「いやー、楽しみだな、高専での初授業。どんなことをするんだろー!」
ガラッ!
輪の目の前に飛び込んできたのは、机と椅子が4つしかなく、少し古く見える黒板と、教室だった。
「えー!、こんなに人って少ないの!?田舎の学校かってほど生徒いないじゃーん!」
そんなことをぼやきながらも、どこに座ればいいのかわからなかった輪は、前世からのクセで窓側の端っこに着席した。
ガラガラ
と少しゆっくり開けられたドアからは硝子が出てきた。
少しだるそうにして入ってきた硝子は、輪のことを見つけた。
「あっ、輪ちゃん、おはよー」
「硝子ちゃんおはよー」
この2人は、受験したとき、女子同士だったことから、仲良くなっていたのだ。
「ね、ねえ、連絡先交換しない?!」
前世ではガラケーなんて触ったこともなかったが、禪院家で落ちているお金を集めたり、家から出るときにもらったお金からなんとかガラケーを買っていたのだ。
「いいよ」
快く省略してくれたので彼女の誰の連絡先も持っていなかった輪に初めて、メールなどが打てるようになった。
その後、五条と夏油は別々に入ってきたが、かなり仲はいいようだ。
「あっ、りーん、おっはー!」
軽い感じで挨拶をする五条と
「やあ、おはよう」
少し落ち着いた感じで話しかけてくる夏油だった。
皆、口々に喋っていると、
「全員座れ!担任の【谷峨 正道】だ」
大人しくみんな座った後、先生が学生証が渡されるわけだが、輪の学生証には3級と書いてあった。
「まあ、呪力を操るだけだし、そんぐらいか」
と思い周りを見ると、
「いっえーい、俺特級だ!」
はしゃいでいる五条を、
「静かにしろ!」
静めたのは先生だった。
そんなわけで始まったのだが、午前は、普通の高校でもやるような、座学をやり、寝ている五条は叩き起こされていた。
午後になり、
「午後は、自身の出来ることを発表し、それを伸ばしたり、手合わせなどをしていく」
輪たちはグラウンドに集められた。
「まず五条から順番にできることを言っていけ」
「俺の術式は無下限呪術って言って、無限を作り出す術式だ!それを使うことで、自分の周りにバリアを張ったり、吸い込む力を応用した、術式順転 蒼 がある」
「私は呪霊操術と言い取り込んだ呪霊が使える術式だよ」
「私は反転術式のアウトプットができるよー」
みんなが発表していくなかで、どうしようか悩んでいたが、
「私の術式は、呪操術って言います。名前の通り呪力を操ることができます。それの応用で、拳に一点集中させて一気に、解放させて殴る 呪刑 身体のなかで呪力を巡らせ、身体能力を上げる 回 があります。」
言い終わったすぐに、
「よし、輪勝負しようぜ、約束しただろ!」
「ああ、わかった、戦ろう」
「まあ、これからの時間は好きにしてくれ」
先生の許可も出たし、五条と戦うことになった。
「さあ、本気出しちゃうぞー!」
はじめっ!!
合図で始まった瞬間、輪は、回を使った。そして素早く突進し五条の手をつかみ、絞め技に行こうと考えていたが、つかめなかった。
「なんで!?」
「さっき言ったでしょ、これが、無限のバリア」
初めて無限に弾かれたとき輪は、ある弱点を見逃さなかった。
「輪どんどん攻めてくよ!」
と五条は術式を使い、詰めてくる。
だが勝負は、終わった。
「は?」
五条が、地面に横たわり、空を見上げていた。
五条が詰めてきたとき、輪は、五条の無限のバリアごと腕をつかんだ。そしてそのまま、背負投の要領で五条を地面に叩きつけた。
輪の術式が進化する? 夏油とタッグを組み、呪霊退治?
輪はこの環境で目標を見出すことはできるのか?
高専入学編は続くぅ!