六本木動乱
合宿2日目が終わり、リリィ達が寝静まっている頃、一葉、千香瑠、恋花、瑤、藍の、エレンスゲ5人の通信デバイスがけたたましいアラート音を鳴らした。
一葉「っ! 何事ですか!?」
慌てて飛び起きる5人。すると、デバイスには、《東京、六本木地区にて大規模なヒュージの出現。数が非常に多いため、ヘルヴォルは至急帰還するように》との事だった。
アラート音で他のリリィたちも飛び起き、音が鳴る一葉たちの部屋に入って来る。
一葉たちは叶星や梨璃たちに事情を説明すると、急いで東京へと戻る準備を始めた。
光輝(俺に、なにかできることは………)
― 東京・六本木地区 ―
夜中の東京では、エレンスゲのリリィたちやマディックが、お互いに協力しながらヒュージへの対処、リリィへの支援を行い、前線を維持していた。
優珂「はああああっ!!」
ズバ ズバ ズバ! ボン ボン ボンッッ!!
優珂の、スピードを活かした連続斬撃がヒュージに襲いかかり、スモール級3体を一気に沈める。
優珂「っ! 数が多すぎる!」
美岳「優珂!」
優珂「っ!」
背後を狙われた優珂。だが、
蒔菜「甘いよ!」
蒔菜がCHARMを構え、二丁流の双射撃。ヒュージを蜂の巣にする。
優珂「助かったわ!」
蒔菜「それはいいって。けど、難易度エクストリームだね、こりゃ……」
美岳「ゲームじゃないぞ蒔菜! だが、その例えは言えてるな」
結爾「……………」
優珂「っ! 結爾、まだ"聖眼"は使わないで。必ずどこかで必要になるわ」
結爾「……分かった」
緋紅「ぼさっとしてんな! まだ来るぞ!」
CHARMを構えるクエレブレ。ヒュージが押し寄せていた。
別の区画では―――、
リリィ「っ! だめ! 押し切られる!!」
リリィ「でも、撤退するわけには!」
必死に攻撃を仕掛けてヒュージに直撃させるリリィたち。だが、数の暴力に押し切られそうになる。
リリィたち『きゃああああっ!!』
ヒュージの波に飲まれそうになった……瞬間!!
ズバ ズバ ズバ!! ボン ボン ボンッッ!!
リリィ「え?」
突然ヒュージが爆散。前を見ると、
七保「うちの後輩は殺させない!」
七保率いるバシャンドレの援軍が間に合い、ヒュージを押し返す。
リリィ「バシャンドレ! 七保様!」
七保「あなたたちは一度引いて体勢を立て直して! ここは私たちが食い止める!」
リリィ「でも!」
昇依「七保様の言うとおりにしなさい! 怪我してるのは分かってんのよ! 一度治療してから復帰して!」
リリィ「っ! ……分かりました!」
リリィ「行くよ!」
みんなが行くのを見届けた七保は、
七保「行くよ! バシャンドレ、展開!!」
バシャンドレ「了解!!」
その頃、ヘルヴォルは百合ヶ丘に輸送機を出してもらい、空から東京へと向かっていた。
一葉「あれは!!」
遠くに見える東京の街は、夜の暗闇に映えるような炎の赤に包まれ、火の手と煙が上がっていた。
千香瑠「みんな―――持ちこたえていて!」
蒔菜「オラオラオラ〜!」
バン バン バン! ズバ ズバ ズバアッ!!! ボン ボン ボン ボン ボン ボンッッ!!
蒔菜のレアスキル、"円環の御手"からのCHARMの二刀流を振り回し、片方で射撃、もう片方で斬撃と、普通のリリィの2倍の手数でヒュージを狩る。
だが、次から次へと湧き出る。
蒔菜「だ〜っ! もう、キリないんだけど!!」
緋紅「泣き言言うな!」
ズバ ズバアッ!!
緋紅もCHARMを構え、連続斬撃を叩き込む。ヒュージは一撃で沈黙するが、まだまだ湧いてくる。
緋紅「くっそ!」
優珂(みんな疲れが出てきてるわね……)
優珂「美岳様!」
美岳「分かった!"レジスタ"!!」
ここで美岳がレアスキル、"レジスタ"発動。味方の身体を鼓舞し、マギを高めて身体能力を強化し、疲労を一時軽減する。
優珂「でも、気休めにしかならないでしょうね……」
見ると、スモール級をかき分け、今度はミドル級が向かってきた。
ミドル級のヒュージは触手をリリィ達へと伸ばし、身体を貫こうと狙ってくる。
優珂「っ!」キンッッ!!
美岳「くっ!」
蒔菜「危なっ!」
結爾「ちっ」
緋紅「このっ!」
なんとか躱すクエレブレ。急いで射撃モードにCHARMを切り替え、集中射撃。
バン バン バン バン バン バン バン バン バン!!! ボンッッ!!
さすがに5人がかりの集中射撃には耐えられずに爆散するミドル級ヒュージ。
その頃
昇依「はああああっ!!」
バシャンドレの1年生、山内昇依が、CHARMを近接特化のブレードモードにしてヒュージを切伏せる。
爆散するヒュージ。だが、次から次へと湧いてくるヒュージ。
昇依「これ、本当に減ってるの!?」
七保「昇依ちゃん落ち着いて! 数が多すぎてわからないだけで、数は確実に減っているはずよ!」
七保(でも、このままじゃあ私たちも保たないかも……)
そんな時だった。
バン バン バンッッ! ボンッッ!
バシャンドレ『っ!?』
突如として銃撃がミドル級ヒュージに叩き込まれ、爆散した。
七保「銃撃!? どこから……!?」
?「お待たせしました! 七保さん!」
千香瑠&瑤「!!」
駆けつけたのは、千香瑠と瑤。なんとか間に合い、バシャンドレの援軍として駆けつけた。
七保「千香瑠! 瑤!」
その頃、
一葉「無事ですか!」
恋花「お〜お〜、やってるね〜」
美岳「ヘルヴォル!」
優珂「一葉……」
一葉「加勢します。優珂さん」
優珂「余計な御世話……と、言いたいところどけど、今は助かるわ」
藍「はやくはやく! 戦う〜!」
結爾「藍! ヒュージぶっ飛ばしてやりましょうね!」
緋紅「結爾、急に元気になったな……」
すると、一葉はヘルヴォルのメンバーに通信を入れ、
一葉「これよりヘルヴォルは、2チームに分かれて、それぞれクエレブレ、バシャンドレに加勢して共同戦線を張ります!」
ヘルヴォル『了解!!』
― つづく ―
どうなるんでしょうな