ヘリオスフィアに愛の方程式を   作:松兄

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第三章:《六本木》エレンスゲ動乱編
六本木動乱


 

 

 合宿2日目が終わり、リリィ達が寝静まっている頃、一葉、千香瑠、恋花、瑤、藍の、エレンスゲ5人の通信デバイスがけたたましいアラート音を鳴らした。

 

一葉「っ! 何事ですか!?」

 

 慌てて飛び起きる5人。すると、デバイスには、《東京、六本木地区にて大規模なヒュージの出現。数が非常に多いため、ヘルヴォルは至急帰還するように》との事だった。

 

 アラート音で他のリリィたちも飛び起き、音が鳴る一葉たちの部屋に入って来る。

 

 一葉たちは叶星や梨璃たちに事情を説明すると、急いで東京へと戻る準備を始めた。

 

光輝(俺に、なにかできることは………)

 

 

― 東京・六本木地区 ―

 

 夜中の東京では、エレンスゲのリリィたちやマディックが、お互いに協力しながらヒュージへの対処、リリィへの支援を行い、前線を維持していた。

 

優珂「はああああっ!!」

 

ズバ ズバ ズバ! ボン ボン ボンッッ!!

 

 優珂の、スピードを活かした連続斬撃がヒュージに襲いかかり、スモール級3体を一気に沈める。

 

優珂「っ! 数が多すぎる!」

 

美岳「優珂!」

 

優珂「っ!」

 

 背後を狙われた優珂。だが、

 

蒔菜「甘いよ!」

 

 蒔菜がCHARMを構え、二丁流の双射撃。ヒュージを蜂の巣にする。

 

優珂「助かったわ!」

 

蒔菜「それはいいって。けど、難易度エクストリームだね、こりゃ……」

 

美岳「ゲームじゃないぞ蒔菜! だが、その例えは言えてるな」

 

結爾「……………」

 

優珂「っ! 結爾、まだ"聖眼"は使わないで。必ずどこかで必要になるわ」

 

結爾「……分かった」

 

緋紅「ぼさっとしてんな! まだ来るぞ!」

 

 CHARMを構えるクエレブレ。ヒュージが押し寄せていた。

 

 

 別の区画では―――、

 

リリィ「っ! だめ! 押し切られる!!」

 

リリィ「でも、撤退するわけには!」

 

 必死に攻撃を仕掛けてヒュージに直撃させるリリィたち。だが、数の暴力に押し切られそうになる。

 

リリィたち『きゃああああっ!!』

 

 ヒュージの波に飲まれそうになった……瞬間!!

 

 

ズバ ズバ ズバ!! ボン ボン ボンッッ!!

 

リリィ「え?」

 

 突然ヒュージが爆散。前を見ると、

 

七保「うちの後輩は殺させない!」

 

 七保率いるバシャンドレの援軍が間に合い、ヒュージを押し返す。

 

リリィ「バシャンドレ! 七保様!」

 

七保「あなたたちは一度引いて体勢を立て直して! ここは私たちが食い止める!」

 

リリィ「でも!」

 

昇依「七保様の言うとおりにしなさい! 怪我してるのは分かってんのよ! 一度治療してから復帰して!」

 

リリィ「っ! ……分かりました!」

 

リリィ「行くよ!」

 

 みんなが行くのを見届けた七保は、

 

七保「行くよ! バシャンドレ、展開!!」

 

バシャンドレ「了解!!」

 

 

 

 その頃、ヘルヴォルは百合ヶ丘に輸送機を出してもらい、空から東京へと向かっていた。

 

一葉「あれは!!」

 

 遠くに見える東京の街は、夜の暗闇に映えるような炎の赤に包まれ、火の手と煙が上がっていた。

 

千香瑠「みんな―――持ちこたえていて!」

 

 

 

蒔菜「オラオラオラ〜!」

 

バン バン バン! ズバ ズバ ズバアッ!!! ボン ボン ボン ボン ボン ボンッッ!!

 

 蒔菜のレアスキル、"円環の御手"からのCHARMの二刀流を振り回し、片方で射撃、もう片方で斬撃と、普通のリリィの2倍の手数でヒュージを狩る。

 だが、次から次へと湧き出る。

 

蒔菜「だ〜っ! もう、キリないんだけど!!」

 

緋紅「泣き言言うな!」

 

ズバ ズバアッ!!

 

 緋紅もCHARMを構え、連続斬撃を叩き込む。ヒュージは一撃で沈黙するが、まだまだ湧いてくる。

 

緋紅「くっそ!」

 

優珂(みんな疲れが出てきてるわね……)

 

優珂「美岳様!」

 

美岳「分かった!"レジスタ"!!」

 

 ここで美岳がレアスキル、"レジスタ"発動。味方の身体を鼓舞し、マギを高めて身体能力を強化し、疲労を一時軽減する。

 

優珂「でも、気休めにしかならないでしょうね……」

 

 見ると、スモール級をかき分け、今度はミドル級が向かってきた。

 ミドル級のヒュージは触手をリリィ達へと伸ばし、身体を貫こうと狙ってくる。

 

優珂「っ!」キンッッ!!

 

美岳「くっ!」

 

蒔菜「危なっ!」

 

結爾「ちっ」

 

緋紅「このっ!」

 

 なんとか躱すクエレブレ。急いで射撃モードにCHARMを切り替え、集中射撃。

 

バン バン バン バン バン バン バン バン バン!!! ボンッッ!!

 

 さすがに5人がかりの集中射撃には耐えられずに爆散するミドル級ヒュージ。

 

 

 その頃

 

昇依「はああああっ!!」

 

 バシャンドレの1年生、山内昇依が、CHARMを近接特化のブレードモードにしてヒュージを切伏せる。

 

 爆散するヒュージ。だが、次から次へと湧いてくるヒュージ。

 

昇依「これ、本当に減ってるの!?」

 

七保「昇依ちゃん落ち着いて! 数が多すぎてわからないだけで、数は確実に減っているはずよ!」

 

七保(でも、このままじゃあ私たちも保たないかも……)

 

 そんな時だった。

 

バン バン バンッッ! ボンッッ!

 

バシャンドレ『っ!?』

 

 突如として銃撃がミドル級ヒュージに叩き込まれ、爆散した。

 

七保「銃撃!? どこから……!?」

 

?「お待たせしました! 七保さん!」

 

千香瑠&瑤「!!」

 

 駆けつけたのは、千香瑠と瑤。なんとか間に合い、バシャンドレの援軍として駆けつけた。

 

七保「千香瑠! 瑤!」

 

 その頃、

 

一葉「無事ですか!」

 

恋花「お〜お〜、やってるね〜」

 

美岳「ヘルヴォル!」

 

優珂「一葉……」

 

一葉「加勢します。優珂さん」

 

優珂「余計な御世話……と、言いたいところどけど、今は助かるわ」

 

藍「はやくはやく! 戦う〜!」

 

結爾「藍! ヒュージぶっ飛ばしてやりましょうね!」

 

緋紅「結爾、急に元気になったな……」

 

 すると、一葉はヘルヴォルのメンバーに通信を入れ、

 

一葉「これよりヘルヴォルは、2チームに分かれて、それぞれクエレブレ、バシャンドレに加勢して共同戦線を張ります!」

 

ヘルヴォル『了解!!』

 

 

― つづく ―




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