「よし、ゾロ。さっさとこの島を出るぞ」
モーガンをぶちのめした直後だがこうした方が都合がいい。
「はぁ?なんでだよ?」
「色々とあるんだよ。コイツ───コビーは海兵になりたいらしいからな。今はタイミングがいい」
「?どういうことだ?」
俺はコビーに小声で伝える。
「悪いなコビー、ここでお別れだ」
「はい?」
「さーてぇ、ここの海軍も潰せたことだし、もうテメェにゃあ用はねぇ‼︎さっさとどっかへ行きやがれ‼︎」
俺は大声で、海兵たちにも聞こえるように叫ぶ。
「ル、ルフィさん?一体何を………」
「なんだよお前。どこか行けっつてんだろ‼︎」
そう言ってコビーを殴る。もちろん軽くだが。コビーはカンタンに吹き飛び、海兵たちに のいる場所まで飛ぶ。
「おいおい、お前海兵になりたいとか言ってる割に弱いなぁ。俺を捕まえたければ最低でも将校にでもならなきゃダメだろ。斧手のモーガン大佐(爆)でもこのザマなんだからなぁ‼︎」
「おいルフィ‼︎」
「心配すんな。行くぞ」
俺とゾロは船の止めてある港へと向かった。海兵たちは立ち上がることはできても追いかけてはこなかった。
「おいルフィ‼︎説明しろ‼︎」
「この脳筋野郎が。いいか?コビーにとって『海賊に協力していた』と『海賊に脅されて無理やりやらされていた』のどっちがいいと思ってんだ?前者になった場合あいつは海軍に入るどころかとっ捕まってるはずだ」
「なるほど………」
絶対わかってないだろこの
実は原作通りにコビーに俺を殴らせるって方法があったんだがあいつが確実に俺を殴る保証は無かったし、それに
「よし、これが俺の船だ」
そう言って指し示すのは小舟だ。
「これが?」
「おう」
「仲間って俺だけか?」
「そうだぜ手下一号。記念すべき1人目だ。これから長い付き合いになるだろうがよろしくな」
「なんか大きな間違いを犯した気がする………」
「はっはっはっ気のせいだ」
食料や必要必需品は事前に詰め込んであるから問題ない。
「そんじゃ行くか」
「ああ」
その時だった。
「全員敬礼‼︎」
ボロボロの体で海兵たちがこちらに向かって敬礼をしていた。その周りには町の住民たちがいてその全員が俺たちに感謝の意を示していた。
「あーあ、どうする?お前の思惑はあちらさんにも分かっちまったみたいだぜ」
「ふん、黙って帆を張っとけよ」
「そうは言ってもお前、口元が緩んでんぞ。本当は嬉しいんだろ」
「はぁ⁉︎んなわけないから‼︎」
そんなやりとりをしつつ俺とゾロは海に出た。
「なぁゾロ。俺の仲間になったなら絶対に忘れてはいけないことがある」
「なんだ?」
「
可愛いは正義だ」
「
俺が言った途端にゾロは三本の刀を抜き、構える。しかもバンダナまで頭にまくってどんだけだよ‼︎
「待てゾロ‼︎今、発音がなんか変だった‼︎」
「死ぬ前になんでそんなことを言ったか教えろ」
あ、殺す気満々なんですね。
「だってよぉ‼︎俺は今17歳、絶賛思春期の青少年なんだよ‼︎なのについ最近、海に出るまでは男だらけの山賊に育てられてきたし‼︎唯一の女がゴリラみてぇなババアだし‼︎村にいってもほとんどが年上のおばさんだし‼︎唯一のお姉さんのマキノはシャンクスといい雰囲気だったし‼︎山には女の子なんかいなかったし‼︎
「申し訳ありませんでした‼︎」
ゾロは俺の魂の叫びを聞くと刀を下ろし土下座して謝ってきた。
「………すまない。忘れてくれ」
「いや、俺はいかに恵まれていたかわかってしまった。俺には幼馴染みがいた。もう死んじまったがそれが如何に幸運だったかお前の叫びで痛感した」
「もういい、もういいんだ!」
「ルフィ、俺はお前の正義を否定しない‼︎」
そんなバカみたいなやりとりもした。
ちょっとした小島にて
