【ガチ恋プリンセス】これがVtuberのおしごと~後輩はガチで陰キャでコミュ障。。。『ましのん』コンビでトップVtuberを目指します!   作:夕姫777

234 / 234
215. 『姫。妖精の森に潜入します!ゲリラオフコラボ』配信③

215. 『姫。妖精の森に潜入します!ゲリラオフコラボ』配信③

 

 

 

 ゲリラオフコラボは順調に進んでいる。3期生から集めた『双葉かのん』に対するメッセージも好評だ。

 

「今のところ2問しかあってないけどw次最後だけど大丈夫かのんちゃん?」

 

「ましろん先輩が文面直しちゃうから難しいんですよwココアちゃんじゃないとほぼ分からないですけどw」

 

 コメント

『それはそうw』

『でも次答えればサインだから』

『頑張れ~』

 

「……これが最後だからね?頑張って当ててみてねかのんちゃん」

 

「もちろんです!サインのためなら意地でも答えますから!」

 

 彩芽ちゃんは配信が始まった時の緊張はない。普段通り……Vtuber『双葉かのん』をみせることができている。だからこそ……この最後のメッセージに意味がある。

 

「これは『デビューが決まった時のかのんちゃん』についてだね?」

 

「え?それ最初にやりませんでした?」

 

「最初のは『初対面の印象』でしょ?まぁ……かのんちゃんなら当てられると思うよ?」

 

 そう言って最後のメッセージを画面に出す。

 

『かのんちゃんは普段から意思表示をすることが苦手な子でした。そんなかのんちゃんはデビューが決まった時、『憧れのましろん先輩と一緒なんだよ!今までで一番嬉しい!』と私に向けたあの笑顔は今でも忘れません。慣れない一人暮らしで頼れる人がいるのか心配でしたが、今では素晴らしいFmすたーらいぶの皆さんに支えていただき、毎日充実した生活を送ることが出来ているようで安心しています。これからも素敵な配信を楽しみにしています』

 

「え……あの……その……」

 

 コメント

『これって……』

『姫のサプライズじゃね?』

『まさかの姫のドッキリ?』

 

 彩芽ちゃんはリビングにいる両親の方に振り向く。そこには笑顔で見守るお母さん。そして真っ直ぐ彩芽ちゃんを見るお父さんの姿。

 

「心配してくれる人がいるのは嬉しいことだよねかのんちゃん?あのカレンダー見てみて?赤い丸があるでしょ?あれね……かのんちゃんが雑談配信した日なんだって。応援してくれて嬉しいよね?」

 

「……。」

 

「せっかくだから、かのんちゃんからこのメッセージを送ってくれた方に気持ちを伝えようか?」

 

「でも……あの……」

 

「かのんちゃんなら出来るよ。……『双葉かのん』なら」

 

 彩芽ちゃんの顔は涙でぐちゃぐちゃだ。でも、その涙は悲しみのものではない。喜びの涙。彩芽ちゃんはご両親に深くお辞儀をする。そしてそのまま画面に振り向き自分の気持ちを話していく

 

「……ずっと迷惑かけてばかりでごめんなさい……私のこと……心配してくれてありがとう。でも……安心して。私……Vtuberのお仕事……『双葉かのん』が好きだから、これからも頑張るから……応援してくれたら……嬉しいです」

 

 コメント

『これは感動するわ』

『見習いフェアリーも応援するぞ!』

『かのんちゃんと頑張る!』

『良いものを見せてもらった』

 

「きっと思いは伝わったんじゃないかな?なんか最後はエモい感じで終わりにしよう。今日はゲリラだったんだけど、みんな観に来てくれてありがとね!それではまた次回の『ましのん』でお会いしましょう!バイバイ!」

 

 そのまま配信を切る。オレは彩芽ちゃんにティッシュを渡す。その泣き顔はとても可愛らしい女の子のものだった。そして彩芽ちゃんの元に両親が近づいてくる。

 

「お母さん、ご協力ありがとうございました」

 

「いえいえ。彩芽の楽しそうな姿が見れて良かったわ」

 

「彩芽」

 

「お父さん……あの……」

 

「……お前が辛くないなら、頑張ればいい」

 

「うん……ありがと……」

 

 一件落着かな?なんとか彩芽ちゃんのお父さんに認めてもらえたので良かったな。

 

「神崎君。彩芽は不器用だが、優しい子だ。これからも困らせたり色々と気苦労をかけると思うが、彩芽のことをよろしく頼む」

 

