男子寮に入るはずが、なぜか女子寮で可愛い女の子たちに可愛がられてます 作:秋時雨-autumn shower
第三章「なんで僕は襲われて⁈」
さとりに告白してから、僕らはまずお風呂から上がってこれからのことを話そうということになった。
でも、僕が服を着ている間にさとりは寝てしまったので、僕も自分のベッドで寝ようとしたところ、まだ少しだけ起きていたらしく、「一緒に寝る」と言われたので、僕らは同じベッドで向き合って寝た。高校生活で一番安眠できたかもしれない。
そして翌日、僕のほうが先に起きたらしく、時間もまだ余裕があったので、さとりの寝顔を眺めることにした。しばらくして、さとりも目が覚めたがまだ眠いらしく、しばらく眠そうにうとうとしていたが、やがて完全に目が覚めたようで、僕の事をみて、いつものように「おはよう、阿斗里君」と笑顔で言ってくれた。僕も、それが嬉しかったので同じように笑顔で「おはよう、さとり」と返した。
「てか、なんであたしたちこんな近いの?」
「それは昨日の夜、さとりが一緒に寝るっていったからだけど」
「うそ!あたしそんなこと言ってた⁈」
覚えてないのか・・・でも、可愛かったな、昨日のさとり。
「でも、おかげで高校生活史上一番安眠できたよ」
「それはあたしもだよ!なんでだろうって思ってたけど、そういうことだったのか」
「じゃあ、これからも一緒に寝る?」
「寝る!」
「じゃあこれからも一緒に寝ような。取り敢えず、学校に行く準備をしようか」
そういって僕はベッドから出ようとしたらさとりに止められた。
「もう少しこのまま」
そういわれたら断れないじゃないか!
「しょうがないなぁ。じゃあ少しだけな」
そういって、僕ももう一度ベッドの中に戻った。起きてる状態でさとりと寝ると、改めてこの女の子と付き合えたんだと感じた。
そして数分後、
「ん、そろそろ起きる。」
「そう?じゃあ起きようか」
そう言って僕らはベッドから出た。
幸いにも、二人とも起きた時間が早かったので、ゆっくり準備をしても全然学校には間に合う時間だった。
「安眠って、やっぱいいね」
「うん。だってこんな早くに起きれるんだもんな」
「あたしたちって、自分たちで思ってるより相性いいのかもね」
「そうかもね。あ、そうだ、僕らが付き合うことにしたってことはみんなには秘密にしておこうな」
「なんで?いいじゃん!」
「だって、付き合うことになった経緯が・・・」
「ああ・・・なるほどね。わかったよ」
話していたら準備ができたので時間を見てみると、ちょうどいい時間になっていたので、僕らはそれぞれ朝食を済ませて学校に行くことにした。今日の購買はメロンパンを二個買うことにした。もうここのおばちゃんに顔を覚えられてしまった。その後も、いつもと変わらない行程を終えて、裕理と一緒に学校に登校した。ちなみに、メロンパンは二つ目に入ったところだった。
いつものように教室に入ると、そこにはお弁当を三つも持った川代さんと、二つ持った誠君がさとりと一緒に話をしていた。
「あ、阿斗里君!すごいよ二人!」
僕らを見つけたさとりが興奮気味に話しかけてきた。
「阿斗里君の分だけじゃなくてみんなの分のお弁当作ってくれたんだって!」
二人ともすごいな。一人分だけでも大変そうなのに、それを全員分なんて。これはありがたく頂かなくては。
「マジで⁈柊も氷華もスゲェ!マジ尊敬するわ!」
「それにしてもなんでみんなの分まで?」
「下手に一人分作っても違和感しかないからさ、それならいっそ、グループのみんなに作ったほうがラクじゃん」
なるほど。
「あ、これが彼氏君の分ね」
「彼氏君いうな。彼氏持ち。ありがとう」
「それで、俺の分は?」
「それは誠っちが作ってくれたから誠っちから貰って」
「そこは彼女が作るパターンだろ⁉」
「そんなの知らんし」
カップルで堂々といちゃつくな。付き合ってるのに公の場でいちゃつけない僕らが悲しくなってくるから。
「は~い。みんなそろそろ席着いて~」
と、そこで谷口先生が入ってきたのでお弁当の分配はお昼休みとなった。裕理はホームルームの間、ずっとふてくされていた。
ホームルームが終わった後、僕は昨日と同じように谷口先生の所へ行った。
「先生、今日もちょっといいですか?」
「なぁに?阿斗里君?相談事?」
「はい」
「じゃあ、人のいないところに行きましょうか。みんなごめんね。また後でお話ししようね」
「じゃあ昨日の場所で」
