第15話 双銃・崩壊と再生
第二武装。
《双銃・崩壊と再生》。
右手。
黒銃。
《崩壊》。
左手。
白銃。
《再成》。
静寂。
オール・フォー・ワンは武器を見ていた。
興味深そうに。
まるで宝石を見るように。
その視線が気持ち悪かった。
本当に。
心の底から。
嫌だった。
黒銃を見る。
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《崩壊》。
対象を分解する異能。
そう説明すると簡単だ。
だが本質は違う。
物質を壊している訳じゃない。
情報を壊している。
存在そのものを成立させる記録。
構造。
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設計図。
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情報。
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全部。
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まとめて消している。
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だから再生しない。
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再生できない。
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だから怖い。
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左手を見る。
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《再成》。
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こちらも同じだった。
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回復能力じゃない。
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治癒能力でもない。
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対象を最も正常だった状態へ戻す。
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情報ごと。
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丸ごと再構成する。
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だから。
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骨折も。
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火傷も。
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欠損も。
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重傷も。
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なかったことになる。
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崩壊。
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再成。
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名前は違う。
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だが本質は同じだった。
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情報への干渉。
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壊すか。
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戻すか。
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違いはそれだけ。
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前世の記憶が過る。
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司波達也。
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魔法科高校の劣等生。
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シスコン魔王。
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歩く戦略兵器。
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理不尽の権化。
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《分解》。
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《再成》。
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第二武装の元になった存在。
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昔は格好良いと思った。
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正直かなり。
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男なら一度は憧れる。
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敵は全部消し飛ばす。
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妹は絶対守る。
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しかもイケメン。
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ずるい。
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本当に。
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ずるい。
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だが。
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使う側になると分かる。
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これは格好良い能力じゃない。
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怖い能力だ。
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その時。
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脳無が動く。
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一体。
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二体。
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三体。
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大型戦闘型。
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同時に襲い掛かる。
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少し前までなら。
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苦戦していた。
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憤怒の仮面でも。
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再生能力が厄介だった。
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だが。
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今は違う。
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黒銃を向ける。
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引き金を引く。
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パンッ。
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小さな音。
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次の瞬間。
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三体の脳無が止まった。
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沈黙。
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そして。
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消える。
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右も。
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左も。
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中央も。
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同時だった。
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肉が無い。
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骨が無い。
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血も無い。
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再生も無い。
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何も残らない。
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完全消滅。
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静寂。
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オール・フォー・ワンが目を細めた。
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「なるほど」
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男が呟く。
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消えた脳無達を見ながら。
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「分解ではないな」
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沈黙。
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「肉体を壊している訳でもない」
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分析する。
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理解する。
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辿り着く。
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「原子レベルかと思ったが違う」
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そして。
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結論。
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「もっと深い」
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黒銃を見る。
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「存在情報そのものを分解しているのか」
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七瀬は答えない。
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だが。
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否定もしない。
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それだけで十分だった。
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オール・フォー・ワンが笑う。
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楽しそうに。
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本当に嬉しそうに。
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「だから再生しない」
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「いや」
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「再生できない」
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「だから個性現象すら破壊できる」
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欲望。
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執着。
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収集欲。
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その瞳には全部あった。
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「そうか」
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「ようやく理解した」
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第五武装。
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第六武装。
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第七武装。
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どれも強い。
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だが。
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違う。
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オール・フォー・ワンは静かに笑った。
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「これが一番強いじゃないか」
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沈黙。
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否定できない。
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第二武装はシンプルだ。
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壊す。
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戻す。
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それだけ。
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だから強い。
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だから怖い。
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そして。
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だから嫌いだった。
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白銃を自分へ向ける。
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発砲。
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白い光。
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《再成》。
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折れた骨。
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傷付いた内臓。
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裂けた筋肉。
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全てが元へ戻る。
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戦闘開始前とほぼ同じ状態へ。
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完全復元。
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オール・フォー・ワンの笑みがさらに深くなる。
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「素晴らしい」
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「実に素晴らしい」
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「君はやはり最高傑作だ」
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七瀬は黒銃を向けた。
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「黙れ」
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即答だった。
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本当に。
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心の底から。
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気持ち悪い。
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人を見る目じゃない。
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実験材料を見る目だ。
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男は笑う。
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「やはり欲しいな」
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「君も」
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「その個性も」
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「断る」
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即答。
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オール・フォー・ワンは肩を竦めた。
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予想通り。
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そんな顔だった。
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だが。
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その瞳だけは笑っていない。
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興味。
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執着。
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所有欲。
それだけが強くなる。
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七瀬は静かに銃口を向け続ける。
黒銃。
《崩壊》。
白銃。
《再成》。
相反する二つの力。
魔王と
最高傑作。
神野の夜は。
まだ終わらない。
続く。