それから1週間の間、光輝は神庭の技術者にマギ・プログラミングの講義を行い、工廠科の生徒も含めて十分できるようになったと判断した光輝。
最終試験として、あの時のままになっている製作中の仮想訓練室に向かい、プログラミングが必要な箇所を、一箇所ずつ、技術者を二人ペアでプログラミングさせる。
光輝「よし、じゃあやってみようか」
技術者『『はい!!』』
光輝「じゃあまずはあなたとあなた。ここの基板の役割を考えて打ってみようか」
光輝が見ている前で、パソコンこらケーブルを基盤につなぐ彼ら。パソコンでタイピングしていくが、ミスはない。
工廠科生徒『できました!』
光輝「よし、オッケーだよ」
「やった!」と、ハイタッチする工廠科の生徒。次だ。
光輝「次はあなたとあなたです。プロの技術者なので、少し難しめの箇所をお願いします」
技術者『分かりました!』
自分のパソコンを繋いで打ち込んでいく技術者たち。先程の工廠科の生徒が打ったプログラム文章と齟齬がでない打ち方がされており、問題なく合格。
光輝「はい、オッケーです。頑張りましたね」
技術者『ありがとうございます!』
そして、他の人たちも試験を行い、それぞれ打ち込んでいく。結果は、みんな合格だ。
光輝「はい。皆さんありがとうございました。では最後の工程、動作確認になります! リリィに二人入ってもらって、実際に戦って貰いましょう!」
技術者『はい!』
そして、工廠科のアーセナルであり、リリィの2人が立候補し、作ったばかりの訓練室に入る。
光輝が電源を入れ、部屋が起動。
2人はブースのパソコンを弄り、模擬戦を挑む。
2人が仮想空間に飛ばされる。
START!
バトルスタートし、リリィ2人がCHARMをぶつけ合う。凄まじい応酬に、技術者の皆さんは息を呑む。
すると、一般の生徒たちが集まってきた。
工廠科リリィ①「そこッ!」
①が、CHARMを大振りに振るって斬りかかる。しかし、工廠科リリィ②はバックステップで躱し、
工廠科リリィ②「ふっ!」ダンッ!
背後の壁を蹴って勢いを利用して突進!CHARMの一閃で、リリィ①の胴体を切り裂いた。
ラウンジから悲鳴が上がる。――だが、
戦闘体活動限界・
ボンッ!
負けたリリィの身体が爆散し、その煙の中から光の線が空の彼方へ。
負けたリリィは五体満足で、ブースのベットに強制送還された。
工廠科リリィ①「っ!」
自分の身体を確認する。確かに胴体が上と下でさようならしたはず。
だが、今自分の胴体はしっかりとくっついており、痛みもない。
あれだけ激しくぶつけ合ったCHARMも、破損はゼロ。
工廠科リリィ①(これを、私たちが作ったの………?)
コンマ数ミリ、コンマ数秒のバグすら許さない光輝の完璧な
彼女がラウンジに出ていくと、他のリリィたちから群がられた。
リリィ「大丈夫だった!?」
リリィ「ちょっと待って! 傷一つないよ!?」
驚くリリィたち。
工廠科リリィ①「光輝さんに教えてもらって、私たちが作ったのよ?」
リリィたちの歓声が上がり、次々と訓練室を使っていく。
それを見ていた光輝は―――、
光輝「もう大丈夫そうだな」
秋日「光輝、ありがとうね?」
悠夏「はい! すごい施設です!」
鈴夢「いっぱい、訓練できそうです……」
杏花「ありがと〜!」
藤乃「…………光輝さん、お疲れ様でした」
光輝「っ、ありがと。藤乃さん」
握手する光輝と藤乃。
光輝「じゃあ、俺は百合ヶ丘に戻ろうかな」
悠夏「もう行くんですか!?」
秋日「少しくらいゆっくりしても……」
光輝「女の子の聖域にいつまでも部外者がいるのもね。これ、使用の注意点や、メンテナンスで困ったときのマニュアル作ったから預けるね。じゃあね」
そして、光輝が荷物を持って神庭女子から去ろうとすると、
秋日「っ! みんな!」
神庭女子生徒『はい!』
みんなが光輝の前に整列する。
光輝「?」
秋日「礼!」
神庭女子生徒『ありがとうございました!』
光輝「っ、うん。また何か縁があったら会おう!」
そして、光輝は神庭女子を後にした。
― 高速道路・途中サービスエリア ―
光輝は、ビルドフォンから、千香瑠の端末に連絡を送った。
光輝『今、仕事終わった。百合ヶ丘にもうすぐ帰る』
それを見た千香瑠は……。
千香瑠「うう、早く会いたい………!」
小田原で真琴への誓いを終え、光輝への愛と執着のブレーキが完全に壊れてしまっている彼女にとって、9日間の離ればなれはあまりにも長すぎたのだ。
結果、光輝ロスが限界突破して大爆発していた千香瑠だった。
― つづく ―
いよいよ次回、百合ヶ丘に帰ってきた光輝。
千香瑠は……