六本木防衛戦が終結し、エレンスゲに帰投したリリィたちとマディックたち。
優珂から、光輝が装備をマディックに送ってくれたおかげでマディックに死傷者らおらず、打ち身や打撲程度の軽傷で済んでいたことをクエレブレの仲間や、あの時自分を送り出してくれたがヘルヴォル(嫌々ながら)に伝えた。
だが、一葉たちに感謝の言葉などは死んでも言わない優珂のプライドだった。
一葉たちは、
一葉「さすがは光輝さんです!」
恋花「やるじゃん、千香瑠の彼氏さんww」
千香瑠「付き合ってないです! ……まだ////」ボソッ
顔を真っ赤にしてボソッと呟いた千香瑠。たが、聞こえていた。
恋花「わ〜、千香瑠初々しい〜!」ニヤニヤ
千香瑠「恋花さん?! 怒りますよ!!」カァアアアッ////
光輝の功績を素直に認め、自慢げに漫才を繰り広げるヘルヴォル。
美岳「そうか、彼が……」
優珂「ええ。私にとっては、大きな借りができてしまったわ///」
蒔菜「ん、優珂、なんか顔赤くない?」
優珂「あ、赤くないわよっ////」
急いで顔を腕で隠して必死に顔を横に振る優珂。
クエレブレ((((マジか〜………))))
すぐに察したクエレブレ。
結爾「ウチの隊長落とすとか、何者よアイツ」
優珂「落とされてない! 変なこと言うな結爾!!」
そんな事を言われても顔が赤いため説得力がゼロだ。
そして、戦線を指揮したリリィたち。この場合は、一葉、優珂、七保の、教官への報告になる。
一葉「これが今回の戦果です」
教官「ふむ……マディックが全員生きて、それどころかヒュージを返り討ちにしたのは予定外だが、次に使い回せるから結果オーライとしよう」
優珂(は?)ビキッ!
あまりにも命を軽視した発言に、優珂の額に怒りでしわが寄る。
優珂(結果オーライですって……? 人の命をなんだと思ってんのよコイツら!!)
必死に冷徹な画面を被るものの、今にも掴みかかって殴り飛ばしたい気持ちを抑えるのに必死だった。
―――すると、
一葉「………」
優珂(?)
一葉が突然優珂の手を触り、視線で伝えてきた。
一葉(今の発言にキレたのは私も七保様も同じです。ここは何としても耐えましょう)
見ると、七保も優珂を見ていた。だが、その目は優珂と同じく怒っていた。
優珂(っ!!)
大嫌いな一葉に諭された事で、逆に冷静になる事ができた優珂。
口では絶対に言わないが、心のなかで一葉に礼を言っていた。
教官「おい、マディック隊!」
マディック「はい」
教官「お前たちに送られてきて、使ったアイテムだが、百合ヶ丘のあれだな恐らく」
マディック「はい」
教官「死ねと命じたハズだ。なぜ使った」
ブチッ!!
その瞬間、優珂がキレた。だが、それよりも早く……
七保「お言葉ですが教官、死ねと言われて素直に死ぬ人はこの世には居ませんよ。あなた方ならどうですか? 死ねと命じられて素直に死にますか? 死にませんよね? 当たり前のことで追及しないでください。あなたたちのクズさがより際立って不愉快です!」
教官「な、なに!?」
まさかの七保からの反論に気圧される教官たち。
一葉「同感です」
一葉も声を上げる。
一葉「教師なんだったら生徒を守る策を練ることが第一でしょう! それすらできない自分の力の無さを棚に上げないでください!」
教官「な、なんだと!?」
2人が先に怒った事で、優珂はまた冷静になれた。
優珂はクエレブレと言う特殊な立場のレギオンの隊長である以上、表向きは従うように見せなければならない。
なので結果的に助かった形だ。
優珂(危なかった………)
冷や汗をかく優珂。
教官「と、とにかく、その強化パーツは回収して解析する。渡してもらおうか」
マディック「あ!」
マディックから強化パーツを奪い取った教官。行ってしまった。
瑤「行っちゃった」
緋紅「罠が発動するぞ……」
優珂「すぐに連絡するわ」
優珂は、八雲校長に連絡し、八雲校長の全てのパソコンをすぐにG.E.H.E.N.A.のパソコンから切断させた。
翌日、G.E.H.E.N.A.の阿鼻叫喚の大絶叫と共に、世界中の研究施設や研究資料のデータ、そして紙が、G.E.H.E.N.A.の1台数億のスパコンや、G.E.H.E.N.A.と癒着のある政治家の家や企業と言った研究施設と共に、パソコンの爆発から大炎上の火事が起こり、世界中のG.E.H.E.N.A.が、総額数十兆円の大損害を受けたと朝の朝刊の一面を飾った。
八雲校長のパソコンは、事前にG.E.H.E.N.A.との立場上のアクセスを完全に遮断していたため無事だったと言う。
エレンスゲの生徒たちは八雲校長の指示で予め学校外に避難しており、大炎上するエレンスゲを見て、蒔菜だけが大笑いしていた。
その後、意気消沈して使い物にならなくなった教師たちに代わって指揮を取った校長により、エレンスゲの生徒の一部は、当分百合ヶ丘にお世話になることになった。
― つづく ―
さすがにやりすぎたかな?
百合ヶ丘に送ったのは、そこが生徒たちにとって一番安全だからです。
教官たちは、他の親G.E.H.E.N.A.ガーデンに送りたかったでしょうが、自分たちの損失がデカすぎてそんな事を考えられるような状態ではなく、ぶっちゃけそれどころではありませんでした。(まぁ、彼らが立ち直る頃には、さらに新しい装備が完成している予定ですけどね)