光輝は、ハザードトリガーとフルフルラビットタンクボトルを取り出し、ラビットフルボトルと、タンクフルボトルを抜いた。
そして、
【マックスハザードオン!】
ビルドドライバーにハザードトリガーを差し込み、フルフルラビットタンクボトルを取り出し振る。
【ピョン!ピョン!】
ボトルを振って成分を活性化し、ボトルのフタを絞める。
【ラビット!】
フルフルラビットタンクボトル折りたたむと、ビルドドライバーに装填した。
【ラビット&ラビット!】
そしてレバーを回してハザードライドビルダーを展開する。
【ガタガタゴットン!ズッダンズダン!】
黒のアーマーが形成され、紅い装甲をした兎型のアーマーが俺の周囲に飛び回り電子音が鳴り響く。
《Are you Ready?》
俺は、千香瑠たちを救うために、叫ぶ。
ビルド「ビルドアップ!」
【オーバーフロー!】
それに反応し、ハザードライドビルダーが挟み込むように俺にアーマーを装着させる。
すると同時に、ラビットアーマーが飛び空中で分離する。
光輝も跳び、空中で分離したラビットアーマーを取り付け紅い装甲と紅い複眼になる。
【
俺は、ラビットラビットフォームに姿を変える。
研究員「姿を変えた!?」
ビルド「さあ、決着と行こうか!」
ハザードコントローラーのせいで、暴走させられた千香瑠たちが向かってくる。
――だが、今度は光輝のスピードは更に早くなり、千香瑠たちのハザードの力を上回っていた。
ビルド「はっ! でりゃあっ!」
ドゴオッ!!
瑤「…………っ!」
瑤のCHARMでの攻撃を避け、カウンターで打撃を叩き込む光輝。
みんなのリリィとしてのこれまでの鍛錬を信じ、暴走が解けた時に大した傷にならないように手加減しての打撃ではあるが、それでも瑤はふっ飛ばされた。
優珂「…………」
優珂がCHARMをブレードモードにしようとした瞬間に急接近した光輝。優珂にパンチの嵐を叩き込むが、優珂はCHARMで必死にガードし続ける。
もちろん、ガードできるように計算しての攻撃だ。
蒔菜&七保「「…………」」
ガチャッ!
すると、2人がCHARMを射撃モードに変更。射撃の体勢に入る。
ビルド「っ! らあっ!」
光輝は急いで二人に向かう。弾幕をくぐり抜け、足元にスライディングして背後に回りつつ、腕を広げてラリアットのようにしたものを2人の足に引っ掛けて転倒させる。
千香瑠「……………」
千香瑠は一度様子を見る気なのか、淀んだ目でこちらを見ながら警戒している。
だが、
研究員「バカな……! アレは、我々の
ビルド「俺はお前らのように、自分の欲望のためにこの力を扱うわけじゃない。みんなを未来へと連れて行くこの力は、今は完全に俺のものだ!」
千香瑠のゲイボルグでの牙突を躱して脇腹の横で掴み、CHARMを掴んだままの千香瑠をパンチで吹っ飛ばす。
ビルド「悪い千香瑠!」
たたらを踏み、みんなと合流した千香瑠。5人と光輝が睨み合うり
そして、光輝はボルテックレバーを回す。
ビルド「《フルボトルバスター》!!」
光輝はフルボトルバスターを取り出し、フルボトルを3本装填する。そのボトルは、
【ライト! ガトリング! フェニックス! ミラクルマッチデース!!】
フルボトルバスターにエネルギーが充填され、それを5人に向ける光輝。
研究員「バカな!! 殺す気なのか貴様!」
ビルド「お前ら下衆と一緒にするな!」
そして、光輝が引き金を引くと、ライトボトルの《雷》が、ガトリングボトルの力で《射撃》される。
拡散したその電撃は、次々と5人にヒットし、大電圧で感電させていく――が、
先ほど挿したフェニックスボトルがここで効いてくる。不死鳥の力を纏った《治癒》・《修復》の効果が、この雷がリリィたちの人体には全く傷をつけない特殊な電撃に変わり、取り付けられたハザードコントローラーの内部基板やシステムのみを、雷撃で焼き切った。
ボンッ! ブシューーッッ!!
