数日後。俺はネジと一緒に、サスケの引っ越しを手伝い、いざ皆で家へ歩きだした時だ。
「家の店に近づくんじゃない!お前みたいなのが来ると迷惑なんだよ!」
とてつもなく嫌なものを見た。醜い人の闇を。
ナルトが店の奴と揉めていた。買い物しに来るなって事らしい。人間辞めてるな。三代目よ結局こうなってるのかよ。ガッカリです。
ナルトをすぐに保護しなかった俺も俺だが、火影預かりだから、下手に手が出せない。そう思っていた時期が俺にもありました。アレは駄目だ。
「ネジ。サスケ」
俺は二人に声をかける。二人は俺が何をしたいのか察したらしく、兄さんのやりたいようにして良いよ、とネジ。オレが何か言える立場じゃない、とサスケ。やっぱり二人は心根が優しい。
「俺より年下の子供に何て事言ってんだ?大人として情けない。人の心とか無いんか?」
お前に何が分かる!子供が口出すなとか、言ってきたけど、まるっと無視してナルトを連れ出す。俺なりにナルトには気をつかってるつもりだったが、もっと早くこうするべきだったな。
「な、何すんだってばよヒカゲ兄ちゃん」
うるせぇ!黙って家にコイ。あんなの直に見て何にも感じないほど人間やめてないわ!
ナルトも家の子にする今決めた。一人増えるのも二人増えるのも変わらんわ!今より任務を多少増やせば四人で暮らしていける。三代目には俺が直接直談判してやるわ!わっわっ(うるさいわ)
「ネジ、サスケ、ナルトと先に家に帰っていてくれ!俺はちょっとボンクラジジイとO・HA・NA・SIしてくるから」
えっ?えっ?と訳が分からないナルト。お前はこれから一緒に俺らと暮らすんだよ!
「ナルト諦めろ。こうなった兄さんは止まらない」
さすが我が弟ネジくん!俺の事分かってるね!やっぱり早急に、五代目火影を立てないと駄目くさい。死んでほしいとは思わないけど、原作の木ノ葉崩しまで三代目を火影にしとくメリットってあんのか?(木ノ葉崩しが起こるか怪しいけど)
「いるかー!ボンクラジジイ!」
火影室に突入する。三代目は目を見開いて、驚いている。
「な、なんじゃ突然。…ヒカゲか珍しいのう。
ここに来るとは」
まぁ、日向の一件以来三代目とは気まずくて会ってたかったからな。だが、今はそんなのどうでも良いんじゃー!
俺はアレは何だ!と詰めよった。アレはアレだよ!ナルトの事だよ!ジジイ預かりなんだよな!それでも、里の嫌われものってジジイはボケてんのか!引退しろ引退しろ!
「とにかくジジイは信用ならない。ナルトは俺が預かる。文句は聞かない!原因を作ったのはアンタだ!」
上層部も駄目だけど、最後に決断する火影がこれじゃあな。
「木ノ葉の孤児院にでも預けた方がまだましだ。ナルトは俺が引き取る!」
「そんな勝手が出来ると思っておるのか!ナルトの事は木ノ葉の里として決めたことじゃ、ワシの一存で許可は出来ん」
三代目も変なとこで頑固だな。恐らくダンゾウに気をつかっているんだろうな。友だと思ってるの三代目だけだよ。三代目にしろ、自来也にしろ相手を一方的に友だと思ってない?
「アンタ達にもメリットがある。監視する対象が一つに纏まるんだから、そちらの手が空くだろ」
「…おぬし、気付いておったのか?」
「そりゃそうでしょうよ。日向出る時から、織込み済みですよ。うちはであるサスケにも、四代目の息子であるナルトにも、監視がついてない方がおかしいでしょ」
まぁ、許可が下りなくても、連れてくけどね。しかし、ナルトの事を後回しにしたのは駄目だったな。ごめんな、ナルト…。
里の安定とか言われても、一人の子供に全部押し付けるのは、鬼畜の所業!それを三代目は分かってるやってるからタチが悪い。(無自覚も駄目だよ)
他の里は知らないが、木ノ葉って一人に全てを押し付けるの好きだよね?これが火の意志ってやつ?それとも、卑の意志?忍の世界は今日も世知辛いですなあ。
「じゃ、そう言う事で。許可なくてもナルトは俺が保護する。火影が保護できて無いんだからな!」
三代目はもはや何も言えなくなっていた。この後相談役とかに叱られても俺は知ーらない、知らない。