G.E.H.E.N.A.に拉致され、ハザードコントローラーを無理やり取り付けられてしまった千香瑠たち。
目から光と感情を失い、ただ命令のままに光輝にCHARMを向ける。
光輝「やるしか無いか……」
光輝はラビットタンクスパークリングをベルトにセットする。
研究員「? なんだアレは……」
【ラビットタンクスパークリング!】
そして光輝はボルテックレバーを回す。スナップライドビルダーが展開され、トランジェルソリッドとベストマッチリキッドが流れる。
【Are You Ready?】
光輝「変身ッ!!」
【シュワッと弾ける! ラビットタンクスパークリング! イェイ!イェーイッ!!】
光輝は、仮面ライダービルド《ラビットタンクスパークリング》に変身を完了する。
研究員「ッッ!? アイツ!!」
研究員「ヤツが仮面ライダーだったのか!?」
千香瑠「……………」ダッ!
自我を失い、殺す気で光輝に向かってくる千香瑠たち。CHARMの一撃を光輝は躱しながら、まずは相手の情報を集める。
光輝(早い……!! これが5人か……)
優珂「…………」ダッ!!
千香瑠のゲイボルグでの牙突を避けた隙を狙い、優珂がブレードモードで切りかかってくる。
ビルド「っ、スマン!!」ドカッ!
優珂の腹を蹴り飛ばして吹っ飛ばす光輝。一度距離を取る。
蒔菜「…………!」
ドン ドン ドンっ!!
ビルド(っ!)
ビルド「ぐっ!」
しかし、いつの間にかよい位置に移動していた蒔菜。優珂が蹴られた瞬間を狙い、角度をつけて射撃で光輝を狙う。
何発か被弾した。
ビルド(リリィのCHARMは、自在に遠距離と近距離を使い分けられる。今射撃を使ってるからって、一瞬の隙を突いて距離を詰めたところで、すぐに近接モードに切り替えられてカウンターを喰らうだけだ……。並の戦術じゃあ、この連撃は止められない!)
ビルド「なら!!」
光輝はボルテックレバーを回し、ホークガトリンガーを生成。
遠距離攻撃を使うリリィの足元に射撃を放ち、傷つけぬように牽制する。
蒔菜「……………」
――だが、光輝の計算を上回る『死角』が存在した。足元の牽制に意識が向いたその瞬間、完全に気配を消した瑤が背後に肉薄する
ギャリィイイインッ!!
光輝の背後に忍び寄っていた瑤。CHARMを下から振り上げ、光輝の背中を襲う。
ビルド「ぐっ!」
ドカッ!
瑤「…………」タンッ
光輝がとっさに後ろ蹴り。瑤はCHARMを盾にして防いだが、勢いに押されてタタラを踏み、距離が離れる。
七保「…………」
すると、跳躍して上からCHARMを振り下ろして斬りかかる七保。
回避行動を取ろうとすると、次の瞬間に他の千香瑠、瑤、優珂、蒔菜が一斉に射撃モードで回避先を狙う構えを取る。
ビルド「ッッ!!」
光輝は回避すると、地面を転がって銃弾の雨を躱す。そして手首のバネでハンドスプリングの要領で起き上がり、 全員をホークガトリンガーの射程に捕らえる。
ビルド「っ!」
ダダダダダッ!!
足元に射撃し、接近を阻む光輝。だが、リリィたちを傷つけまいとするその意図は、すぐそこで見ているG.E.H.E.N.A.の研究員にも筒抜けだった。
研究員「なんだアイツ。結局攻撃できないんじゃないか。コケ威しだ! 行け!」
ビルド「まあ、そうだよな!」
5人のCHARMの連携しての斬撃を躱して捌き、ヤバいのは心のなかで謝りながらCHARMやリリィの体を蹴っ飛ばして無理やり距離をとる。
―――あと少しで、解析が終わる!!
研究員「ちっ、しぶといな……そろそろ終わりにしようか。やれ!」
他の研究員がハザードコントローラーのボタンを押す。
すると、千香瑠たちに取り付けられたコントローラーから黒い稲妻が走り、黒い蒸気を放つ。
千香瑠&瑤&優珂&蒔菜&七保「「「「「っ!あああああっ!!!」」」」」
苦痛に顔を歪め、絶叫を上げる5人。人間をただの使い捨て兵器として扱い、限界を超えた出力を強制的に叩き込んでいるのだ。
ビルド「あの野郎共……! 千香瑠たちを、アイツらの身体をなんだと思っていやがる!!」
明らかに苦しんでいる事が分かる。光輝は血が滲むような強さで拳を握る。
ビルド「絶対に助けてやるからな!!」
そして、稲妻と蒸気が収まると、
優珂「…………」
――次の瞬間、顔を上げた千香瑠や優珂たちの瞳には、先ほど以上のどす黒い光が宿っていた。
千香瑠「………」ドギュンッ!!
恐ろしい早さで動いた千香瑠。あんな早さで動いたら、身体には相当な負担がかかってるはずだ。
ビルド「はっ!」バッ!
風切り音すら置き去りにする恐ろしい速度で、ゲイボルグを構えて肉薄した千香瑠。
筋肉や関節が悲鳴を上げているはずの異常な機動。瞳から光を失ったまま、壊れた人形のように襲い掛かってくる幼馴染の姿に、ビルドの拳が硬く握りしめられる。
光輝「待ってろ……今、その悪趣味な呪縛を解いてやるっ!」
光輝は間一髪横にズレて回避した瞬間、カウンターで千香瑠の足を払う。
千香瑠「っ」バッ!!
しかし、千香瑠には避けられる。
すると、ビルドのマスク裏の画面に、《COMPLETE!!》の文字が流れた。
ビルド「ったく、遅えよっ!」
光輝が突然叫んだ事に不審に思ったG.E.H.E.N.A.。千香瑠たちの動きを止める。
研究員「? 何が遅いというのだ? 何か企んでいるのか?」
ビルド「別に? ただ……人をモノみたいに操るお前らの悪趣味な科学が、その程度のレベルで助かったって意味だよ」
研究員「なに?」
そして、光輝は、ハザードトリガーとフルフルラビットタンクボトルを取り出した。
ー 続く ー
いよいよ反撃開始ですね