アイアンサイドのメンバーとの対面を果たした光輝。みんなを百合ヶ丘へと招き入れ、少し仮装訓練室で待っていてもらう。
光輝は、作った装備を取りに研究室へと行っていた。
光輝「取り敢えず、これだけでいいかな……」
光輝が装備を荷台に載せて訓練室へと運んでいく。途中エレベーターに乗り一階に降り、仮装訓練室へと入る。
光輝「お待たせ」
幸恵「あ、光輝さん」
来夢「大丈夫です! 対して待ってはいないので」
光輝「ならよかった」
笑うアイアンサイドのメンバー。まずは前に作った『非マギ強化パッケージ』。
みんなに仮装訓練室のブースに入ってもらい、それぞれに強化パッケージを自身のCHARMに装填。
ヒュージのダミー人形に向けて撃ってもらう。
百合亜「行きます!!」
ズドオオオンッ!!
CHARMの砲身から、完全な物理攻撃の弾丸が放たれる。その弾丸は、本物のヒュージと同じ体組成の装甲で作られた人形を抉り、粉々にした。
それは、この弾丸を実際にヒュージに撃ち込めば、同じようになるということだ。
聖恋「すっご………」
唖然とする聖恋。他のメンバーも同様だった。
光輝「感じはどう?」
百合亜「打った瞬間の衝撃がマギの弾丸より強いけれど、内蔵されている吸収剤のおかげなのか、リリィにはそこまでの負担は掛からないわね。」
光輝「お、よく衝撃吸収剤に気づいたね。じゃあ次だ」
すると、光輝は5人分の、光輝特製のCHARMを取り出し、それぞれに渡す。
佳世「CHARM……ですか?」
光輝「うん。でもこれは、従来のマギによる銃撃、斬撃だけでなく、ボタン一つで非マギの銃撃、斬撃にも切り替えられるように設定した、『4モード』CHARMになる」
聖恋「4モード!?」
光輝「ヒュージの再現データを出すから、軽く戦闘してみて? 命の心配は要らないから」
光輝がタブレットを操作すると、初心者用のオルビオ種のヒュージが、10体現れた。だが、全てがミドル級だ。
幸恵「行くわよ!」
アイアンサイド『はああああっ!!』
戦闘を始めるアイアンサイド。マギの弾丸を放ちミドル級ヒュージに風穴を開け、それでも動くヒュージを斬撃で沈める。
さすがの連携だが、ここで光輝がギミックとしてマギジャミングモードを発動した。
幸恵「っ!?」
来夢「お姉様! マギが!」
光輝「何のために4モードCHARM使わせたのか忘れたのか!」
アイアンサイド『!!』
その言葉で意図を理解し、スイッチレバーのプロテクトを解除。
マギのモードを解除し、物理攻撃モードへとCHARMを移行する。
聖恋「くらえっ!!」
ドン ドンっ!!
聖恋の放った弾丸は、アッサリヒュージを貫通し、ヒュージは沈黙する。百合亜と佳世は非マギブレードモードを使用。
超振動から生み出される渾身の斬撃で、ヒュージの外殻をバターのようにきり刻む。
ズバ ズバ ズバアッ!!
アッサリと両断されたヒュージ。ここで全10体が倒された。
光輝「どう? 感想は」
幸恵「いや………」
聖恋「すげぇ……!」
来夢「これがもっと早くあったら、お姉ちゃんは死なずに済んだのかな……」
百合亜「それは仕方ないことだけど……どうしても頭をよぎってしまうわね……」
佳世「凄すぎますよ光輝さん!!」
光輝「お気に召してもらえたようで良かった。と、佳世さんにはもう一つ試してもらいたいものがある」
佳世「?」
光輝は、1つのデバイスを取り出した。
光輝「君のレアスキル、ルナティックトランサー何だよね? 聞いてると思うけど、これ使ってみて? 『ルナティックトランサー暴走制御装置』だ」
佳世「ッッ!! これがあの!?」
全ての『ルナティックトランサー』持ちが夢見ると言っても過言ではない装備が目の前にある。
佳世は恐る恐る受け取ると、腰のベルトに着け、ボタンをタッチして起動する。
光輝「じゃあ、ヒュージ出すよ」
そして光輝が出したのは、クラーケン種のミドル級。佳世はルナティックトランサーを発動する。
が、
佳世『っ! 頭が冴える! いつもみたいに力が湧き上がってるのに、血が昇ってくる気配がありませんよー!!』
そして佳世は、パワーアップした力を、暴走することなく冷静に使いこなし、1人でヒュージを沈めた。
光輝「どうだった?」
すると、アイアンサイドのメンバーはなんと床に正座し、光輝にひれ伏してしまう。
光輝「ええっ!? な、なに!?」
焦る光輝。こんな事をされては困ってしまう。
幸恵「光輝さん、あなたこそ、これまでのリリィ全てが待ち望んでいたお方です。間違いありません!」
百合亜「G.E.H.E.N.A.では決して終わらせられなかったこの人々の苦しみを終わらせるのは、あなたです。私たちはそう確信しました」
光輝「よ、よしてください! そんなだいそれた人間じゃありません俺は!」
アイアンサイドのメンバーの尊敬の目。困ってしまう光輝。すると、
天葉『光輝ー?』
光輝「? ソラちゃん? なに?」
仮想空間に響くように、マイクから天葉が声をかけてきた。
天葉『エレンスゲからリリィが1人、光輝に会いたいって来てるよ? 八雲校長にお願いしたら百合ヶ丘で世話になれって言われたんだって』
話は聞いてないけどな……。
光輝「それで? 話したいってどんな事を?」
天葉『なんか、かつてマディックを率いた隊長として、そしてG.E.H.E.N.A.に苦しめられた1人のリリィとして、是非ともお礼が言いたいんだって!』
光輝「分かった! 今出る!」
― つづく ―
さて、訪ねてきたエレンスゲのリリィとは誰でしょう?
たぶんアサルトリリィファンのみなさんは最後の文章で気づいてるかと思われます。
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