【ヘリオスフィア】に愛の方程式を   作:松兄

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※感想を『非ログインユーザーからも受け付ける』に、変更しました。
『ログインユーザーからしか受け付けない』に、なっている事に今まで気付いておりませんでした。

 これを期に、よろしければお願いします!


御台場との技術提携

 

 

 椛さん、楪さん、純さん、初さんとの話の舞台を百合ヶ丘の応接室に移した。

 それぞれが着席すると、話に同席する予定の百合ヶ丘生徒会3役と、その内の、オルトリンデの代表の代行である秦 祀さんがお茶を淹れてくれた

 

祀「みなさんどうぞ」

 

光輝「ありがとう。祀さん」

 

椛「ありがとうございます」

 

楪「サンキュ」

 

 みんなにお茶が回った所で、百合ヶ丘の理事長代行、咬月さんが口を開いた。

 

咬月「今日は百合ヶ丘への訪問ご苦労だったね。我が校の最新設備はどうだったかな? まあ、この少年が1人で作ってしまったわけだが……」

 

 みんなの目線が光輝に集まる。光輝はお茶を飲んで誤魔化す。

 

楪「いや〜すごいよな。あれを私たちと同い年の男の子が作ったって……」

 

初「最初に聞いたときはにわかには信じられませんでしたが」

 

純「今日来て納得しましたわ」

 

史房「そうでしょうね。私たち生徒会3役や、執行役員も、訓練に大いに役立ててますから」

 

眞悠理「そうですね」

 

 よせやい、照れるじゃないか。と、内心で頭を掻く光輝

 

 すると、

 

椛「先ほど、光輝さんがあの訓練室を今度神庭女子に作りに行くと言ってましたが」

 

楪「ああ、頼まれてたのと、神庭のガーデンの許可が取れたってやつな」

 

咬月「ああ、そうだな。神庭の理事長から連絡は受けている」

 

初「先ほども光輝さんには申し上げたのですが、正直な話、御台場にも欲しいんですよね……」

 

楪「光輝はガーデンの許可さえ取れば作りに来るって言ってくれたけどな〜」

 

椛「ゆず……?」

 

 楪さんがニシシと、笑うと、椛さんが半分怒ったような顔でたしなめる。

 

楪「わ、悪い椛……」

 

椛「他のガーデンの方と話しているのだから、もっと礼儀正しくしなさい」

 

 怒られる楪さん。

 

光輝「俺はそのままでいいよ? 楪さん、フランクで親しみやすい印象受けるし。友達とか作るの上手いんじゃない?」

 

楪「そ、そう?」

 

椛「ゆず、調子に乗らない! 光輝さんも甘やかさないでください」

 

光輝「ごめんなさい」

 

楪「ごめん……」

 

純「やれやれですわね」

 

楪「純に言われたくないんだけど! いっつもツンケンしてさぁ!」

 

純「何か文句でもありまして!?」

 

 いがみ合う2人。――だが、

 

光輝「……仲良しだなぁ」ズズ

 

 お茶を飲みながら呟く光輝。

 

楪&純「「よくない!!」」

 

 笑いが漏れる応接室。

 

祀「さて、話の本題に入りましょうか?」

 

椛「分かりました」

 

初「はい」

 

光輝「オッケーです」

 

 すると、椛さんが話し始める。

 

椛「この間のG.E.H.E.N.A.焼失事件の時に、御台場でも、1人の教員の管理していたサーバーが燃えるという事件があったんです」

 

光輝「え? てことは……」

 

純「ええ。御台場に潜り込んでいたG.E.H.E.N.A.のスパイだったのですわ。御台場の理事長の一声で、『火事が起こるような杜撰な危機管理をしていた重大な過失』と、適当に理由をでっち上げて追い出してやりましたわ」

 

 それを聞き、光輝は小さく息を吐いた。あの悪魔のような研究組織の手が御台場から取り除かれたのは朗報だ。

 だが、G.E.H.E.N.A.が光輝の技術から、大人しく手を引くとは限らない――。

 

 光輝の胸に、技術者としての小さな警戒が改めて宿る。

 

楪「ああ。元々ほとんどないとはいえ、御台場からはG.E.H.E.N.A.の影響は完全に取り除かれたよ」

 

史房「そうだったのですね……」

 

椛「私たちが今日来たのは、百合ヶ丘で光輝さんと会って、私たちがその技術を認めた場合、技術提携の申し入れをするためだったんです」

 

咬月「技術提携か」

 

光輝「で、結果は?」

 

楪「合格に決まってんじゃん! 寧ろこっちが『合格』なんていうのが逆に申し訳なくなるレベルだったよ」

 

初「ええ。是非とも御台場にも技術提供、もしくは指導をお願いしたいですわ」

 

 頭を下げてくる4人。ふむ。

 

光輝「どうします? 俺は構いませんけど」

 

史房「私たちとしては、光輝くんの技術がG.E.H.E.N.A.に渡らない事だけ保証されてるなら問題ないわ」

 

祀「燃やしておいたのが功を奏したわね」

 

咬月「うむ。彼の技術はリリィ全体で共有するべき物だ。一部のガーデンだけで独占するのは忍びないからな。今まではG.E.H.E.N.A.を警戒してそうなってしまっていたが」

 

椛「では―――!」

 

咬月「うむ。光輝くんも良いと言ってる事だし、協力を受け入れよう。祀くん、契約書を持ってきてくれ」

 

祀「はい」

 

 そして、祀さんが契約書を持ってきた。

 

咬月「こちらをガーデンに持って帰って、教師陣と相談しながら、『了承できるところ』と、『できないところ』、にそれぞれチェックを入れてFAXで送ってくれ。それを元にこちらで支援内容を検討し、後日提案させてもらう」

 

椛「お気遣いありがとうございます」

 

 頭を下げる4人。

 

眞悠理「では、会議は終わりですかね?」

 

 みんなが席を立つ。すると、

 

楪「あ〜あのさ? 帰る前にまだあの訓練室でやらせてもらってもいい? みんなとバトってみたい」

 

純「あら、珍しく気が合いましたわね。アールヴヘイムや、今いるというヘルヴォルやクエレブレ、グラン・エプレの猛者たちとも一戦交えてみたいですわ」

 

椛「ちょっと、ゆず。純まで……」

 

光輝「帰りの電車が間に合えば良いんじゃねえかな? まあ、行ってみる?」

 

 そして、また仮想訓練室に戻ったみんな。楪さんと純さんは、は叶星さんや灯莉ちゃん、蒔菜ちゃん、美岳さん、瑤さん、藍ちゃんに、雨嘉ちゃん、鶴紗ちゃん、いっちゃん、亜羅椰ちゃん、月詩ちゃん、茜さんといった、様々なリリィたちと模擬戦に興じた。

 ガーデンの垣根を超えた最高峰の猛者たちが全開で放つマギの奔流。その凄まじい負荷の嵐の中でも、光輝の調整した訓練室やCHARMは完璧な方程式を維持し続けた。

 その訓練室の圧倒的な演算能力と、CHARMの頑強さと切れ味に、戦いを終えた御台場のリリィたちは誰もが、あらためて驚愕で目を丸くしていた。

 

 椛さんたちは、『非常に有意義な話し合いができた』。と、大満足で帰っていった。

 

 

― 続く ―




御台場との契約が決まりそうですね。

光輝がどんどん重要人物になっていく。
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