境界記録帯(ゴーストライナー)×ストーンワールド 作:ターミナル カフェ
・本作品は『Fate/Grand Order』×『Dr.STONE』のクロスオーバー二次創作です。
・原作には存在しないオリジナルキャラクター、オリジナル設定が登場します。
・原作キャラクターの設定や関係性に独自解釈・改変があります。
・原作とは異なる歴史、展開、世界観が存在します。
・今後の展開によっては、複数のFateシリーズ作品および関連作品の設定を扱う予定です。
以上の点をご了承いただいた上で、お楽しみください。
【涼音side】
杠先輩と合流した私たちは、校門で別れてそれぞれのクラスへ向かった。
私は歴史が大好きだ。小さいころ、父の書斎にあった偉人の本を読む時間が好きだった。特にアーサー王と古代メソポタミアの話がお気に入り。
父はよく言っていた。
――歴史は、すべてが正しく記録されるわけじゃない。
――「好きなものを好きだと言えるかどうか」も、英雄たる要素のひとつかもしれない、と。
母にかまいっぱなしの兄に反抗して、私はよく父のもとへ通っていた。この気持ちは、忘れないと決めている。
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両親が最後に私を抱きしめてくれたとき、もう会えないんだと直感した。あの後しばらく知り合いと暮らし、今は兄と二人暮らしだ。
兄は日英ハーフだが日本人寄りの顔立ちで、地毛はシルバーに近い白だが黒く染めている。
今日も体育で活躍する兄を見て、私はため息をつく。
達人兄さんは「できないこと」があると挑戦せずにいられない人だ。それに比べ、私はただ努力するしかない。
守られている妹という立場が、あまり好きじゃない。
だから私は、自分としていられる場所――科学部を選んだ。
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「どーも! 紅一点の女子が来ましたよー!」
案の定、誰も反応しない。
白菜頭の先輩――石神千空先輩が装置をいじりながら言う。
「そのテンションとやってることのギャップが噛み合ってねぇんだよ」
「昨日、燕の石像と本物の発見比率を比較してたんです。昨日を境に、石像の発見報告が急激に減ったんですよ」
千空先輩の表情が、ふっと真剣に変わった。
「……そそるな。それは」
その一言で、胸の奥がざわついた。
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両親が家を出た日を境に、幼いころの記憶の一部が抜け落ちている。両親がどこへ行ったのか、本当は知っているはずなのに思い出せない。兄も同じだった。
この"燕の石像"を見つけた瞬間、直感が囁いた。
――これは、始まりに過ぎない。
誰が、どのように、なぜ行ったのか。私が最も重要だと感じたのは「なぜ」――動機だ。
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考え込んでいると、大樹先輩が勢いよく現れた。
「聞いてくれ千空!! 俺は決めた! 杠に、この五年間の想いを伝える!!」
千空先輩は「へー、そうかよ」と適当な返事。
そう思った、その瞬間だった。
「なに、あのひか――」
ブツン。
その光に"見られた"瞬間、私の中の何かが、確かにスイッチを入れた。
――その日、人類は石化した。
「間に合わなかったか。だが、希望はまだある。頼むぞ、人類最後のマスターたち」
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第二話 了
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