日向ヒカゲ忍法帖   作:鍋川太一

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逃げ場は無いようです

 俺の無事に安心した皆は不穏な言葉を残して帰って行った。何なの?ネジも覚悟して下さいとか?わからん。

 

  その日はそれで、すんだのだが…翌日…

 

 何やら病室の外が騒がしい。なんだ?ノックもなしにドアが開く。

 

「ヒカゲー!」

 

 泣きながらのアンコ姉ちゃん襲来!お姉ちゃん心配したのよーと即効俺に抱きつく!痛い!痛いってば!骨折してるんだよ!まだ、骨繋がってないんだからね!

 

 少し遅れてもう一つの衝撃!ウッ!何?腹に何か突撃してきた?アバラに響きます!顔が歪むやん。

 

「……ヒカゲ兄様ぁ~」

 

 涙目のハナビ!……これかあ、弟達のアノ言葉は……退路がないですね…

 

 年貢の納め時ですかね?…でもねえ…俺NARUTOの世界で一番好きなのシズネさんなのよ…まだ会ってもいないから、好きな人がいるとか言えないんだけど…

 

 シズネさんに会ったら告白するつもりでいるんだ。(死亡フラグではない)一目惚れですって!実際漫画読んだ時に一目惚れしてるんだよね。

 

 それなのにさ、ここで二人の気持ちに答えてしまったら…シズネさんに対して不誠実だよ。

 

 どうすりゃ良いんだ!考えてもみてよ、告白してさ。俺のハーレムに入りませんかって、馬鹿じゃないのってことよ!毒霧まっしぐらだよね!シズネさんを大切にしてる綱手さんに殺される!

 

 かと言って、この状況では逃げようがない。

 

 どうすんの?どうすんの?つづきはWebで!…いやこの世界にWebとかないから!

 

 二人が一通り泣いた後。

 

「やっぱ無理するヒカゲにはこのお姉ちゃんが必要よ!」

 

「ヒカゲ兄様…ワタシは覚悟を決めました!兄様の側にいたいです!」

 

 だー!端からみたらウラヤマ展開なんだろうけど、当事者だと笑えないよー。

 

 見かけたシズネさんに一目惚れしたと言いたくても、既に綱手さんと里外に出ていたから、其れは理由に出来ない!

 

 俺が百面相してると、

 

「…とは言うけど。強引なのは嫌いでしょうヒカゲ。アナタの心が決まったらで良いから返事はちょうだいね!」

 

 逃がしはしないけどって不穏な呟きが聞こえたような……

 

「…ワタシも返事がほしいです!今はまだ妹としてしか見てないと思います。でも真剣に考えてくれると嬉しいです」

 

 …ハナビさん?外堀は埋めてるって何よその呟き……ヒアシさん公認ではあるけど…アレ?確定なの?それで良いのかヒアシさん!何だかんだで娘に激甘なんだから!

 

 これはそうそう、怪我なんてしてられないなあ。怪我する度にこんなやり取りたまらんです。

 

 男としては嬉しすぎるよ!前世ではモテなかっからね!彼女がいたことはあったけど……最終的に友達としか思えないって感じです。

 

 たぶんねハーレムなんてやっちまったら止まらないね!突っ走ってしまうと思います。

 

 男って悲しいですね。まぁ、サスケに関して言えばハーレムで間違いではないと思うね。イタチの件は別にしても一族復興は一人じゃ無理があるわけだし……サスケがどうするかは知らんが。

 

 二人はまたお見舞いに来ると病室を後にした。早くシズネさんに会いたいよー!二人に返事するにしても、この気持ちに決着をつけないとなあ…フラれるにせよね。

 

 最悪ずっと独身でもいいっか~な?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ってなことをヒカゲなら考えかねないわね!誰も選ばないって選択ね!その前に何とかして言質はとらないと」

 

「アンコさんは何でヒカゲ兄様がいいんですか?前におっしゃっていたのは分かりますけど…」

 

「…知ってるかも知れないけど…ワタシは元大蛇丸の弟子だったのよね。…それで結構嫌な目で里の忍達にみられたわ。……でもヒカゲはいつもと変わらないのよ。それに救われたの。ハナビもそうなんでしょ?アイツは知ってか知らずか人を救ってるのよ!」

 

「分かります!アンコさんを大蛇丸の弟子と見ないように、ワタシのことも日向宗家の娘とは見ない。一人の人としてハナビとして見てくれる。……そんなヒカゲさんですからもっと女の人が増えそうです……」

 

「それはしょうがないとワタシは思ってるわ。だから、複数の妻がいても良いと言ったのよ。……ヒカゲは何だかんだ真面目だから、ちゃんと考えてくれるしね。その結果が誰も選ばないは、いただけないんだけど…ハナビは嫌よね?」

 

「そこまで嫌と言うわけではないです。こうして話してアンコさんの事嫌いじゃないですし、日向も過去にたくさん奥さんがいた人もいたみたいですから。なら、日向は良くてワタシ達が駄目とは言えないハズです。……ワタシは覚悟を決めたんです。それでも良いと!」

 

 アンコはハナビは良い子ね~とハナビに抱きつく!苦しいですよアンコさん!とハナビは笑った。

 

 ここにヒカゲ包囲網の布陣が出来上がりつつあった。

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