チャンイチの弟はハジケリスト 作:ドンうさぎ
一先ず玉突き事故での一通りの応急処置および応急処置からの大病院もとい雨竜のお父さんの職場に丸投げし、一段落したころ。
「一先ず…なんとかなったな…」
これには患者を運ぶのしか手伝わなかったが、一護お兄ちゃんことチャンイチもぐったりだ。事故現場となった直ぐそこの交差点では事故車両相手に、お巡りさんが事故検分を行っており規制線が張られていた。かなりの大事故だったようで、野次馬が沢山やって来ているし、地元のテレビ局や新聞社か分からないが報道陣までやって来ていた。
「しかし…あの交差点は見晴らしが良いし、大事故が起きるなんてな…」
事故現場をクロサキ医院から見るが、交差点はかなり見晴らしが良く…交通量もそこまで多いとは言えない場所だ。事故なんて起きないとは言えないが、ここまで大規模な玉突き事故なんて起きるだろうか?一護が考えていると…
「さあ、皆~休憩しましょう」
しかし、急患の怪我も落ち着いてきたこともあってか、ここで休憩タイムだ。休憩タイムの為なのか、待合室では…まだ現世に留まっているボーボボとメガスターミー先輩が、待合室のソファーで座る双子ちゃん、そしてお姉ちゃんとなったルキア、ハジケリストの二葉に飲み物を配っていた。
「そらよ一護。お前の分だ。汗をかいたら、塩分もとらないとダメだぜ?」
「おっおう…アンタ、マトモな事も言うんだな。意外だぜ」
だが、そこはボーボボ。ボーボボが手渡した飲み物は味噌汁であった。もう一度言おう、味噌汁である。白味噌仕立て、昆布としじみから出汁をとって使った美味しそうな味噌汁である。
「味噌汁じゃねぇぇぇか!!そこはスポドリとかだろ!?なんで味噌汁!?塩分も水分も入ってるし、タンパク質もある!!」
「アクエ○アスとポ○リはスポンサーから降りてしまってな、和尚の手で規制が入っちまったんだ」
「確かに規制はいってリとカが聞こえねーけどよ、出せるのは出せるじゃねーか!!」
味噌汁は液体だが、どっちかと言うとおかず。飲むならスポドリが良かったチャンイチであった。
「一護よ…」
「ボーボボ?」
「甘えるなぁぁ!!」
「豆腐で殴られたぁぁあ!?」
そしてチャンイチは豆腐で殴られて鼻血が吹き出し、ボーボボはスポドリを飲む二葉の中に帰っていった。
「なんだったんだ…とりあえず、もらった物は飲んどくか」
とりあえず、味噌汁は貰った物なのでありがたく頂くことにした一護。白味噌、そして海産物の出汁がしっかりと聞いていて美味しい味わいがする。味噌汁が美味しく、あっという間に飲み干した一護。すると、うつわの底に貝殻つきのしじみが2個残っていた。
「お兄ちゃん…僕達どうなるの?」
「俺達は出汁用だから食べられないさ!」
なんということでしょう。そのしじみの兄弟は流暢な言葉で話し出したのだ。
「しじみが喋ったぁぁあ!?」
だが、しじみ兄弟に危機が迫る。それはまだ宇宙Or二葉の中に帰っていなかったメガスターミー先輩であった。メガスターミー先輩は箸を持って一護に近づき、その箸でしじみ兄弟の弟を掴んでしまった。
「にいちゃぁぁぁぁん!!」
「弟ぉぉぉぉぉおお!!」
そして貝殻から外されたしじみ弟はメガスターミー先輩に食べられてしまった。しかし、しじみ兄弟の兄は怒りで全てのステータスがパワーアップする。
「このやろぉぉ!!弟の仇!!」
「ジュア?(日本語訳 おっ?やるか?)」
しじみ兄は自分で貝殻から離れて、物凄いスピードでメガスターミー先輩に突撃する。その結果……
「ジュア…」
バタン!!メガスターミー先輩はしじみ兄との激闘を繰り広げ、力尽きてしまい…吸い込まれるように二葉の中に戻っていった。そしてメガスターミー先輩と激闘を繰り広げたしじみ兄も力尽きてしまい…灰になってしまった。
「燃え尽きてしまったよ…」
皆!!味噌汁に入ってるしじみも頑張って食べようね!!
