【ガチ恋プリンセス】これがVtuberのおしごと~後輩はガチで陰キャでコミュ障。。。『ましのん』コンビでトップVtuberを目指します!   作:夕姫777

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5. 姫は『サプライズ』がお好き

5. 姫は『サプライズ』がお好き

 

 

 

 そして時間は午後11時になり、『双葉かのん』の配信が始まる。

 

 コメント

『始まった!』

『こんばんは~!』

『かのんちゃん!』

 

「こんばんは~。Fmすたーらいぶ3期生、Fmすたーらいぶの風紀を守るがんばり屋の妖精『双葉かのん』だよぉ」

 

 コメント

『おつかれさま~』

『おつ』

『おつおつ』

 

「ありがとね~。今日はね~みんなからの質問に答えちゃおうかな~」

 

 コメント

『お!きた!』

『待ってました!』

『どんな質問でもおけまる?』

 

「もちろんおけまるだよ~。じゃあ早速1つ目の質問いくね」

 

 軽快……と言えるかは微妙だが、彼女なりに一生懸命トークを繰り広げている。やはり、『双葉かのん』としてマイクの前に座れば、普段の鈴町彩芽さんよりも、ずっと上手く話ができるようだ。コメントにも丁寧に反応しながら、配信は順調に進んでいき、気がつけば1時間が経過していた。

 

「次の質問は……『かのんちゃん、ましろん先輩のことどう思ってますか?』だって。うぅ……やっぱりきたかぁ。緊張するよ……」

 

 コメント

『切り抜きにもあがってたよ』

『ましろ姫に想いを告げるんだ!』

『かのんちゃん頑張れ!』

『オレたち見習いフェアリーがついてるぞ!』

 

「えっと、憧れの先輩です……あと、その……大好き……です……言っちゃった!」

 

 その言葉を聞いてオレはディスコードに『今話しても大丈夫?』と連絡を入れる。もちろん相手は配信中の『双葉かのん』にだ。ちょっとしたサプライズはこれだ。これならきっと彼女のリスナーも喜んでくれるだろう。

 

「ん?えっ!?ちょちょちょちょとまっ!……ちょっと待って……嘘?……え。そ……ど……え?」

 

 コメント

『かのんちゃん?』

『いきなり発狂ww』

『草』

『大丈夫?』

 

「あ。ごめん。その……今……あのメッセージが来て……えっとましろん先輩から……『今話しても大丈夫?』って……これ夢じゃないよね!?」

 

 コメント

『おお!これは夢じゃないぜ!』

『ましろ姫。配信みてるのかも』

『凸感謝』

『さっきの直接伝えよ!砕けよ!』

 

「砕けたくないよ!どうしよ……でも……待たせるの悪いし……とりあえず返信しないと。えっと……『今配信中です。よろしいでしょうか?』……送信。……送っちゃった。」

 

 声が明らかに緊張気味だ。コメント欄は大盛り上がりを見せている。さて……行こうか。オレは水を一口飲んでから話を始めることにする。

 

「え~!!?本当にかかってきたんだけど!!?ととと……とにかく出ないと……あ。あの……もしもし……」

 

 《もしもし?》

 

「あぁ~……まっまま!ましろん先輩ですか!?」

 

 《どうも、姫宮ましろです。見習いフェアリーの皆さん、ごめんなさい配信中にお邪魔しちゃって》

 

 コメント

『キタァアア!!』

『キターーーーーーー!!!』

『ましろ姫の声きたぁあああ!』

『ましろ姫降臨!』

 

「あわわ……どうしよ……えっと……えっと……こっこここっちこそ……配信中で……すすいません!」

 

 《いえ。こちらの方も大事な用事だったので……》

 

「は、はい……それであの……その……なんでしょう?」

 

 《かのんちゃん。コラボ解禁したんだよね?良かったらましろとコラボしてほしいの》

 

「コラボ!?」

 

 《そう。しかもオフコラボ。ダメかな?ましろの初めてのオフコラボはかのんちゃんがいいなと思ってね》

 

「え……えぇえええ!!?うぅ……嬉しすぎて吐きそう……」

 

 オレの急な提案に彼女はパニック状態になっているようだ。まぁいきなりこんなことを言われたらそうなるよな。

 

 コメント

『吐くな吐くなww』

『ましろ姫コラボきたぁ!』

『ましろ姫のオフコラボ!』

『速報。かのんちゃん天に召す』

『まだ生かしてやれwww』

 

「はぁはぁ……あっあの……かのんなんかでいいんですか……?」

 

 《うん。かのんちゃんだからお願いしたいの。ましろとオフコラボしよ》

 

「よっ……喜んで!」

 

 《じゃあまた連絡するね。配信頑張ってね。あ。切り抜き師さんここ切り取ってくださいね?》

 

 コメント

『了解です!』

『任せてください!』

『切り抜き師の本気見せるとき』

『切り抜き師いて草』

『歴史が動いた瞬間』

 

「うぅ……嬉しすぎて……泣いちゃ……だめなのに……」

 

 コメント

『かのんちゃん!よかったね!』

『頑張れ!オレらは応援しているぞ!』

『おめでとう!』

 

「ぐす……うぅ……みんなありがとう……頑張るよ……」

 

 こうして、オレのサプライズは大成功に終わった。配信が終わるとすぐTwitterでは『#ましろ姫オフコラボ解禁』がトレンド入りし、腕利きの切り抜き師たちが、早速コラボ決定の瞬間を切り抜いた動画を上げ、ファンアート絵師たちも、早速『姫宮ましろ』と『双葉かのん』のカップリング、『ましのん』の可愛らしいイラストをSNSに投稿し始め、大きな話題となった。

 

 そしてコラボへの期待値の高さを物語るかのように、この日を境に、『姫宮ましろ』と『双葉かのん』のチャンネル登録者数は、まるで堰を切ったように爆発的に伸びていった。

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