「はい」

 

 こうして、彩芽ちゃんのVtuberの仕事も認めてもらえたのだった。

 

 それから1週間がたち、いつものようにオレと彩芽ちゃんはリビングで仕事をしている。あのゲリラオフコラボは切り抜きやら、配信のアーカイブで公開されて大きな反響を得ることになった。まぁ当然だけど。

 

「……恥ずかしいです」

 

「記念だからいいんじゃない?」

 

「あの……サイン……書いてもらってません……」

 

「え?あー忘れてた……。それよりVtuberの仕事が認めてもらえて良かったね彩芽ちゃん?」

 

「はい……颯太さんのおかげです」

 

 いつも通り可愛い笑顔をオレに見せてくれる彩芽ちゃん。この笑顔を守れたのは嬉しいよな。

 

「次は……颯太さんの番……ですね?」

 

「え?」

 

「Vtuberの仕事は……認めてもらいました……颯太さん頑張ってください。私のお父さんは……怖いですよ?」

 

 そして今度は意地悪く微笑む彩芽ちゃん。それって……そういう挨拶ということだよな?まだ早い気がするが……まぁ……その時が来たら覚悟を決めないとな。と思うオレがいるのであった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

TS転生した私が所属するVTuber事務所のライバー全員を堕としにいく話(作者:恋狸)(オリジナル:現代/コメディ)

夢見蓮華(ゆめみれんげ)はTS転生者である。▼奴はVtuberが前世の頃から好きだった。▼そのため、自分がTSした今、推しのVtuberとイチャイチャするために自分磨きをしてVtuberになることを決意する。▼そして奴は花依琥珀(はなよりこはく)としてデビューし、メスガキキャラで所属事務所のライバーを全員堕としにかかる。▼が、奴は知らなかった。▼奴が長年の努…


総合評価:15509/評価:8.65/連載:57話/更新日時:2026年08月25日(火) 00:11 小説情報

稼ぎの少ないオカルト事務所所長、VTuberになる(作者:酉柄レイム)(オリジナル:現代/コメディ)

稼ぎの少ないオカルト事務所所長、佐藤たけしは思いついた。▼「VTuberになれば稼げるんじゃないか!?」▼浅知恵を絞りつくし、導き出した結論に従って面接を受ければ、あれよあれよという間にデビュー。そして、デビュー配信の際、身内二人に配信バレ。▼これは、稼ぎの少ないオカルト事務所所長がVTuberとなり、みんなのおもちゃにされる物語である。▼※書籍第一巻、第二…


総合評価:8950/評価:8.53/連載:237話/更新日時:2026年09月09日(水) 12:01 小説情報

【書籍化発売中】告知事項(隣人がVtuberです)【第二部連載開始】(作者:関係ないよ)(オリジナル:現代/コメディ)

隣にうるさいVtuberが住んでるけど気にしない男が、風呂なしトイレ台所共有のクソボロ木造アパートで暮らしていく話▼書籍版はタイトルが変わって「隣人がVTuberです VTuber黎明期に死に戻ったリーマン、大手事務所を作る」となります。▼2026年8月17日発売予定。▼めちゃくちゃ加筆しましたので、ご購入頂ける方はお楽しみに!


総合評価:62886/評価:9.12/連載:79話/更新日時:2026年09月21日(月) 16:46 小説情報

ニチアサ系世界に転生したTS魔法少女は悪の幹部をやりたくない(作者:なはた)(オリジナル:現代/冒険・バトル)

▼フィジカルよわよわなTS銀髪魔法少女がクール系敵幹部を必死に装いながら魔法少女達と戦うお話。


総合評価:3698/評価:8.53/連載:14話/更新日時:2026年07月24日(金) 12:38 小説情報

底辺Vtuber昔やり込んだロボゲーの続編でバズり散らかす(作者:オタリオン)(オリジナル:SF/冒険・バトル)

底辺Vtuberの根黒万太郎。▼十年前にやり込んでいたロボゲーの続編やったら動きが変態過ぎて大バズり!▼闘争を求めてやって来る強き変態たちに万太郎は更なるバズりを求める。▼果たして、万太郎は底辺を卒業しトップVtuberとなれるのか?▼(☆):他者視点有りのマークです。▼※小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。


総合評価:1494/評価:7.56/連載:91話/更新日時:2026年09月18日(金) 21:44 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>