俺は二人に提案する。まぁ、イタチはともかく鬼鮫さんは難しいと思うけどね。
「二人のいる組織の事は知ってるよ。何が目的かも…だけどその目的を達成してどうするのかが見えてこない」
一応調べたけど、分かったのは尾獣を集めてるところまでだ。調べなくても知ってるんだけどね。
「それをワタシ達が受けるとでも?クックックッ甘く見られたものだ。イタチさん殺しますか?」
「殺してもいいよ。お好きにどうぞ!さっきイタチが言った通り分身だしね。まぁ、抵抗はするけど…何で二人はその組織に入ってるの?あぁ、俺の事は報告しても良いですよ~」
「…組織にそこまでの忠誠はないが、オレはオレのために組織に入っている」
まぁ、そうだよな。木ノ葉の里を守るためのスパイみたいなもんだし、それがサスケを守る事になる。鬼鮫ぇ舌打ちしないでよ。別に本体じゃないからさ、死んでも良いんだけど、また身体を用意するのを考えれば抵抗はするよ!黙って殺されるつもりはない。本体が気絶しちゃうし。
「まぁ、イタチもそうだろうけど皆が高い志とかあるわけでもないでしょ?鬼鮫さんは義理堅そうだけどね」
鬼鮫がフンッと鼻を鳴らす。鬼鮫の理由は覚えているけどね。マダラが(とびお)の語る理想の世界に共感したんだったかな?…素直に話してはくれないだろうけど…
「ワタシは組織の理想に共感しただけです。他のかたはしりませんがね」
アレ?素直に答えてくれたけど…どうしたん?あぁ、裏の真の目的は話さないだけかな。月の目計画はなあ~
「尾獣集めてどうすんの?まぁ、話してくれるとは思わんけど…別に今すぐ抜けろとは言わないからさ最終的にねって話」
「抜けてどうする?オレ達に居場所なんてないぞ」
俺が提供しますよ!と言うかママが待っていますよ!皆のママがね!五大国よりも強い国にして馬鹿な里の風習とか一族の下らない問題とかが少ない、関係無い居場所を作ってるんですよ!
「居場所はあるよ俺が用意する。俺はねイタチや鬼鮫さんに不幸であってほしくないの!苦労人に見えるからね!」
そうか…と少し顔が綻んだ気がするイタチが表向きの目的を話してくれる。鬼鮫は澄まし顔。やっぱり表の目的は隠してないか…
「それさあ、初代火影の尾獣分配と何が違うの?尾獣全部集めて新たな禁術兵器作って各国?里?に分配?今の尾獣がある里同士でも争ってるのに?何回忍界大戦してると思ってるんだよ!破綻してない?それをコントロールする?うまくいったとして永続するかなあ?」
「…表向きにはそうだが…恐らく裏があるとは思う。鬼鮫そう怖い顔をするな。気付いてる者もいるハズだ。だが自分の目的の為に入ってるの奴らが殆どだからな」
気付いても、気にしてないんだろう。とイタチ。だろうな…居場所なくて強すぎる奴らの集まりみたいな印象がある。
「イタチ…鬼鮫さんは信用出来るか?」
俺の言葉にイタチは迷わず、ああ、と答えた。
「じゃ、これは内緒話ね。俺はイタチのしたことの裏を知っている。本人がやりたくもない事をやらされた事もね。イタチは自分で決めたんだろうけど…やりたかった訳ではないだろう?まぁ、俺には止める術が無かったし一部手助けしたけどさ…イタチに全部背負わせる木ノ葉が悪い!味方をましてや一族、家族の始末をさせるのはねえ。木ノ葉はうちはマダラ以降うちはを極端に恐れている。マダラ本人を恐れるなら判るんだけど、何で一族全部を恐れるんだ?……だいたい二代目火影が原因だけど……恐れすぎだよね。それが代々引き継がれてしまった。四代目は何とかしようとしてた矢先に九尾事件だ。これでまた、うちはを疑い出す悪循環。そもそも悪人や犯罪者なんて他の一族だって多かれ少なかれ出してるんだよ?なのに、うちはだけ特別扱いとか木ノ葉の上は頭沸いてるよ。だから、イタチお前は不幸になっちゃいけないんだよ」
二人は黙って俺の話を聞いていた。ふと鬼鮫が
「…例えば、あくまでも例えばですが全ての人が幸せになれる世界があるとしたらどう思いますか?」
お?鬼鮫が踏み込んで来たかな?この人もさあ苦労人なんだよね。実力的は疑いようはないよ?でも、根が忍に向いてないんだよね。里の言うこと真面目に聞いて味方を殺してたらワケわかんなくなったパターンだからね。マダラ(仮)に共感しちゃうよなあ。
「何その妖しい宗教みたいなのは?全ての人ぉ?無理だしやる必要性を感じないね」
幸せになるのにですか?鬼鮫が問いかける。
宗教を貶める意図はありません(念のため)