鈴夢に連れられて神庭女子の食堂に来た光輝。周りのリリィ達から見られる中、生徒会長の秋日さんから改めて紹介を受けた光輝。
出てきた食事をいただく。今日の夕飯はハンバーグだった。
光輝「美味い……」
さすが東京のリリィのガーデンにしてお嬢様学校。食材に恐らく良いのを使ってるんだろうな。
すると、
智英「すみません!」
光輝「ん?」
見ると赤毛の猪突猛進タイプに見える女の子が話しかけてきた。
光輝「キミは?」
智英「澁川智英です! 今、訓練室作ってくれてるんですよね?」
光輝「うん。身体にどんな致死性の損傷を受けても怪我やCHARMの損傷の心配が要らない訓練室ね」
智英「すごい! いくらでも突撃できそう!」
光輝(突撃するための訓練室じゃないんだけどな……。やっぱり猪突猛進タイプだわ)
庵珠「ちょっと智英! 困ってるでしょ! すみません……」
光輝「大丈夫だよ」
比呂美「ほら、お客様困らせちゃダメよ?」
智英「比呂美様まで〜!?」
引きずられていく智英ちゃんだった。
光輝「やれやれ……」
さて、食事を食べ、ゲストルーム備え付けのシャワーを浴びさせてもらったあと就寝し、翌日。
技術者たちにマギ工学の授業を行う。
― 神庭女子藝術高校・大講義室 ―
壇上に立つ光輝の前には、神庭女子の技術者、工廠科生徒の姿があった。
黒板のかわりに投影されたホログラムモニターには、複雑な数式と、青く明滅するマギの波形データが映し出されている。
光輝「――いいか? リリィがマギを操るとき、ただ『強く・速く』と祈るだけじゃ、エネルギーの半分以上が熱や空気中の拡散で無駄になっている。マギってのは精神的な影響を強く受けるエネルギーであり、同時に極めて流動的な物理粒子だ。それを効率よく伝達させるための導線を描く作業……それこそが『マギ・プログラミング』だ」
教壇の光輝がデジタルペンを滑らせる。
モニター上に、CHARMや、訓練室の内部基板の「マギ回路」の構造図が立体的に展開された。
技術者「要するに、リリィたちのマギを効率よく運動エネルギーへ変換するための『翻訳作業』ということだよね?」
光輝「正解です。マギはリリィ個人の感情やコンディションで波形がミリ秒単位で変わる。だからプログラム側の『変数』を固定しちゃ駄目なんだ。リリィの脈拍や思考波形に合わせて、コード自体がリアルタイムで最適化される【動的アルゴリズム】を組む必要がある」
工廠科「あ、だから光輝さんが作った非マギ対応CHARMは、マギを切った瞬間に勝手に駆動系が物理モードへ切り替わったの ?あれ、プログラムが勝手に切り替えてくれてたんだね!」
光輝「そう。マギの流速が一定値を下回った瞬間、安全弁が跳ね上がってスチーム駆動と特殊粒子加工の物理ラインへ回路を迂回させる"条件分岐(IF)コード"を仕込んであったんだよ」
技術者「素晴らしいな……。通常のマギ工学では、マギの途絶はそのままCHARMの機能停止を意味する。それをバックアップ用の物理処理へシームレスに移行させるなんて……」
工廠科「ですが光輝さん、リリィ自身の個体差――例えば、特異なマギの波形を持つ者や、爆発的な出力を一瞬で出すタイプだと、プログラムの応答速度が追いつかなくなるのでは?」
光輝がニヤリと笑い、モニターの画面を切り替えた。
そこに表示されたのは、ビルドの技術の真骨頂――フルボトルのベストマッチ理論を応用した、
光輝「そこが俺の導き出した『方程式』さ。静的な
一見すれば決して交わるはずのない二つの異質なコードが、完璧な比率で互いを補い合い、一つの巨大な方程式を形作っている。
技術者&工廠科「「「「おお……!!」」」」
講義室から漏れる感嘆の声。
光輝の教えるプログラム論は、従来のG.E.H.E.N.A.のような、「リリィの肉体に過負荷をかけて無理やり出力を上げる」拷問のような制御手法とは正反対だった。
リリィ一人ひとりの個性と命を尊重し、その能力を100%安全に発揮させるための「愛と科学の融合」――。
教壇で生き生きとコードの書き方を解説する光輝の姿を、見学の形で最前列で見つめる生徒会メンバー。
秋日(なんなのこの人の頭………)
悠夏(ダメ…。私には何を言ってるか分からないわ……)
杏花(頭パンクしそう……)
藤乃「ふむ………」
藤乃はなんとなく理解しているようだった。
光輝「よし、理論はこのくらいにして、次は実際にタブレットを使って今渡した基板のマギの制御コードを書き換えてみよう。変数の数値を打ち間違えると、起動した瞬間にオーバーヒートしかねないから気をつけろよ?」
工廠科「えっ!? 危なかった……」
技術者「えっと、ここに、この文字使ってて、ここがこうだから……」
本職の技術者の方たちはさすがの一言で、なんとか理解してプログラムを組んでいく。
光輝の教える「マギ・プログラミング」は、リリィたちの未来を拓く新たな方程式として刻まれて行くかもしれない。
― つづく ―
今回の話を書くうえで、少しばかりAIを活用させていただきました。私はプログラミングや、電子回路の工学については素人なので……。
AIの、使用は賛否あるかと思いますが、自分の能力ではどうにもならないところ、知識の専門外の部分に関して頼るのは私は全く抵抗ないので……。(まるっきり全部任せるのはダメです)