日向ヒカゲ忍法帖   作:鍋川太一

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 戦闘シーンは苦手なので何となくで読んでください。




ネジ対鬼童丸

 チョウジが次郎坊に勝利している頃。ネジは鬼童丸と対峙していた。

 

「互いに天敵みたいな相性ぜよ」

 

 ネジに蜘蛛の糸は効かず、鬼童丸には柔拳が効かない。

 

「だが…柔拳相手に接近戦はねえぜよ!」

 

 ネジから距離を取り森に潜む。白眼には意味がないのだが…

 

「八卦・空掌!」

 

 日向の遠距離攻撃が鬼童丸を襲う! グオッと木から落ちる。すかさずネジが肉薄する。しかし相手には柔拳を防ぐ術がある。全身を蜘蛛粘金が覆う。

 

 優しく掌を構えるネジ。鋭い震脚!

 

「通背拳!」

 

 蜘蛛粘金越しに鬼童丸を貫く!ガハッと倒れそうになるが踏みとどまる。追撃が来ない。見ればネジの脚が小刻みに震えている。まだ踏み込みに脚が追い付きていないのだろう。

 

 後ろに下がりながら口から硬質の槍を吐く!

 

「グッ、か回天!」

 

 不格好な回天になってしまう。だが、これで有利に…

 

 鬼童丸の身体に紋様が広がる。ここにきて隠し球か!チャクラが増えた!焦るネジ。

 

 口から無数の粘金クナイを吐き出す!また回天によって防がれるが、既にそこには鬼童丸はいなかった。

 

「口寄せの術!」

 

 手の平大の蜘蛛達がネジに襲いかかる!同時にクナイも降ってくる!

 

「回天!…グッ!?…回天で防げない蜘蛛の糸…動きが止められる…」

 

 どうだクナイと糸の二重攻撃は!防ぎきれまい!

 

 数本のクナイが身体に刺さるネジ。致命傷ではないが…震える脚に力を入れる!

 

「フゥー!八卦掌回天・刃!」

 

 蜘蛛を切り裂きクナイを弾く回天!兄に心の中で感謝するネジ。兄さんの懸念は正しかった。回天を止めうる敵がいましたよ。

 

「これは、不味いぜよ…仕方がない…」

 

 鬼童丸が異形に変わり第三の目が開く!特大の弓矢を吐き出す!

 

「お前の防御は強いが、何事にも弱点はあるもんぜよ!見えない死角があ!それ、追加の蜘蛛達ぜよ!」

 

 また蜘蛛が群がり、矢を放ち、クナイも放つ!鬼童丸は観察していた。相手の防御の穴を!刺さった数本のクナイを!その訳を!

 

 

「ハァハァ…気付かれたか白眼の死角を…シカマル並みの分析力だな…」

 

 大木を盾にしながらの回天で蜘蛛と矢とクナイを何とか切り裂き防ぐ。

 

「…次の攻撃には、回天が、意味を成さないんだろうなぁ…ハァハァ…」

 

 ネジから姿を隠している鬼童丸が、

 

「フゥー!大木を盾に反らしたか、次は糸で直前まで操り、岩をも砕く威力と貫通力を付けるぜよ!」(殺さないように威力は最低限ぜよ)

 

 矢先がドリルの事き形状になる。弓鳴りが響く!

 

「弓美清、魔射!!」

 

 ネジの身体が貫かれる!

 

「やったぜよ!これで、足止め成功ぜよ!グフッ…早く休まないと、こっちもヤバイ…」

 

 

 通背拳のダメージは抜けていない。

 

「!」

 

 目の前にネジ!

 

「通背拳!兇叉(キョウサ)!!」

 

「グオッ!……なぜだ?……糸をたどった?…そ、そうかわざと…食らったのか……オレの負け…ぜよ…(そうなるようにしたのだけどね)」

 

 鬼童丸の状態2が解ける。

 

「ハァハァハァ…ハァ…強敵だっ…た…」

 

 ネジもまたチョウジと同じく倒れる。

 

 

 

 

 

「ネ…!…ジ!ネ…ジ!…ネジ!」

 

 ネジが目を覚ました。よかったー。次郎坊も鬼童丸もある程度の手加減はしてくれたと思うけど…チョウジもネジも強くなってるなあ。

 

「に、いさ、ん?…チョ…ウジ?」

 

「気が付いて良かった~ネジ先輩腹に穴が空いてるんだもん…」

 

 俺は医療忍術でチョウジの応急措置して、背負って、今ここね!ネジの応急措置中です。あっ次郎坊は既にいなかったよ。

 

「そうか…兄さん…の…医療忍術…」

 

「無理して喋るなネジ!医療忍術って言うけど本職には届いてないんだから!チョウジもだよ!容態が急に悪化するかも知れないんだから」

 

 出血は止めたけど、穴は塞ぐ事は俺には難しい。と言うか止血しか出来ないんだよ。まぁ、命に別状はないだろうが…手加減してくれてるだろうし…それでも分からないなあ…俺の腕じゃ…過信は良くない。

 

 いやチョウジも大概だったけどね…貫通はしてなくても腹はえぐられてた訳やし…脂肪で助かってるけど全身打撲に、骨折だよ。俺、解毒はまだできないしさあ、丸薬の副作用は止められない。傷の応急措置で治った気になってるだけだよ!

 

 よし!一段落かな、できればこのままネジの側にいたいけど…

 

「行って…くださいヒカゲさん。先輩と二人なら救助が来るまで持つと…思うから」

 

「オレからも…頼む…シカマル達を……助けてやってくれ…」

 

 何て良い子達なのだろうか!ここはぐっと堪えてシカマル達を追おう。この二人はともかく、シカマル達は砂の救援が来るハズだからな。下手すると左近達がやられてしまう。

 

「ありがとう。二人とも」

 

 そう言って、俺はシカマル達を追う。腕が痛い。急拵えで腕治したからな…医療忍術も使ったし…またしばらく病院もとい綱手さんかシズネさん通いかな?字面だけ見ると…破廉恥…

 

 どの場面に出くわすのかな?……キバって崖に落ちるんだっけ?じゃあ、シカマルに会うのかな?

 

 

 




 通背拳→珍味
 弓美清、魔射→愛と勇気と希望の戦士
 兇叉→ハーミット

 分かるかな?
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