七武装輪転の転生者は平穏に暮らしたい   作:ポーンδ

33 / 37
結果発表

第32話 『結果発表』

 

試験が終わった。

 

◇◇◇

 

終わってしまった。

 

◇◇◇

 

問題は。

 

◇◇◇

 

手応えがなかったことだ。

 

◇◇◇

 

非常に。

 

━━━━━━━━━━━━

 

ヒーロー科A組

 

━━━━━━━━━━━━

 

教室は騒がしかった。

 

◇◇◇

 

「終わったぁぁぁ!」

 

上鳴が叫ぶ。

 

◇◇◇

 

「無理だ!」

 

◇◇◇

 

「補習確定だ!」

 

◇◇◇

 

知ってた。

 

◇◇◇

 

芦戸も似たような状態だった。

 

◇◇◇

 

瀬呂も死んでいる。

 

◇◇◇

 

平常運転だった。

 

◇◇◇

 

俺は机へ突っ伏す。

 

◇◇◇

 

疲れた。

 

◇◇◇

 

本当に。

 

◇◇◇

 

「どうだった?」

 

緑谷が聞く。

 

◇◇◇

 

「分からん」

 

◇◇◇

 

本音だった。

 

◇◇◇

 

出来た問題もある。

 

◇◇◇

 

出来なかった問題もある。

 

◇◇◇

 

つまり。

 

◇◇◇

 

分からない。

 

━━━━━━━━━━━━

 

放課後

 

ひなたの家

 

━━━━━━━━━━━━

 

ナイチンゲールが紅茶を置いた。

 

◇◇◇

 

アルトリアもいる。

 

◇◇◇

 

最近よくいる。

 

◇◇◇

 

何故だろう。

 

◇◇◇

 

「どうでしたか?」

 

ナイチンゲール。

 

◇◇◇

 

「微妙」

 

◇◇◇

 

即答だった。

 

◇◇◇

 

「何点くらいだと思う」

 

アルトリア。

 

◇◇◇

 

少し考える。

 

◇◇◇

 

「五十から七十」

 

◇◇◇

 

「幅が広いな」

 

◇◇◇

 

「分からないからな」

 

◇◇◇

 

本気だった。

 

◇◇◇

 

ナイチンゲールが苦笑する。

 

◇◇◇

 

「落ちても責任は感じませんよ」

 

◇◇◇

 

「助かる」

 

◇◇◇

 

本当に。

 

◇◇◇

 

アルトリアが腕を組む。

 

◇◇◇

 

「私は受かると思う」

 

◇◇◇

 

「根拠は」

 

◇◇◇

 

「私が教えた」

 

◇◇◇

 

自信満々だった。

 

◇◇◇

 

少しだけ不安になる。

 

━━━━━━━━━━━━

 

翌日

 

━━━━━━━━━━━━

 

運命の日だった。

 

◇◇◇

 

結果発表。

 

◇◇◇

 

つまり。

 

◇◇◇

 

処刑日である。

 

━━━━━━━━━━━━

 

ヒーロー科A組

 

━━━━━━━━━━━━

 

相澤が入ってくる。

 

◇◇◇

 

静かだった。

 

◇◇◇

 

珍しく。

 

◇◇◇

 

誰も騒がない。

 

◇◇◇

 

皆結果が気になるのだろう。

 

◇◇◇

 

当然だ。

 

◇◇◇

 

俺も気になる。

 

◇◇◇

 

「結果を発表する」

 

◇◇◇

 

来た。

 

◇◇◇

 

教室が静まる。

 

◇◇◇

 

モニターが起動する。

 

◇◇◇

 

順位。

 

◇◇◇

 

点数。

 

◇◇◇

 

一覧が表示された。

 

◇◇◇

 

視線を動かす。

 

◇◇◇

 

自分の名前を探す。

 

◇◇◇

 

あった。

 

◇◇◇

 

七瀬刃人。

 

◇◇◇

 

六十四点。

 

◇◇◇

 

沈黙。

 

◇◇◇

 

六十四点。

 

◇◇◇

 

もう一度見る。

 

◇◇◇

 

六十四点。

 

◇◇◇

 

嫌な数字だった。

 

◇◇◇

 

「惜しいな」

 

相澤が言う。

 

◇◇◇

 

惜しいらしい。

 

◇◇◇

 

全然嬉しくない。

 

◇◇◇

 

「合格ラインは六十だった」

 

◇◇◇

 

助かった。

 

◇◇◇

 

心の底から。

 

◇◇◇

 

一点足りなかったのではない。

 

◇◇◇

 

四点余裕があった。

 

◇◇◇

 

十分だ。

 

◇◇◇

 

非常に。

 

◇◇◇

 

「よっしゃぁぁぁ!!」

 