そう言って僕と谷口先生は昨日話した場所に向かった。
「さて、今日は何の用?モナたん?」
「いや、あのさあアクアたん、昨日さとりとは何も起こってないって言ったじゃん?あの後さ、僕ら付き合うことになっちゃった」
「は?」
「しかもその告白の場は寮の中、それも部屋の浴室の湯船の中でお互いに」
「は⁇」
「驚いちゃうよね~だって両想いだってんだから」
「はぁ⁇⁇あんたらどういう経緯で付き合うことになったのかちょっと詳しく説明してくれる?」
そうして僕は、アクアたんに昨日部屋で何があったかを全て白状した。一緒に寝たことも合わせてね。
「なるほどね。あんたらなんちゅう青春送ってんの?まだ一週間たったばっかりよ?」
「はい、ごもっともです・・・」
「はぁ、まあやりすぎない程度にいちゃつきなさいよ」
「はい、分かりました。それと、話が180度変わるんだけど、LIME交換しない?」
「さっきまでの敬語はどこに行った⁈んで?LIME?なんで急に?」
「いやあ、レイヤー仲間として交換したいなと思って。毎朝こうやって話すのも面倒だしさ」
「なるどね。いいわよ。それじゃあ夜にあなたの部屋に行くわね」
「分かった。待ってる」
「じゃあまた後でね」
そうして今日も先生との密談が終わった。
今日は昨日より早く話が終わったので、授業には間に合った。
そして、何事もなく授業を受け、ついにお昼休みになった。
「やっと午前の授業終わった~腹減った~」
「それじゃあお弁当の分配するよ」
そう川代さんが言うと、裕理は待ってましたと言わんばかりの笑顔で起き上がった後、お弁当を受け取っていた。
「これって、誠君が献立考えてくれたんだよね。ありがとう。あと川代さんも作ってくれてありがとうね」
「お礼ならいらないよ。阿斗里君」
「あたしも、今度スイーツ奢ってくれるなら別にいいよ」
「それは、お財布と相談させてください」
「ねえ!早く食べようよ!」
さとりが急かすので、僕らは貰ったお弁当を開けた。すると、驚くことにそれぞれのお弁当は全て入っている物が違っていた。
「うおー!すっげえ!これを朝作ったのかよ!」
「朝早くから作ったんだからね。ありがたく食べてよね」
よほど大変だったのか、川代さんがお嬢様口調になっていた。本当にありがとうございます。
「それじゃあ、作ってくれた二人に感謝を込めて」
「「「「「いただきます!」」」」」
「美味しいよ!さすが川代さんだね!」
「柊のもうめえ!ごめんな柊!お前が作ったって言ったときに文句言って!悪かった!マジでお世辞抜きに寮の食堂のメシよりもうめえ!」
「川代さんのも美味しいよ」
「そ、そっか。良かったよ、美味しいって言ってもらえて」
「あたしたちも苦労した甲斐があったってものよ」
「あれ?そういえば二人はお互いに作りあってきたんだ?」
「うん。だって自分で作ったものはあたし、食べられないからさ。誰かに作ってもらおうと思ってたんだよ」
「ぼ、僕も同じだったから、それならお互いに作りあって交換しようって話になって」
「へえ!すごいね!」
「そ、そんなに僕はすごくないよ。僕のよりも川代さんが作ったお弁当のほうが美味しいし」
「いや、誠っちも美味しいよ?」
「マジで羨ましいぜ二人とも。俺も料理できるようになりてえよ」
「じゃ、じゃあ今度、料理教えてあげようか?」
「いいのか⁈柊⁈」
「う、うん。僕は全然いいけど」
「じゃあ教えてくれ!」
「うん、わかった」
「じゃああたしたちも料理教室開こうか、さとりん」
「うん!やろう!お料理教室!」
「僕は気が向いたら参加するよ」
「分かった」
そうしてみんなで楽しくお喋りをしながらお弁当を食べてお昼休憩が終わった。
午後の授業は、体育だったのだが、男子はみんなさとりの胸に夢中だった。駄目だこいつら。
そして部活の時間になった。他のクラスメイト達は今日から部活に正式入部なのだが、さとりも僕も、特に入りたい部活もなかったので、二人で帰ることになった。一緒に帰るぐらい幼馴染なら普通だよな。
「それにしても、一緒に変えるなんて久しぶりだね」
言われてみればそうだった。
「確かにな。高校生になってからはずっと別々で帰ってたもんな」
だから、僕にとっては滅茶苦茶嬉しい事なのだが。
「あれ~?さとりちゃんが男子と帰ってる~!何?彼氏?」
「違うよ~幼馴染だよ~」
「なーんだ。つまんないの~」
周りにはカップルに見えてるのか。
