千香瑠たちを救出し、あの襲撃を企てたG.E.H.E.N.A.の研究員共を残さずに百合ヶ丘の牢屋にぶち込んだ日の翌日―――。
光輝の部屋では、
光輝「ん? ん〜〜?」
光輝が重い瞼をこすって目を覚ます。何かが乗っている様な感覚だ……。
光輝「ん……、千香瑠?」
自分の身体に乗っている何かに目をやると、そこには光輝にしがみつくように、スヤスヤと寝息を立てる千香瑠がいた。
光輝「あ〜、そっか……」
そう。昨日あんな事があって、千香瑠は『幼馴染これ以上を絶対に失いたくない』という気持ちが爆発してしまい、引き剥がすのも可哀想なので一緒に寝ていたのだ。
光輝「おい、そこのお前、変なことはして無いからな! 勘違いだけはするなよ?」
虚空に向けて謎の反論をする光輝。
昨日の夜に千香瑠の背を擦り、落ち着けながら眠りについた事を思い出す。
光輝「…………」
久しぶりに見る、
すると、
千香瑠「ん、ん〜〜光輝くん……?」
光輝「おはよ、千香瑠。よく寝れたか?」
起きた千香瑠。あくびをしながら、「ん〜っ!」と、背伸びをする。
な、なんか色っぽい……////
千香瑠「おはよう。生きてる……よね?」
光輝「死んでるように見えるか?!」
びっくりする光輝。千香瑠は光輝が生きていることを確認すると、嬉しそうに笑い、朝の支度をするためにヘルヴォルが宿泊している部屋へと着替えに行った。
光輝「俺も着替えるか………」
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
やってきたのは食堂。朝ご飯の時間だ。食堂には起きてきた百合ヶ丘のリリィたちが、おばちゃんから朝食の乗ったトレーを受け取り、席に座って食べている。
光輝も受け取って席に向かう途中、
樟美「光輝様、おはようございます」
天葉「おはよ〜」
光輝「おはよう。樟美ちゃん、ソラちゃん。2人は一緒にご飯?」
樟美「はい! 天葉お姉様が『一緒に食べよう?』って!」
天葉「シュッツエンゲルとして、シルトには喜ぶことをしてあげたいからね」
光輝「いいね、そういうの。じゃあ、俺は向こうで食べるよ」
天葉「後でね」
樟美「それでは」
そして席に座り食事を食べていると、
千香瑠「光輝くん」
優珂「ここに居たのね……//」
千香瑠と優珂ちゃんがやってきた。
光輝「優珂ちゃんおはよう」
優珂「お、おはようございます…////」
ん? なんか顔が赤い様な……。
光輝「熱でもある?」
優珂「な、無いわよ!!///」
怒鳴られてしまった。なんだろ?
千香瑠「変な所で鈍感なんだから……」
光輝「?」
すると、
蒔菜「光輝センパ〜イ! おはようございま〜す!」
光輝「うおっ! お、おはよう……」
蒔菜ちゃんが後ろから抱き着くようにタックルしてきた。首が痛い。
優珂「ちょっと、蒔菜!」
蒔菜「良いじゃん! あんな風にピンチを助けられたら惹かれない女はいないって〜!」
千香瑠「あらあら……」
千香瑠は声音こそいつも通り穏やかだが、その背後に幻視する、目から色が消えた笑顔の圧が凄まじい。
蒔菜「ま、まあ……これ以上はやばい気がするから離れとくわ」
優珂「その方が良いわね………」
千香瑠「うふふふふ………」
一葉「あ、光輝さん、みなさん! おはようございます!!」
そこへ、ヘルヴォルのみんなやグラン・エプレ、梨璃ちゃんたちもやってきた。
そして、みんなで会話しながら楽しく食事をいただき、研究室に向かう途中、
ピンポンパンポーン!
アナウンス『校内放送です。桐生光輝くん、至急、理事長室までお越しください』
光輝「なんだ?」
光輝は、進路を変えて理事長室に向かった。
― 理事長室 ―
光輝「失礼します」
咬月「おお、来たか。座りたまえ」
促されるままに光輝が席に座ると、理事長代行は言葉を発する。
咬月「今回の件は大変だったそうだな」
光輝「ええ。殺してやろうかと思いましたもん。一葉ちゃんのおかげで思いとどまりましたけど」
冗談めかした口調ではなかった。その瞳の奥に、昨日悪党どもに向けた冷徹な光がかすかに残っているのを、咬月は見逃さなかった。
咬月「だろうな。こちらとしても、相応の処分を下す予定だ。で、だ。本題なんだが、今日、君宛てに来客の予定が入ってるんだ。伝えるのが遅れたのは申し訳ないが」
光輝「俺にですか? 構いませんけど……誰でしょうか?」
咬月「御台場女学校の、ロネスネスの船田姉妹と、ヘオロットセインツの月岡椛さん、川村楪さんだ。御台場は元から反G.E.H.E.N.A.系のガーデンでな。度々我が百合ヶ丘も任務を共にしている」
光輝「分かりました。該当のリリィたちのデータを貰えれば、目を通しておきます」
咬月「後で研究室に送っておく」
光輝「分かりました。以上でしょうか?」
咬月「ああ。急に呼んで済まなかったな」
光輝「いえいえ、失礼しました」
そして、光輝は理事長室を出て研究室へ向かう。すると、パソコンのモニターに『ファイル受信』の文字が
光輝「仕事早いな……」
そして、軽く資料をもとに、4人のデータに目を通す。
光輝「大体分かったな……」
すると、
依奈「光輝くん」
光輝「あ、依奈さん。もしかして御台場のリリィ来ました?」
依奈「ええ。案内するわ」
そして、やってきたのは光輝の作った新型の仮想訓練室。
見ると―――、
純「はあっ!!」
夢結「甘いわよ!」
ガキィイイイィイイインッ!!!
空間を震わせる凄まじい金属音――――。
火花を散らしながら、一歩も引かずに互いのCHARMを押し込み合う二人。
御台場のロネスネス主将『船田純』。と、百合ヶ丘の一柳隊エースアタッカー、『白井夢結』が斬り合っていた。
― つづく ―
光輝とリリィたちの朝の風景、いかがでしたでしょうか?
千香瑠もさすがにあんな事があった後だと不安ということで。
さて、次はいよいよ御台場女学校登場ですね。
彼女たちが百合ヶ丘に来て光輝と関わり、どうなるのか?「楽しみ」「リリィたちの可愛いところがみたい」という方は、下の《お気に入り》、《評価》のボタンから、是非とも応援していただけると嬉しいです!