境界記録帯(ゴーストライナー)×ストーンワールド 作:ターミナル カフェ
・本作品は『Fate/Grand Order』×『Dr.STONE』のクロスオーバー二次創作です。
・原作には存在しないオリジナルキャラクター、オリジナル設定が登場します。
・原作キャラクターの設定や関係性に独自解釈・改変があります。
・原作とは異なる歴史、展開、世界観が存在します。
・今後の展開によっては、複数のFateシリーズ作品および関連作品の設定を扱う予定です。
以上の点をご了承いただいた上で、お楽しみください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
境界記録帯(ゴーストライナー)×ストーンワールド
第三話「カルデア」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「―――ようこそ、人理継続保障機関カルデアへ」
「ここは、魔術だけでは見えない世界。科学だけでは計れない世界を観測し、人類の決定的な絶滅を防ぐための機関です」
ノイズが走る。
霊長の世が定まり、数千年。人類をより長く、より確かに繁栄させるための理――人類の航海図。
これを、魔術世界では「人理」と呼ぶ。カルデアは、その人理を守り続ける者たちだった。
────────────────────
「達人。お前は、この夜空をどう見る?」
「ぼくは、お父さんたちのお話がだいすき!」
「そうか。だがそれは、彼らの物語だ。お前もいつか世界を旅してみるといい」
────────────────────
ノイズが走る。
西暦2015年。魔術師は過去の技術を司り、科学者は未来の技術を積み重ねる。決して相容れない学問の徒だが、志だけは同じだった。
――人類が、より長く繁栄すること。
カルデアの成果は続き、人類史は100年先まで安全を保証されていた。
――だが。
シバによって観測されていた未来領域が消失。計算の結果、人類は2017年に絶滅することが証明されてしまった。
そんな中、シバは日本のある地方都市に「観測できない領域」が発生したと観測する。
カルデアはこれを絶滅の原因と仮定し、第六の実験を決行する。
――過去への時間旅行。事象に介入し特異点を破壊する禁断の儀式。
その名を――聖杯探索(グランドオーダー)。
────────────────────
「ねぇ、涼音。どうして、私たちのそばにいてくれるの?」
幼い涼音は、少し困ったように首をかしげた。
「■■■は、さびしくないの?」
「……確かに、さびしいかもね」
「だけど、私たちは■■の化身。■■■■■■■よ」
────────────────────
ノイズが、再び走った。
「あいつらの子供とはな……」
「よもや、七つの■■■を攻略し、人理に"証明"を刻んだ者たちが――こんな"普通の生活"とは」
「フハハハハハハハ!」
幼き日の藤丸兄妹の前に立つ、金色の鎧を纏った人物。瞳は笑っていなかった。裁定を下す者のように冷たく、遥かな未来を見据える知性を宿していた。
「よろこべ、雑種の童どもよ」
────────────────────
ノイズが走る。ノイズが走る。ノイズが走る。
意識が、引き裂かれる。
――俺は、何かを忘れている。
――私は、何かを忘れている。
「俺は……何を忘れている?」
「私は……何を忘れている?」
────────────────────
『人理が停滞しました。カウンターガーディアンの活動を確認できません』
『メインプランの失敗を確認。サブプランへ移行します』
『藤丸・K・達人。藤丸・K・涼音。両名を〈人理最後のマスター〉として認定』
『英霊憑依型召喚システム――フェイト・レプリカントを両名へインストール』
『両名の記憶封印は強固です。自然解凍を最優先事項とします』
『石化現象回避のため、レイシフトを利用したタイムジャンプを実行』
『タイムシフト開始まで――3、2、1』
『――人理の復活を、期待します』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第三話 了
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━