「あれ?あいつ阿斗里じゃね?」
「マジだ。隣のは・・・小鳥遊さん⁈」
「どういうことだ阿斗里⁈」
めんどくさい奴らに見つかってしまった・・・
「幼馴染が一緒に帰ったらだめなのか?」
「抜け駆けは許さないぞー!」
そう男子生徒のうちの一人がそういうと、それを聞いたさとりがにやけながら僕と腕を組んできたせいで、男子生徒たちがさらにやかましくなり、女子生徒はキャーキャー言っている。正直めっちゃうるさいからやめて欲しいんだけど・・・
男子寮に向かう道と女子寮に向かう道の分かれ道で一旦僕らは別れた。僕は急いで秘密の通路へ向かい、ジャージを着て女子寮側に向かうと、さとりが待っていた。
「ナイスタイミング」
さとりにそう言われたので急いだ甲斐があったなと思った。
そのままさとりと何気ない話をして女子寮へと戻った。
部屋に着くと、僕は私服に着替えようと思ったが、またさとりに着せ替え人形みたいにされても面倒なので先に聞くことにした。
「さとり、今日は着せ替えたりするか?」
「え?何?今日は乗り気だねえ。でも今日はいいや」
良かった。これで自分の私服が着れる。
ちなみに、この私服は僕の姉である月見里 雪乃のコーディネートだ。さすが現役モデル、女の子っぽいけど男の子も着てそうな服で、そのうえで僕に似合う服を選んでくれている。ありがたい。
「そうだ。さとり、今日もその、お風呂、一緒に、入るか?」
「えっ?逆にいいの?昨日はあたしが無理やり入ったようなもんだからてっきりダメかと思ってたよ」
「別にいいよ。僕ら、付き合ってるんだし」
正直、めっちゃ恥ずかしいけどな。
でも、この美少女とお風呂に入れるチャンスはなるべく逃したくない。
「それじゃあ、これからは一緒に入るってことでいいな?」
「うん!でも、その、女の子の日は先に入ってね」
「女の子の日?ああ、そういうことか。分かった」
その後は、適度にいちゃつきながら課題などを済ませ、夕食の時間になり、いつも通りさとりに夕食を持ってきてもらい、僕はさとりが戻って来るまでにお風呂の湯船にお湯を張っていつでもお風呂に入れるようにしておいた。
そしてさとりが返ってきたが、そこには川代さんの姿もあった。
「あれ?さとり、食堂のご飯は?あとなんで川代さんがいるの?」
「ふっふっふ、なんと、川代さんからお弁当の残りで晩御飯を作ってくれました!」
「いえーい」
マジか、川代さんスゲェ!
「ちなみに、あたしが付いて来たのは晩御飯を一緒に食べるだけじゃなく、彼氏君の私服姿をみるためだよ~」
そう言って川代さんはいつの間にかスマホのカメラを僕に向けていた。なんか、楽しそうだなあ、この人は。
そうして僕たちは、三人で晩御飯を食べた。
川代さんは僕らよりも早く食べ終わって、僕に抱き付いてきた。邪魔だなぁ、この人。
少ししてから僕はあることを決心した。
「なあさとり」
「ん~?何?」
「僕たち付き合うことになったんだからさ、お互いに一つ、自分の秘密を言い合わないか?」
「いいけど、なんで?」
まあ、そういう反応もするよな。
「いや、特に意味はないから嫌なら別にいいし、小っちゃい事でもいいよ」
「いいねぇいいねぇ初々しいねぇ。お姉さんは聞いてみたいなぁ、君たちの秘密」
僕に抱き付いといて何言ってんだろこの人・・・
「それならあたしから」
「どうぞどうぞ」
さとりの秘密はなんなんだろう?めっちゃ気になる。
「あたしの秘密はね、ありませ~ん!」
「それは流石に嘘でしょ⁈」
「ふっふーん!さて、次は君の番だよ?阿斗里君はあたしにどんな秘密をかくしてるのかなあ~?」
さとりって、こんなに意地悪だったっけ?もう少しおしとやかだと思ってたんだけど、僕の思い違いだった?
「はぁ、まあいいや。僕の秘密は、人気コスプレイヤーのモナートだってこと」
僕はそう言いながら、自分のスマホで、自身のSMSを見せた。
僕は、さとりはこういうものには疎いと思っていたのだが、以外にも彼女は、
「えっ?モナート?あのスノー、アクアリウム、ソニックと共にコスプレ四天王として一目置かれてるあの?」
と、すんごく驚いていた上に詳しかった。ちなみに、川代さんは首を傾げていた。
「四天王とかは分からないけど、その三人とは知り合いだよ」
「えっ!すごい!そんな人が彼氏とかサイコーじゃん!」
意外だ。さとりがこんなに詳しいとは知らなかった。もしやさとりもコスプレに興味があるのでは?