◇◇◇

 

上鳴の声。

 

◇◇◇

 

一瞬喜んでいた。

 

◇◇◇

 

その直後。

 

◇◇◇

 

モニターを見る。

 

◇◇◇

 

補習。

 

◇◇◇

 

確定。

 

◇◇◇

 

沈黙。

 

◇◇◇

 

そして。

 

◇◇◇

 

絶叫。

 

━━━━━━━━━━━━

 

昼休み

 

━━━━━━━━━━━━

 

屋上。

 

◇◇◇

 

久しぶりの平和だった。

 

◇◇◇

 

補習回避。

 

◇◇◇

 

素晴らしい。

 

◇◇◇

 

その時。

 

◇◇◇

 

扉が開く。

 

◇◇◇

 

アルトリアだった。

 

◇◇◇

 

「受かったな」

 

◇◇◇

 

「一応」

 

◇◇◇

 

「私が教えたからな」

 

◇◇◇

 

相変わらず自信満々だった。

 

◇◇◇

 

だが。

 

◇◇◇

 

少しだけ感謝している。

 

◇◇◇

 

ナイチンゲールも。

 

◇◇◇

 

同じだ。

 

◇◇◇

 

教わってなければ。

 

◇◇◇

 

多分落ちていた。

 

◇◇◇

 

確実に。

 

◇◇◇

 

「ありがとう」

 

◇◇◇

 

言った瞬間。

 

◇◇◇

 

アルトリアが固まった。

 

◇◇◇

 

珍しい。

 

◇◇◇

 

非常に。

 

◇◇◇

 

「どうした」

 

◇◇◇

 

「いや」

 

◇◇◇

 

アルトリアが咳払いする。

 

◇◇◇

 

「当然のことをしただけだ」

 

◇◇◇

 

少し耳が赤かった。

 

◇◇◇

 

気のせいだろう。

 

◇◇◇

 

多分。

 

━━━━━━━━━━━━

 

放課後

 

━━━━━━━━━━━━

 

再び教室。

 

◇◇◇

 

相澤が教壇へ立つ。

 

◇◇◇

 

嫌な予感。

 

◇◇◇

 

非常に。

 

◇◇◇

 

「それじゃ実技試験の説明をする」

 

◇◇◇

 

来た。

 

◇◇◇

 

本番だった。

 

◇◇◇

 

筆記は前座。

 

◇◇◇

 

知っていた。

 

◇◇◇

 

でも認めたくなかった。

 

◇◇◇

 

相澤が続ける。

 

◇◇◇

 

「今年から二年も同形式の試験を受ける」

 

◇◇◇

 

教室がざわつく。

 

◇◇◇

 

そして。

 

◇◇◇

 

扉が開く。

 

◇◇◇

 

見慣れた金髪。

 

◇◇◇

 

アルトリアだった。

 

◇◇◇

 

A組が騒然とする。

 

◇◇◇

 

当然だった。

 

◇◇◇

 

「二年ヒーロー科」

 

◇◇◇

 

「アルトリア・ペンドラゴンだ」

 

◇◇◇

 

紹介が終わる。

 

◇◇◇

 

モニターが起動した。

 

◇◇◇

 

ペア発表。

 

◇◇◇

 

全員の視線が集まる。

 

◇◇◇

 

俺は嫌な予感しかしなかった。

 

◇◇◇

 

本当に。

 

◇◇◇

 

そして。

 

◇◇◇

 

七瀬刃人。

 

◇◇◇

 

アルトリア・ペンドラゴン。

 

◇◇◇

 

名前が並んだ。

 

◇◇◇

 

予想通りだった。

 

◇◇◇

 

問題はその下。

 

◇◇◇

 

教師。

 

◇◇◇

 

対戦相手。

 

◇◇◇

 

二名。

 

◇◇◇

 

モニターを見た瞬間。

 

◇◇◇

 

思考が止まる。

 

◇◇◇

 

◇◇◇

 

◇◇◇

 

沈黙。

 

◇◇◇

 

教室も静かだった。

 

◇◇◇

 

「終わった」

 

◇◇◇

 

思わず呟く。

 

◇◇◇

 

個性抹消。

 

◇◇◇

 

睡眠ガス。

 

◇◇◇

 

最悪だった。

 

◇◇◇

 

アルトリアも隣で頷く。

 

◇◇◇

 

「奇遇だな」

 

◇◇◇

 

「私もそう思う」

 

◇◇◇

 

珍しく意見が一致した。

 

◇◇◇

 

だが。

 

◇◇◇

 

逃げ場はない。

 

◇◇◇

 

実技試験。

 

◇◇◇

 

その幕が。

 

◇◇◇

 

今まさに上がろうとしていた。

 

第32話 完

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。