光輝が機械部品やパーツを買い、東京から百合ヶ丘に帰ってきた。
今、時間は昼の2時。一応帰ったことをみんなに伝えたほうが良いのかな。
光輝「おし」
光輝が百合ヶ丘の校舎内を歩きみんなを探す。すると、体育館のような場所で筋トレをしていた。
梨璃「いーちっ! にーっ!」
夢結「その調子よ梨璃」
楓「ぐぬぬぬぬ……!」
二水「楓さん、いい加減諦めてくださいよ」
楓「おだまり、ちびっこ!!」
叶星「あはは……」
灯莉「お〜っ! たかにゃんセンパイすごーい!」
高嶺「いち! に! さん!」
高嶺さんは素早くキレッキレの筋トレ動作を行う。そして、それは一葉ちゃんも同様。
一葉「1! 2! 3! 4!」
千香瑠「さすが一葉ちゃんね」
一葉「いえいえ。……あ、光輝さん!」
一葉ちゃんの言葉でこちらを見るみんな。
光輝「ただいま。何事もなく帰ってきたよ」
恋花「何が何事もなく……よ」
え?
瑤「校長や優珂たちから連絡あったよ?」
光輝「っ!!」
やべぇ、また説教くらうか?
身構える光輝。だが、
千香瑠「まあ、約束は守ったから今回のお説教は無しね」
光輝「ホッ……」
良かった良かった。
藍「光輝〜、何買ってきたの〜?」
光輝「ああ、機械の部品。いろいろ作らなきゃいけないのがあるからな」
藍「そっか〜」
光輝「じゃお俺は研究室戻るわ」
そして、光輝は研究室に戻っていった。
千香瑠「………………」
梅「千香瑠? どうしタ?」
千香瑠「いや、光輝くんが色々作ってるところ、そう言えば見たことなかったなって」
鶴紗「そう言えば……」
すると、
ミリアム「なら、見に行ってみるかの?」
姫歌「え、大丈夫なんですか?」
ミリアム「うむ。光輝様の研究室に関しては色々イレギュラーじゃが、工廠科の設備の1つという扱いなんじゃ。工廠科の権限を使えば、自由に入ることが可能じゃ。千香瑠様たちが百合ヶ丘に来たときに皆で行ったときも、ワシの工廠科の生徒権限を使ったんじゃ。たまに辰姫や百由様なども入っておるぞ?」
夢結「そうだったのね……。そう言えば光輝さんの研究室は関係者以外立ち入り禁止の札が立っていたわね」
ミリアム「その"関係者"が、工廠科というわけじゃ。では、行くかの」
リリィたち『お願いします!』
そして、ミリアムの権限でみんなで光輝の研究室へと向かった。
― 光輝の研究室 ―
コン コン!
ミリアム「光輝様〜、入るぞ」
自動扉が開き、中にはいるみんな。すると、買ってきた機械部品をハンダを使って接続部分を溶接し、その接続部分に機械パーツを取り付ける精密作業をしていた光輝。
光輝「ん? どうした?」
ミリアム「いや、みんなが開発場面を見てみたいらしくての。少しだけよいか?」
光輝「う〜ん、面白くないと思うぞ? それでもいいなら」
光輝が許可を出し、みんなで作る所を見ることに。
一葉「今作ってるのは何なのですか?」
光輝「ルナティックトランサー持ちのリリィへの、暴走制御装置だ。これを使えば、暴走によるパワーアップを完全に制御して自我をもって自分のものにできる……ようにするためのものだな」
夢結「ッッ!!」
藍「?」
件のルナティックトランサー持ちである夢結が、その装置の力と価値に目を見張る。
藍の方はよく分かっていないようだ。
光輝「えっと、これをこうして、工廠科にオーダーしてた特殊金属のカバーを被せて……ネジで固定…と」
製品が形になった瞬間にたちあった。と思ったら、
光輝「よし、後はこれにプログラミングでデータを打ち込むだけだな」
光輝は2つあるデバイスの内1つを手に取り、パソコンから伸びるケーブルに繋ぎ、高速でタイピング。
パソコンには数万、数億桁のアルファベットと、マギの言語である"ルーン文字"が入り乱れる。
それを性格に、興毅はキーボードをタッチしていく。
恋花「すっご………」
瑤「私たちも見ててまるで分からない……」
千香瑠(光輝くん………)
叶星「これは………」
高嶺「彼がG.E.H.E.N.A.側でないことが、これほど安心することなのね……」
紅巴「す、すごいです……!」
すると、《ピーー!》と、電子音が鳴り、画面にはコンプリートの文字。
光輝はデバイスからケーブルを抜き、もう一つのデバイスに差し込み同様のテジュンをもう一度行う。
そして10分後、作業終了。
光輝「よし、夢結さん、藍ちゃん、訓練室でこれを使って試し斬り頼むわ」
夢結「分かったわ」
藍「分かった!」
そして訓練室に向かい、対ヒュージの仮想訓練モードをオンにする光輝。
光輝「準備はいいか?」
夢結「いつでも」
藍「早く〜!」
光輝「じゃあ二人とも、腰のデバイスをタッチしていく電源を入れてくれ」
タンッ! 二人はデバイスをタッチし、電源を入れる。
ブウウウウンッ!! と、駆動音が鳴る。
光輝「二人とも、ルナティックトランサーを起動してくれ」
夢結&藍「「《ルナティックトランサー》!!」」
レアスキルを発動する二人。力が湧き上がり、肉体が強化され、いつも通り自我を僅かに侵食……
夢結「?」
藍「あれ?」
されなかった。
光輝「よし! 成功だ!」
夢結「っ! 身体はちゃんと強化されてる。なのに、自分が暴走する感じがしない!」
藍「ヒュージ倒す〜!」
早速藍ちゃんが、仮想ヒュージに斬りかかる。夢結さんも出遅れながらも次々とヒュージを斬り伏せる。
そして、訓練終了。
光輝「どう?」
夢結「いや、どうって……。あなたの技術力どうなってるのよ……」
呆れ半分のため息を吐く夢結。
藍「ヒュージ倒すの、いつもより楽しかった!」
光輝「それは良かった」
それを見ていたリリィたちは
梨璃「お姉様………良かった!」
瑤「うん。これで藍の安全も多少は確保できるね」
恋花「やるじゃん光輝!」
叶星「ほんとにね……」
姫歌「こ、光輝さん! 良かったら、姫歌のCHARM、少しメンテナンスしてくれませんか!」
姫歌が申し出る。
光輝「いいの? CHARMはリリィにとっての命も同然でしょ? CHARMのシステム全部見られることになるけど……」
姫歌「光輝さんなら変なことはしないって今なら分かりますので!」
灯莉「それならボクもお願いしたい〜」
光輝「……順番にな?」
そして、CHARMメンテナンスに付き合った光輝だった。
― つづく ―
光輝、やばいことしてますねww