「いや、なんの茶番だよ!!」
からになったうつわを持った一護のツッコミがクロサキ医院に響いた。
「これは…ただの外傷じゃない。チャド君、虚に襲われたな」
「虚…ですか。俺達が横断歩道を渡ろうとしたときに、車を投げてきたコウモリの化物か…」
霊力ぜーろになった一心でも知識は健在だ。その為、チャドが虚に襲われて攻撃されたことを理解した。
ちなみにチャドはまだ霊力は覚醒していないが、中学から黒崎兄弟の莫大な霊力に当てられた影響で、既に死神や虚を見ることが可能。恐らくだが、先ほど起きた玉突き事故は虚がチャドに危害を加えようとして引き起こしたものだろう。事実、チャドも虚のことを確認できてるし…
『怖い…怖い…また…アイツが来る…』
と、チャドが連れていたインコがガクガクブルブルと恐怖で震えだした。
「と言うか、このインコ。今さらだけど人間の子供の魂魄が入ってるな」
そしてルキアが気付いた通り、このインコには人間の子供の魂魄が入り込んでいた。だからこそ、人の言葉を話すことが出来たのだ。
「「「アイツ?」」」
「この子を襲ってた化物だ…」
チャドはインコの子に代わって語る。インコの中に入っている子はシバタ ユウイチという小学五年生の男の子だ。しかし今から約1年前、殺人事件に巻き込まれて母親を目の前で殺されてしまう。その犯人はシバタとチャドを襲った虚その人であり、人間時代から何人もの人間を快楽目的で殺してきた。しかし、その殺人犯はシバタの母親を殺して直ぐに転落死し、その後は虚に覚醒。どういう訳か生前から理性が変わらず…パワーアップした虚の力で大量の人間を殺して捕食しまくり…シバタを見つけてはシバタに1つのゲームを提案したのだ。その内容は『俺から3ヶ月無事に逃げ切れたら、お前のお袋を甦らせてやるぜ!!ゲヘヘ』ということだ。手始めに虚はシバタの魂を抜き取り…インコの中に封じ込めて…ゲームを始めたのだ。
「なんて下衆な…やつだな」
「ああ、絶対に赦せねぇ。俺達の出番だな…」
余りにも外道すぎる虚……いや虚は悲しみで落ちてしまった魂が大半だ。だからこそ、外道の魂と言えるだろう。そんな虚に対して、我らがお姉ちゃんであるルキアとチャンイチは怒りがこみ上げるが…
「なんだ…地震か!?」
「いや…違う…これは!?」
クロサキ医院、まさかの地震に巻き込まれる!!だが、違った。揺れの正体は…その虚の行いが逆鱗に触れたのだろう。二葉が無意識に霊圧を垂れ流し、その余波で揺れていたのだ。
「二葉!!落ち着け!!お前、霊圧が無意識に漏れてんぞ!!」
「マジで…取り敢えず……あの虚、祓ってくる」
その瞬間、懐から取り出した死神代行証で素早く死神になった二葉は病院を出て、何処かにマッハで飛んでいった。
「二葉!?ヤバい…アイツ、マジモードだ…なんとかしな「どけ!!私はお姉ちゃんだぞ!!」ルキア!?」
そしてこの自称姉にもスイッチが入る!!
「全力でお姉ちゃんを遂行する」
そしてルキアもギガイから抜け出して、病院を抜けてマッハで飛んでいった。
「俺も…連れていってくれ」
「チャド!?」
「力になりたい…」
一護はチャドの覚悟を聞いて死神代行証で死神になると、チャドを連れて病院から出ていった。
件の犯人である虚シュリーカーは日本各地を転々としていて、つい最近…空座町に帰ってきたばかりだ。シュリーカーは大きなコウモリのような虚であり、珍しく理性が全く生前と変わらない。
「ぐっへへへ!!俺は無敵よ!!別の町では死神2人!他の虚も共食いして俺様はパワーアップよ!!」
と、どや顔を決めていたが…気が付けば、鮮血と共に左腕が捥げて、左側から…始解を用いた月光牙を持った二葉が現れて、シュリーカーの喉元を右手で掴む。二葉の霊圧で表面が焦げていき…握力でシュリーカーの喉は潰れていく。
「アギァァァア!!潰れるぅぅぅ!!」
二葉はシュリーカーを連れて、人気のない所まで連れていき…地面に向けて投げる。
「アギャァァァ!!」
「ここなら…大丈夫でしょ?」
「卍解…」
莫大な霊圧が吹き荒れて二葉は月光牙を卍解させる
「夢想転生月光牙」
夢想転生月光牙を発動させると…死神+クインシー+虚そのきになればハジケリスト!!の力を最大限以上まで引き出し、二葉の戦闘力は異次元の領域まで引き上げられる。死神を彷彿させる黒の衣装、そしてクインシーを彷彿させる白の外装、頭には虚のお面を側頭部に装着…もちろん気分で正面に被れる。
「ここに居たか…」
すると新たな人物がやってきた。それは袖白雪を始解状態で持って現れたルキアである。莫大な冷気が吹き出し、ルキアの歩いた後が凍っていく。
「卍解…」
「白霜罸」
そしてルキアも卍解を展開させ、文字通り変身して絶対零度が吹き荒れ…
「なんだ!?股間がスースーすんぞ!?」
追い付いたチャンイチを襲う股間がスースーして、イチモツが激寒になる謎現象!!と言うのも…
「白霜罸は絶対零度を操るだけでなく、温度上昇、そして周囲に私の気分でスースーするハッカ油を散布できる」
「なんて能力!?なんでハッカ油!?だからスースーすんのね!!」
ハッカ油は体感温度を下げるよ!!冷えたパンツにふって、風呂上がりの悪戯は本当にダメだからね?
「「ピー ピー ピー ねぇぇぇぇえ!!」」
「規制が入って聞こえないんですけど!!これシリアスなシーンだよね!?シリアスなシーンなんだよね!?」
そしてシュリーカーはハジケリストとお姉ちゃんの一撃を受けて蒸発し、地獄に行ったってさ!!
ちなみにインコのシバタくんは…
「鼻毛神拳奥義…鼻毛ドッキング!!」
クロサキ医院のクローゼットから出てきたボーボボさんの手で、肉体に無事に戻れたって!!
「そこからでも出れんの!?」
一心パパのツッコミが響いた。
次回…チャド、織姫、タツキ、水色くん、啓悟、霊力に目覚めるってよ!!ハジケリスト達の指導?が始まる。
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