前半と後半では約3ヶ月の間が空いているので書き方が変わってしまってます。
ご了承ください。
「4億9000万ってウソだろ……」
「ホントホント」
「じゃ、じゃあそんなすごい奴を仲間にしているルフィもか?」
「いんや。俺はまだ賞金首ではない。新進気鋭の超大型ルーキー(自称)ってヤツだ」
喋りながらカヤの屋敷から離れるようにして進んでいく。目指す場所はクロとジャン(仮称)が出会っていた崖の下だ。正しい位置は分からないがジャンをしばらくの間動けないように拘束しておいたからまだ余裕はある。途中でゾロに連れられて俺とウソップ以外は見えなくなったが構わない。
「は~、それでも仲間にすることができるだなんてなぁ」
「お前も仲間にならないか?俺は今仲間を探してるんだ」
「遠慮しとくよ。どうせ他の奴らも化け物みたいに強いんあろ?俺なんか足手まといになっちまう」
「どうかな。お前はまだまだ自分の力の限界をわかっちゃいねぇ。お前の狙撃能力にも目を見張るところがあるが、器用さも同じだ。鍛えれば少なくともこの
「ほ、本当か!じゃあ・・・」
「ま、俺の仲間なればテメェの親父と同じぐらいにしてやる。どうだ?仲間になりたくなってきたか?」
「・・・考えさせてくれ」
「そんな時間があればよかったのにな」
「そういやルフィ、お前俺の親父にあったことがあるんだよな」
「んあ?あぁヤソップか。あいつは昔俺の村にしばらくの間拠点を置いていたことがあってな、そこで知り合ったんだ」
「親父は、親父はどうだった!?」
「ヤソップはすげぇ奴だったさ。あいつのいる海賊船の奴らも全員いいやつしかいなかったがその中でもヤソップは誰よりも『海賊であること』に対して誇りを持っていた。だからテメェも親父のこと自信もっていいんだぜ」
「あぁ。やっぱり親父はカッコいいんだ。こんな時代に海賊をやるなんてな!ところで親父のいる海賊って何て名前なんだ?まさか名前の知られてないちんけな海賊じゃあないだろうな」
「まぁ今の発言は俺に対する宣戦布告と見なすが、ヤソップのいる海賊団はあの四皇『赤髪』だ」
「えええええええええええええええええええええええ!!!!よ、四皇だとぉ!四皇ってあの四皇か!?
「すげぇぇぇぇぇぇぇ!!やっぱり親父はすごいんだ!!こんな村からそんな大物が出るなんて!」
「ならお前は二人目にならないか?」
「あぁ!決めたぞ!俺は海に出る!」
「ところで話は変わるんだが・・・」
海に出るといった時のウソップの顔はとてもキラキラしていて夢を見る少年の顔だった。だが俺は全く予想していなかった。まさかあんなことになるなんて・・・
って続くとなんかいいよね。と思いました、まる
クロネコ海賊団消滅まで残す時間はあと僅か
「ってことで最強のメイドはボクっ娘でタメ口だけどどこか嬉しそうに笑顔で奉仕してくれる系に決定‼︎」
「いや、でもお嬢様が恥ずかしそうにしながらも頑張っている姿も捨てられないだろ」
「いや、やはりボクっ娘こそ最強だ。あ、ほら、いたぞ」
「え?ボクっ娘メイドが?」
和気藹々と(錯乱)お喋りをしながら島の周りを四分の一周ほどしたところ切り立った崖の下でクラハドールが誰かを待っていた。時間を過ぎたのか不愉快そうに周りを見ている。だが、待っている相手はようやく目が覚めたぐらいだろう。このままだと時間を守らなかったジャンに対してクロが怒るだろう。そのタイミングで飛び出すことにしよう。
「まだ大丈夫だ。クラハドールはまだ行動に移れない」
「まぁお前の言うことだからかなりの信憑性があるが・・・」
「だぁいじょぉぶだってば。こう見えても行動予測は得意な方だ、たぶん」
それからさらに数分後。ようやくジャンなんとかの気配が近づいてきた。速度から読み取れるのは、恐らく全速力で走っていること。さらに覇気からはかなり焦っていること、そして後方100メートルほどの距離にかなり弱い覇気が3人分、その3人よりもはるかに強いがまだまだなのが2人分、5人全員を足したのよりも強いのが1人。どうやらいなくなったと思っていたがジャンのことを見張っていたらしい。ウソップ海賊団の3人とナミ、カネツグ、ゾロの3人に間違いない。
そして、ゾロと比べると打ち上げ花火とツァーリボンバほどの差がある強大な覇気はセロリのものだろう。全力を出した俺を上回るその覇気はこの最弱の海にいてはならない存在だ。考えたくもないが敵として戦うことになった場合ギア2やギア3はすでに知られているはずなので俺のオリジナル『ギア4』を使わなくてはならない。……だがギア4はまだまだ未完成だしコントロールも難しいからおそらく勝つことはできないだろう。
と、そんなことを考えているうちにクロとジャンなんとかが接触した。感じた通りジャンなんとかは走ってきたらしく肩で息をしていた。そんな様子を見てクロは冷淡な声で声をかけた。
「何をしている。俺の予定を狂わせるな」
「すまない。変なやつらに捕まってしまってな」
「変な奴らだと・・・。もしかして麦わら帽子を被ったやつか?」
「呼ばれた気がして登場しまっす!!」
そう叫びながら崖下へと飛び降りる。その際クロは現れた俺の姿を見てすぐにさっき屋敷であった者だと分かったらしく対して驚かなかった。
「またお前か・・・」