「ついでにもう一つ、その四天王とやらのうちのアクアリウムとスノーはこの大門字高校と繋がりがあるんだ」
「えっ⁈本当に⁈もしかしてあたしも知り合いだったりするの⁈」
すごい喰いつくな・・・そんなにすごい事なのか?
「それは身バレに繋がるから言えないなあ」
「まあそうだよね~」
案外あっさりと引き下がってくれたので、何とか追及は免れた。タイミングよく、お風呂が沸いたので、お風呂に入ることにした。
「それじゃあ、あたしはここらでお暇させてもらうよ」
気を使ったのか、川代さんがそう言った。
「うん。本当にありがとう。あと、これはさとりにもお願いしたいんだけど、さっきの話と、僕らが付き合ってることはここだけの秘密にしてくれないかな?」
「いいよ~!」
「わかった」
話が早くて助かるなあ
「それじゃあ、おやすみなさい」
「おやすみ!」
「うん、おやすみ」
そうして川代さんは帰っていった。
そして僕たちはお風呂に入った。
「いや~、いい湯だねえ」
「そうだなぁ~」
二人そろって、間延びした声が出てきた。僕はそれがなんだか可笑しくって、つい笑ってしまった。
「どうしたの?」
「いや、学校の手違いで僕がさとりと同じ部屋にならかったら、今のこの時間もなかったんだなって思って」
我ながら何言ってんだろう。冷静に考えてみたら、普通こんなことはあってはならない事なのに。
「阿斗里君何当たり前のこと言ってるの?でも、確かにそれはそうかもね」
「といいますと?」
「だってあたしも、あんなことがなかったら、告白するタイミングがなくて、結局卒業しても告白できずに終わるところだったもん」
それはイヤだな。
「じゃあ、学校の手違いに感謝ってことで」
「うん!」
「話もひと段落ついたし、風呂でるか」
風呂を出て部屋に戻ると、アクアたんが部屋にいた。
「えっ?何でアクアリ・・・じゃなくて谷口センセーがここに?」
「阿斗里君に用事があったの。それと阿斗里君?明日、用事とは別に話をしましょうか?」
やべっ!アクアたんとの約束忘れてた・・・どうしよう絶対に怒られる奴だ・・・
「はい・・・」
その後はとりあえずアクアたんと約束どおりLIMEを交換したが、その際、さとりがアクたんにコスプレについてあれこれ聞いていたので、明日は大変なことになりそうだった。うぅ、考えただけで胃が痛くなってきた・・・
アクアたんが帰った後は、ひたすらさとりに甘え、もとい慰めてもらった。
そうこうしてるうちに、僕は眠りに落ちた。
「あれ?なんで電気きえてんの?」
目が覚めると、部屋の電気が消えていた。
そして、
「なんで僕はさとりに馬乗りされてるの?」
僕の目の前に、さとりがいた。いや、僕の体にまたがっていた。
しかも、服は着ておらず、一糸まとわぬ姿だった。
「この前言ったでしょ?あたしが我慢できなくて襲っちゃうかもって?」
「つまり?」
「今からあたしは阿斗里君を襲っちゃいまーす」
「はぁ・・・さとりさんは忘れてるようだからいうけど、僕は男だからね?力もあるんだよ?」
そう言って、僕は逆にさとりを押し倒した。
さっきと逆の体勢だ。
「このままヤっても、いいよ?」
「バーカ、僕はちゃんとした状況以外ではしないよ」
そういうと僕はさとりの上から降りてベッドに倒れた。
「ちぇー、つまんない!」
さとりは不服そうにしながら服を着ていた。
「はぁ、こどもじゃないんだから・・・じゃあこっちおいで」
僕がそういうと、さとりは素直にこっちに来て、僕の隣に寝転んだ。
「こういう事はもっと後に、ちゃんとしたタイミングでしたかったんだけどな」
そう言って、僕はさとりにキスをした。いままでのものよりも、ずっと深くて、ずっと熱くて、ずっとずっと、甘い口づけだった。
少しして、
「これで満足したか?」
さとりは頬を赤らめて惚けた顔をしながらも頷いた。
「それじゃあもう寝るか」
「うん・・・おやすみ・・・」
「おやすみ」
そうして、僕らは眠りについた。
第四章「なんで僕らが代表に?!」
翌日・・・
「おはよう、さとり」
「おはよう、阿斗里君」
僕たちは同時に目が覚めた。
例のごとく、時間には余裕を持って起きたようだった。
しかし、さとりはどこか僕を避けているように感じた。