「いいか、ゾロ。この世界には『覇気』っつーもんがある。お前にはそれを習得してもらう」
「覇気?なんだそれは?」
「実践すればわかる」
そう言って俺は拳を構える。それを見たゾロは刀を抜いて同じく構える。
「いいか、まずは【見聞色の覇気】。これは見えない敵を察知したり相手の強さを見極めるのに必要なもんだ。ひとまずかかってきな」
「三刀流………」
ゾロは二本の刀を口にくわえている刀の後ろまで振りかぶった。
「二本の刀による斬りおろしと口にくわえた刀による横薙ぎの斬撃」
「………虎狩り‼︎」
ゾロは俺が予想した通りの動きをした。もちろん簡単に避けられる。その光景を見てゾロはさらに攻撃をしてきた。今度は両手を胸の前でクロスさせ、左右で横薙ぎの斬撃をするように力を込めた。
「三刀流………鬼斬り‼︎」
「バレバレ」
またも俺は簡単に避ける。攻撃に移るまでのため時間が長いためちょっとだけ腕に自信があるやつなら完全に避けることはできないとはいえ多少は抵抗することが出来るであろう。もっともかなりの速度で迫ってくるため避けるのはキツイかもしれない。
その攻撃を避けられたことがわかったゾロは追撃をしてこなかった。
「今、俺の動きを完全にわかってたよな」
「おう、これが見聞色の覇気だ。お前にはまずはこっちを使えるようになってもらう。【武装色の覇気】っつーもんもあることにはあるが先に死なないために必要な技術の方からやってもらうから」
「望むところだ」
「そんじゃハイこれ」
そう言って俺は目隠し用の布を渡す。
「?これをどうしろって?」
「そんなもん決まってる。お前は目隠しをして俺のパンチを避け続ければいい。今日中にはなんとなく感覚が掴めるかもしれないぞ」
「鬼か‼︎」
「行くぞ〜」
そう言うと慌ててゾロは目隠しをする。そこはしっかりやるんだ。
「まずはフツーに」
簡単なジャブを放つ。ゾロは全く避けられずにあたってしまう。
「無理だろ‼︎」
「見ようとするから悪いんだ。なんとなくでいいから感じてみろ」
先ほどよりも速いパンチを放つ。今度は避けそうになったものの少し反応が間に合わずにあたってしまう。
「おお〜いいじゃん。その調子‼︎」
次は同じ速度のパンチを連続して放つ。最初の1発は避けれたものの残りは直撃してしまった。
「お前、結構スジがいいかも」
「もっともっとこい‼︎」
「言ったなこの野郎‼︎『ゴムゴムの
普通に全部当たる。
「悪魔‼︎」
「確かに俺はゴムゴムの実を食ったゴム人間だが?」
「そうじゃねぇよ‼︎」
「くっちゃべってる暇なんかないぞ〜」
「畜生‼︎いつかぶった切ってやる‼︎」
そんな感じの修行風景。ちなみにこの後ゾロはほんのわずかだが見聞色が使えるようになった。と言ってもただ気配の察知が上手くなった程度のものだからまだまだ意味はない。
「それで、行くあてはあるのか?」
適当に海を漂っているときにゾロが質問してきた。
「あー、あるといえばあるかな。道化のバギーってのに会ってみたい」
道化のバギー、ただの赤鼻のピエロ。懸賞金1500万ベリー。詳しくは次回‼︎
「ほぅ、それはまたなんでだ?」
「ちょっと昔知り合いから聞いたことがあるんだよ。ま、そんなことはどうでもいいから可愛い航海士が欲しい〜」
「そんな簡単に見つかるわけがないだろう」
それがそうでもなかったりする。俺はほとんどを忘れてしまってるが誰かが仲間になるシーンは未だに覚えている。裏を返せばそれぐらいしかおぼえてないってことだ。
まぁとにかくバギーに会って話がしてみたいな。ってそんなことはどうでもよくてナミだよナミ。早くナミにあいてぇ。
次回、バギー編。
作者の動力源は金と漫画と感想なのでよろしくっ‼︎