「やあやあまた会ったねぇ海賊『百計のクロ』。いったいこんなところでなぁにをしているのかな~?」
そうわざと相手を煽るように話しかける。
「やはりお前だったか。いったい何の用だ?」
「分かりきったことを質問するんじゃぁない。お前らの馬鹿げた計画を止めに来たに決まっているだろうが」
「ふん。自分の実力も測れていない餓鬼が。身の程を弁えろ」
「おぉっとここで盛大なブーメランですか?狩猟用どころか刃物付の自分が真っ二つになっちゃう奴投げやがったコイツ」
「何を言っているのかわからんな。殺せ、ジャンゴ」
「アイ、アイ、サー」
懐からチャクラムのような形状をした刃物を取り出し投げつけてきた。その刃物は風を切りながら一直線に俺の首めがけて飛んでくる。だが俺の脳裏に浮かんだことは全く別のことだった。
「そうだコイツの名前ジャンゴだった」
そして俺は意識を失った。
ふりをした。やられるわけないじゃん。いくら刃物が弱点とはいえたかがジャンゴのチャクラムでは薄皮一枚が限界。武装色を使わないでもその程度しか傷つけられないのだ。たとえ首を狙われたとしても俺が負ける確率はサッカーやってたら背中に羽生やしたスタンドみたいなおっさんが出てきたり45歳職歴なしがスーツ着て部屋から出てくるのと同じくらいありえない。そう、有り得ないのだ。ちょっとぐらい希望持ってもいいかもしれないけど。あきらめたらそこで試合終了ともいうしさ。負け惜しみじゃありません。絶対。
「さて、邪魔者もいなくなったことだし……」
「ああ」
崖の下からはそんな声が聞こえる。あんなに自信を持っていたルフィはアッサリと変なメガネをかけたやつに殺されてしまった。
「おいおいどうなってるんだ?アイツはかなり強いんじゃなかったのか?」
そう聞いていた。いや、ルフィの話を聞く限りではかなりの実力を持っているような口ぶりだった。もしかしたら俺と同じように嘘が得意なのかもしれない。
いや、待てよ。なんで俺はひとが目の前で殺されたっていうのにこんなに落ち着いていられるんだ?
ウソップの感じた違和感。目の前で殺人が起きたにも関わらず、臆病な自分が全くビビっていないことだ。それはこの場にセロリマンかあるいはゾロがいればわかったかもしれない。クロやジャンゴの気配や身に纏う殺気を全て飲み込む圧倒的な覇気。その覇気は倒れているルフィから放出されていた。
ルフィが放出しているのは覇王色の覇気である。見聞色も併用しているためウソップに効果がないようにしているが敵であるクロとジャンゴになぜ効かないのだろうか。その理由は2人が人間、さらに他人よりも強いことに由来する。
ルフィの放出する覇気の強さは海岸にいるにもかかわらず島全体を軽く覆うほどに範囲が広い。だがこれでもルフィは抑えているのだ。抑えた上での範囲のためその範囲内はかなり濃密な覇気で満たされている。クロとジャンゴは強者の本能として無意識下で敗北と死を迎え入れルフィの放つ覇気に反応することを諦めているのだ。
所謂、次元の違う強さ、というやつだ。
ルフィの放つ覇気を感じ取るか打ち勝つためには人間をやめて吸血鬼になるか鍛えまくって髪を失うか生まれた瞬間に世界各国が核保有を決めるほどの人間である必要がある。
ただしそれはルフィが『本気で放つ』覇気の話だ。
普段から自身の力にリミッターをかけているルフィは、その肉体戦闘における強さを超えない範囲での覇気を放つことにしている。今回本気で覇気を放ったのは、いくら話を進めるためとはいえジャンゴのチャクラムごときにやられたふりをしなくてはいけなくなったことに対する苛立ちと、倒れた時にちょうど尖った石が額に刺さって痛かったことが原因である。
そして離れた場所にいるゾロ達に敵が来たことを知らせるルフィなりの解りにくい合図だったのだが圧倒的すぎる覇気にセロリマン以外は全く気づかなかった。
そしてよく見れば気づけただろうが倒れたルフィは、倒れた時にちょうど手の下にあった石を苛立ちを抑えるために握っていたのだがその石は跡形もなく潰され、砂になっていた。
ルフィの肉体は実のところ悪魔の実があってもなくても変わらない。ルフィにとってゴムゴムの実は、体を伸ばす能力よりも体に負担をかけても耐えられる能力の方が重要だったのだ。ちなみに本気を出せば筋肉の硬度だけで銃弾も防げる。
(さっさと行けよマジで。このままの体勢でいると額がすごい痛いんだよ)
クロとジャンゴの足下で死体役に勤しむ俺はそんなことを考えていた。
このままの体勢でも瞬きする間もなく2人を瞬殺できるがカヤを殺そうとして、それを俺たちが助けたというシナリオがないと船を手に入れることは難しいだろう。我慢する。
少し脳内シミュレーションをしてみることにした。
このままの体勢だとリミッターを解除して全力の左ストレートで島ごと2人を消し飛ばすことができる。
ギア2になって超スピードで猫騙しをして頭部爆散も可能だ。
ギア3によってカヲ○くんのように首と胴体をララバイさせることもできる。
眼力(物理)での攻撃も可能だ。
幽波紋(全力で前後に跳ぶことでまるで背後にもう一人の自分のようなものを作り出す)でオラオラすることも。
だがそのどれもしない。
全てはシナリオ通りに進めるために。
次の話も遅くなるかもしれませんが必ず投稿します。