地面に……」

 

地面に広がる黒い水たまりを見ながら言う。

 

「ま、そんなことよりあそこののアタッシュケースを持ってきてくれ」

 

ケーブルをうなじ部分につなげながら、お願いをしてきた。振り返ると工房には見合わない豪華なアタッシュケースが見えた。

 

「これですか。よっ…と」

 

それをテーブルに乗せると、ウィルラさんは話し始めた。

 

「ありがとう、ナイア。………さて、ついに依頼されていたものができましたよ」

 

「本当ですか⁉ありがとうございます!」

 

「いや、私にとってもとても楽しい仕事だったからね。こっちが感謝したいぐらいだよ」

 

そう言うと、ウィルラさんはアタッシュケースに手をかける。

 

「これが君の新しい相棒、『JACKAL』だ」

 

ケースが開かれると、より一回りほど大きい拳銃が出てきた。つやを消した黒色がとても美しい。思わず手に取ってみると、いつものゆーちゃん(.454カスールオートマチック)よりも倍以上重い。

 

「前の.454カスールオートマチックに比べて、こいつは2.5倍ほどの重さの10㎏。もはや人類には扱えないほどの代物です」

 

「……それ、私は人じゃないってこと?」

 

思わずそう言ってしまったが、

 

「少なくとも、普通の人ではないね。よく作業とかで手伝ってもらってるけど90㎏の銅を2つもって歩けるなんて、私たちロボットでもそうそういないよ」

 

「まあ、それはそうですけど…」

 

ぐうの音も出ない反論をされてしまった。

 

「それはさておき、弾薬の説明をしよう。今回は14.5×114mm専用弾となっている。軽装甲車両ぐらいなら軽々と貫通するよ」

 

「なるほど……」

 

『JACKAL』を少し手に持ってみる。スライドやマガジンは少しも擦れず、滑らかに動いてく。いつもの完成度に、私たちはいつものやり取りをする。

 

「完璧(パーフェクト)だ、ウィルラ」

 

「恐悦至極の極み」

キャラの元ネタとか知りたい?(モデルやイメージとする曲など)

  • 教えてほしい!
  • 教えないでほしい。
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