五条と会ってから5年後、輪は10歳になった。
「そろそろ呪力量が多くなってきたし術式の練習もしてみるかー」
練習を始めたがすぐに行き詰まった。
「うーん?どうやって使えばいいんだ?」
そう輪は、まったくと言っていいほど、術式の使い方がわからなかった。
「周りには避けられていたし、微かにある前世の記憶も呪力は普通にみんな心体強化や拳に集中させて威力を上げてたりしていて、術式を使わなくてもできるし、あ、あれ、これって、ただの補助だけ!?」
輪はしばらく悩んだ末
「ま、まあ、呪力操作の練習としてなら使えるし」
その後、寝る前に1人で泣いていた。
「さーて、やりますかねっと」
まず始めたのは瞑想だった。これ自体は前からずっとやっていたことなのだが、前と違う点は、呪力を腹一点に集中させることだ。これをやることで呪力の圧縮になり何かに役立つだろうと思いやっているが普通じゃなかった。
腹だけに呪力を集めたのだ。手の先から爪先の呪力を。
「ぷっはー!、キッツぅ、みんなこんなことをやっていたのか!凄いなー。」
と一人で感動しているが実際は、そんなことないと思う。
全身にした方が身体が全部強化されるからだ。
さらに2年後、輪が12歳になるとき、呪力の放出を思い出した。
「あっ!思い出した!呪力って放出できるんだった!うわー気づかんかった。外に出せるんやった!」
「むん!!」
輪の目の前で、手を合わせ、小さい呪力の玉を作り出した。
「はっ!!」
それを前の方にあったペットボトルに向けて放った。
ぽこっ
「ヘ?」
輪が想像していたのがペットボトルが派手に吹き飛び、(私すごーい!)となるのだったが、現実では頼りない音が響き、ペットボトルを少し押した程度の威力だった。
「う、うそでしょ、全然思ったのとちがーう!なんで?漫画では簡単そうだったのにー!」
それもそのはず、出たことに喜び、その後ただ出しただけなので威力があるわけない。 それに術式も絡み合わせてないため、今のやつは、見えるようになった呪力である。
「これで遠距離攻撃がゲットできたと思ったのに!やっぱり体内での操作の方をやるかぁ。でもな集めるだけだともう飽きたし、そうだ循環させてみよう!」
輪は瞑想を開始し、呪力が循環するように動かしてみたが、ところどころつっかえてうまく進まない。
(まただ、つっかえた、もっとなめらかに、液体のように、血液のように、循環しろ、止まることなく、もっと!速く!もっと!もっと!もっと!!)
このとき輪の身体には赤燐躍動の効果が出ていた。だがそれは恐ろしく不安定でとても負担がかかることだった。
けれどそのまま続けた輪は(まだ、まだだ、ようやく循環を始めたばかりなんだ)と何も考えずに速度を速めていった。ついに身体が耐えきれずに輪は気絶した。
次の日、輪は前のことを分析した結果
・これは身体の負担がでかい。
・ただ速度を制限することで移動速度や思考速度が少し速まった、そして気絶するまでの時間が延びた。
・この状態はかなり強いが実戦での運用は今のところ難しい
これらのことから輪はまず、制限時間の延長を目指した。
現状速度を制限したとき10分、制限無しで3分が気絶するまでの時間だ。
この状態を極限まで制限し、生活する頃で伸ばそうと輪は考えた。
「意識しないとすぐに気絶してしまう、調整していくにはもっと人体を知らなければいけないな!」
そしてこの状態を続けながら、人体の勉強、さらに高専入試の勉強もした。
3年後15歳になった相変わらず放出はだめだったが、循環させるのは最低出力だと18時間、全力でも30分は持つようになった。
「よし、ついに高専入試だ!さあ、頑張るぞ!」
果たして輪は高専に入学できるのか?
高専編がついに開始