完全にショートし、機能停止したハザードコントローラー。暴走が解け、倒れ込む千香瑠たちに駆け寄り、フルボトルバスターのブレードモードでコントローラーのベルトのロックを切り裂き、コントローラーを5人から外した。
ビルド「……………」
研究員「ば、バカな………!」
ビルド「千香瑠! 千香瑠……っ!」
千香瑠「こう……き、くん。よかっ……た……」
力は入らないようだが、確かに5人には意識があるようだ。
さてと、
ビルド「……………」
光輝は怒を込めて、G.E.H.E.N.A.の研究員どもの元へと歩を進める。
どうしてやろうか……
研究員「ひぃいいいっ!」
研究員「逃げろ!」
逃げ出す研究員ども。だが、
一葉「逃がすわけないでしょう!」
美岳「お前たちにはしっかりと償ってもらう!」
美歩「優珂!」
優珂「みん……な、グッ…」
姫歌「千香瑠様たちの心と身体を弄んだ罪、あなたたちのような者の命で償えると思わないで!」
灯莉「キミたちには地獄が待ってるよ☆」
あの普段明るい灯莉が物騒なことを言う。相当怒っているようだ。
そこへ、
藍「ちかる……っ! ちかる、ちかる……っ!!」
千香瑠「藍ちゃん……? ごめんなさい、心配をかけて……」
藍ちゃんは、千香瑠の服をぎゅっと掴んで、胸に顔を埋めて大泣きしながら
藍「う、ううん……っ。無事で、無事でよかった……! 藍、千香瑠が変なやつらに連れていかれて、頭が変になりそうだったんだから……っ!」
千香瑠「ごめんなさい……」
藍「ううん。……こうき」
光輝「よお、藍。約束通り、千香瑠も、みんなも……無傷で連れ戻したぞ」
藍「……うん。こうき、いっぱいきずだらけ。千香瑠たちの攻撃、すごかったのに……避けるだけなんて、馬鹿。……でも」
藍は、光輝の腰のあたりにトコトコと近づいて、服の裾をぎゅっと握りしめる
藍「……でも、ちかるを傷つけないで守ってくれて、ありがと。藍の大事な千香瑠を、助けてくれて……本当に、ありがとう……っ。こうきが藍の『ヒーロー』で、本当によかった……!」
光輝の服の裾を握りしめ、涙を拭った藍。
だが――、その顔が捕らえられたG.E.H.E.N.A.の研究員たちへ向いた瞬間、涙の浮かんでいた瞳が、獲物を屠る肉食獣のような鋭く冷たい光を宿す。
CHARMの柄にゆっくりと手をかけ、引きずられていく研究員を静かに睨みつけながら、藍は地を這うような低い声で呟いた。
藍「……ねえ、こうき。一葉。……コイツらの首、叩き切っていい? 藍の千香瑠をいじめたやつら、生かしておきたくない」
あまりの殺気に、拘束されている研究員たちが「ひ、ヒィッ……!?」と悲鳴を上げて後ずさる。
一葉「藍、気持ちは痛いほど分かる。……だけど、ここは我慢して。コイツらには、これから犯した罪のすべてを法と百合ヶ丘の監視の元で、じっくりと償ってもらうんだから」
光輝「ああ。藍は手を汚すな。あいつらみたいな『悪魔の科学』に溺れた奴らは、俺たちの絆を前に、もうとっくに負けてるんだよ」
光輝にぽんぽんと頭を撫でられ、一葉に宥められて、藍は「……ちぇー」と不満げに頬を膨らませつつも、ようやくCHARMから手を離す。
そして、解放した千香瑠たちを連れて、百合ヶ丘に戻るのだった。
― つづく ―
ハザードリリィを退けた光輝。次回はお台場が来るかも?