「どうしたんだ?さとり」
「べ、別に何も?」
「もしかして昨日のことか?」
「何でもないってば!」
どうやら昨日のことで恥ずかしがっているらしい。
恥ずかしいのはこっちの方なんだけどな・・・
「ちなみになんだけどさ、昨日のアレ、恥ずかしいのはこっちもだから」
「それは分かってるけど~あんなコトしてくるとは思わないよ~」
そりゃそうだ。だってアレは僕のその場の思い付きだからな。自分でもびっくりしてる。
「まあ、とにかくだ。学校でもそれじゃあ変に思われるから、出来れば普段通りで、お願いします・・・?」
ふとさとりを見てみたら、さとりは何かを決意したように僕を見つめていった。
そして、
「んっ」
今度はさとりが、昨晩のようなキスをしてきた。
またしばらくして、
「これでおあいこだね!」
どうやらさとりは、自分だけというのが不満だったらしい。可愛すぎるだろ・・・
そうしていちゃついていると、気づけばそろそろ寮を出なければいけない時間になっていた。
「さとり、そろそろ準備して出なきゃ!ご飯はもう購買のパンで済ませよう!」
「えっ⁈もうそんな時間⁈急がなきゃ!」
そうして僕らは、お互いに見えるのもお構いなしに急いで着替えて、寮の購買でパンを買い、食べながら学校に登校した。もちろん僕は途中で着替えるのを忘れずに。
結果として、学校には間に合ったが、二人して遅れたことをクラスのみんなに疑問に思われてしまった。これはまずいな・・・
そう思っていたが、僕たちは案外生活リズムとか趣味とか色々なものが似ていたので、クラスメイトもあっさりと納得していた。
そして、案の定アクアたんにはこっぴどく叱られましたとさ。とほほ・・・
閑話休題、大事なことが周りにばれなくてよかった。
これからは、さとりの暴走にも気をつけなきゃだな。
こんなことがありながらも、なんとか一か月が過ぎた。
そして、とある日の朝のHRで、クラスの体育祭実行委員とやらが出てきた。どうやら大門字高校では、五月に体育祭があるようだ。
だが、適当に話を聞いていたら、いつの間にか終わっていた。途中、なにやらクラスが盛り上がっていたのが気になったが、話を聞いてなかったと思われるのはイヤなので誰にも聞かなかった。
しかし、そのことを僕は後悔することになるのは、この時の僕はまだ知らなかった。
その後、寮に帰ってのんびりしていると、さとりが帰ってきた。何やら顔が赤い気がする。
「どうしたんだ?」
「阿斗里君は平気なの?あたしたち、クラス対抗のカップル競争で、1-Aの代表になったんだよ?」
え?
「え⁇」
何だって僕らが代表に⁈
「ちょっと待ってくれ、そんな話聞いてないぞ」
「やっぱり話聞いてなかったのか・・・」
え?話?
「もしかして、朝のHRの時にクラスが盛り上がってたのって・・・」
「その時に決まったの!」
マジですか・・・
「てかカップル競争ってなに?」
「そこまで話聞いてなかったの?カップル競争っていうのは、各クラスの代表のカップル一組が、いろいろなお題を二人で協力してクリアして、ゴールした順位を競うっていう競技だよ」
何だその競技・・・
「ちなみに、この競技で一位になったカップルは、末永く結ばれるらしいよ」
「じゃあちょうどいいかもな・・・」
「何が?」
「この競技がきっかけで、付き合い始めたことにできるんじゃないかと思って」
そう、そうすれば僕らは堂々といちゃつくことができる!
「はぁ、全く、君はそんなにあたしといちゃつきたいの?」
「いちゃつきたいのはさとりもでしょ?」
「そりゃあ当然よ」
開き直った?!
「だって、学校ではいつも川代さんとくっついてるんだもん。焼きもちだって焼くよ」
ちょっと意外だけど可愛いな・・・
まぁ可愛いさとりが見られたから良いとするか。
「んじゃあ今度の休みの日は一緒に練習するか」
ふたりで話し合い、その日は終わった。
どうも!また会いましたね!
秋時雨です
どうですか?面白かったですか?
ちなみに私は、共感性羞恥と自分に対しての痛さで読み返せませんw
次はどんなお話になるのか
楽しみにしててください!
漫画化もしたいなぁと思いつつ、ここらであとがきを終わろうと思います
それではまた!次の投稿で!