木ノ葉の里の外れ、郊外と言えば良いかな?そこに割りと広い、平屋。
「結構良い家だろう?」
俺は得意気にネジに言う。
「ハイ!敷地は何処まで?」
ネジくんの声が弾んで聞こえる。新たな新居にワクワクしているようだ。いいね!無邪気なネジくん。やはり環境も重要だよね。
「見渡す限り敷地だよ。まぁ、土地は広いけど、街は遠いね。買い物とかが不便かな」
「!…よくこんな所見つけたね」
ネジくんは驚いている。だろうな、最初は俺も驚いた。だだっ広い。畑でもやるかな。
「さっ、中に入ろう。俺らの新しい家だ!」
新居は、少し古めかしい内装で、引戸ばかりだ。障子と襖が多め。前世の知識なら和建築だな。
家の中をネジくんに見せながら、最後に台所に来た。ネジくんは、また驚いてる。
「もう、冷蔵庫とかあるの?!…中身は…入ってる!いくらなんでも準備が良すぎるよ」
「そりゃそうさ、ここはヒアシさんが見つけてくれた家だからな。冷蔵庫とか最低限の家具はヒアシさんの慰謝料的なやつさ」
またまたネジくんは驚いていた。俺は密かにヒアシさんに根回し、相談もしていた事を語った。こう言うのは大事だ。皆の前で家出を宣言するのもね。まぁ、ヒアシさんの罪悪感に漬け込んだのは否定しないけど。こうでもしないと、火影の後ろ楯があるナルト違って、ただの子供が家なんて持てるわけがない。持ち家なのだ。名義はヒアシさんだけどね。ゆくゆくは俺名義するぞ。
「ヒアシ様が…」
「まぁ、俺達にまだ直接謝ってないから、嫌いじゃないけど、俺は許してはいない。日向の中ではまともな方だし…あっ、父さんには敵わないけど」
俺の一番の理解者は父さんだからね。
新しい生活は概ね順調かな?掃除は分担、洗濯も洗濯機がやってくれるし、料理は今のところ俺がメインだ。ネジくんも良く家の事を手伝ってくれる。
日向の家にいた時より自由で不自由で楽しい、嫌な視線を感じないのは大きい。ネジくんも心なしかウキウキしている。
アカデミーの裏手で俺はイタチと会っていた。
「卒業?どう言うことなの?えっ、アカデミー入学して速攻卒業?訳が分からない!」
原作知識は曖昧だけど、そう言えば天才だったな。年齢一桁で卒業だっけか。イタチの話では、入学早々に教えられる事がほぼないと一年も満たないで、卒業を言い渡されていたらしいが、俺とつるむのが楽しくて、今まで断っていたらしい。これが才能の差か…悲しくなるね。
まぁ、カカシ先生の前例はあるけど、戦時中だし参考にならない。まぁ、(カカシは5歳でアカデミー卒業)イタチも忍界対戦に参加してたハズだが。
しかも卒業と同時に中忍昇格、暗部入りが確定?なんだこの人間ビックリ箱は?
親とか何も言って来なかったのか?アカデミーも困っただろうに。えっ、何とか騙し騙しやって来たけど限界?あー、うん。
俺といるのが楽しかったてのは、嬉しいけどさ。何なんコイツ。
まぁ、原作通りよりは、穏やかな日常だったのかな?それなら、良いんだけど。
「そっかー。なら卒業祝いしないとな。次のアカデミー休みの日に俺ん家に来いよ、飯ぐらいしか出せないけどな」
イタチには引っ越しの件は伝えてある。今まで来た事はなかった。遠慮するなよ!えっ? 日向とうちはだから周りが良い顔しない?知ったことか!アカデミーでつるんでんだから、今更も良いとこだよ。
「お前周りを気にしすぎだ。俺みたいに気にしさなすぎも、アレだけど、もうちょい、適当に生きろ。その内煮詰まるぞ」
「…そうだな。弟も連れて行っていいか?」
サスケか!ご遠慮なく、連れてきなさいな。歓迎するよ。何ならサスケだけ遊びに来ても、良いんやで。
こうして俺ん家で卒業祝いをする事になった。ネジくんに話さないとな。最悪ネジくんがNoと言えば、一楽でラーメンでも奢ろう。木ノ葉の聖人ツートップのテウチさんの店でね。(ヒカゲを尊敬しているネジが断る確率は低い)