「当主、高専に行かせてください」
現在輪は、禪院家当主に高専に行く許可をもらっているところなのだが、当主の顔からわかる。
「良いだろう。だが、もう帰ってこなくてよい!」
「ありがとうございました」 (グッ!)
許可が下りたが家を追い出されたため、現在の輪はホームレスとなっていた。
「ヤバい、何とか受験の日までならホテルとかで暮らせるけど、もし、合格できなかったら、家なし、学歴なしの、無職だぁ」
そしてなんとか受験の日になると、朝からガチガチにきんちょうしていた。
「これで落ちたら、ホームレス、それだけは嫌だ!お金ももうない全力で受からないと!」
少し緊張しながら高専に着いたのはいいのだがどこで何をするのか分かっていない輪はソワソワしていると、
「大丈夫かい?君も受験生かな?一緒に行くかい?」と話しかけられた。
「ふぁい!」
びっくりした輪は変な声を出すとともに前世から変わっていない人見知りを発動し、少し距離を置いてしまった。
「おっと、そんなにびっくりしなくてもいいんじゃないかな」
柔らかい物腰ではなしかけてきたのは、【夏油 傑】だった。
「ここらへんは説明を受けてないとわからないだろう、前の説明会のときにいなかったから声をかけたんだが会っているかい?」
「あっはい、合ってます」
「なら、一緒に行くとしよう」
と五条に会う前に夏油と会った輪だがそのときは極度の緊張で顔も見れずに誰かもわからないままついて行った。
「ここが試験会場だよ。」
「あ、ありがとうございます」
試験会場と言われて来た場所には机と椅子しかなくさらになぜか無駄にデカいヘアだった。
「おはよーす」
と言って入ってきたのは【家入 硝子】だった。
「あれー前はいなかった人いるじゃん。しかも女子だー。よろしくー家入硝子です。」
「よ、ろしくです。 禪院輪です。」
あいさつを交わし硝子は隣の席に座った。
そして開始時間ギリギリで「イッエーイ」と言って飛び込んできたのは【五条 悟】だった。
「ひっさしぶりじゃぁんー輪」と絡んできた五条を「久しぶり、早く席に座りなよ」と言い、座らせた。
「それでは、試験を開始する、制限時間は40分、始め!!」
そうして始まった筆記試験は難なく解いていき、自分の実力が出せたと実感した。
「ではこれから、それぞれ指定の場所に向かってくれ。」
輪が指定されたのはグラウンドだった。
何をするのか疑問に思いつつ、なんとなく実技で体力テストなどをするのだと思っていた。
「闇より出でて闇より黒く、その穢れを禊ぎ祓え」
「えっ」
周りが急激に黒くなっていく。まるでどんどん夜になっていくように。
「な、なんだいきなり何が起こっている?」
「グギョオオオオ、フシュー」
「呪霊!なんで、いや試験か!」
「今から、2次試験を始める」
いきなり始まった私の初戦闘は3級ぐらいの呪霊だった。
「落ち着け。いつもどうりやれば出来る。」
回《かいじゅ》 この技は前やっていた呪力を身体に循環させることで自身の身体能力、思考力を上昇させるものだ。
「周りは何もなし、私には近接しかできないしこの状態もあまり続けたくない狙うは急所か、連撃!」
私は中央に位置取っている呪霊にまっすぐ行くと見せかけ、直前で背中側に回り込み、循環させている呪力を、一気に拳に集めた。術式で呪力を操り、思いっきり呪力をぶつける構えを取った。
呪刑《まけん》!! (ドゴッ)
シーーン
「た、倒した!初めて倒した!やった!やったー!」
終わった輪にはあの部屋に戻っておきなさいと指示があり、部屋に戻ると禪院いた。
「リーン!ちゃんと呪霊倒せた?!」
と五条が椅子の背もたれに体の正面を向けて傾かせながら聞いてきた。
「うん、初めて戦闘したけどちゃんと倒せたよ」
と席に座りつつ伝えた。
その後は校長先生が出てきて、「全員合格です。」と伝え、その後寮に入りたい生徒は来てくださいとのことで行き、書類などのやることを終わらせ、早速自分の部屋となったところに入った。
「いや~合格でよかった。寮にもはいれたしあとは掃除とかしたら今日はもう休憩しよう」
そしていろんなことが一気に起きた受験は無事終わった。
初任務で事件?果たして輪は何級になるのか、高専、楽しい勉強ばかり?
高専編は始まったばかりだぁ!