俺が目を覚ました時には、…父さんは原作通り、ヒアシさんの身代りとして雲に…
はぁ、俺は弱いな。大切な人を守れるだけの力がほしい。あっ闇落ちはしないよ!日向は嫌いだけどね。(主に長老や年寄り連中とかの頭が固い奴ら)
そう言いながら、涙が止まらない。実の息子じゃない俺にネジくんと変わらない、愛情を与えてくれる、父さんが好きだった。この世界の本当の父親だった。
「兄さん…」
ひとしきり泣いていると声がした。ネジくんが心配そうに部屋に入って来たところだった。ネジくんの顔を見る、ますます涙が止まらない。
俺はネジくんを近くに呼んで、これまでことを俺が知る限り詳しく話した。話し終わり、少しの静寂が辺りを包む。
俺は佇まいを直して手をついて頭を下げた。
「ごめんなさい。ネジ。俺は…父さんを守れなかった。ネジの父さんを…死なせてしまった。ごめんなさい…ごめんなさい…うっ、ううっ」
ネジくんに頭を下げながら、また涙が止まらない。
ネジくんは優しく俺の頭を撫でながら、
「兄さんは何も悪くない!一生懸命父さんを守ろうとしたんだ。悪いのは兄さん、ううっ、…じゃないよ」
二人していっぱい泣いた。俺はネジくんにごめんなさい、ありがとうを繰り返しながら。
ようやく落ち着いてから、俺はネジくんに話し出す。赤い目をゴシゴシ擦りながら。乱暴に涙をぬぐって。
「ネジ…俺はこの家を…日向を出ようと思うんだ。…何を言うんだと、思うかもしれないけど、…このまま日向に居続けることは、出来ない。…その、出来ればネジにも着いてきてほしい、もちろん強制じゃ「行きます!」…ないけど」
俺は嬉しくて微笑んだ。
「まぁ、今すぐは無理だけど、そう遠くない日に」
まだネジくんの呪印を何とかしてないからな。家を出るにしても、住む場所も決まってないし、金銭面も心許ない。まぁ、下世話な話し父さんの遺した遺産があるけど…出来ればいざと言う時の為に、遺しておきたい。もともとネジくんの為の遺産だろうしな。(お前も息子だぞ)使用にあたってはネジくんと相談の上で決めるつもりだ。
ネジくんに今後の計画を話して数日、あの事件以来、日向の連中とはギスギスしてるけど、俺は今日も今日とてアカデミーだ。
アカデミーに通って分かったが、俺はあの、うちはイタチと同期だった。イタチも死なせたくないし、うちは事件も起こらないと良いのだけど。裏でダンゾウとマダラこと初恋拗らせくんが、絡んでるしな。
大蛇丸が絡むかは、俺の存在で変わるかもしれないけど。人体実験してるのかな?木ノ葉の忍とか、一般人とかじゃなく他里の忍とか犯罪者を対象にするのなら良いんじゃないかな?拷問?尋問?部隊とかあるんだし、忍に成るってそう言う事だし。忍の人権が低いのがこの世界。
イタチはエリートのうちはと言うことでアカデミーで浮いていた。何でもそつなくこなすしな。
よく晴れたある時、一人でいるとイタチから話しかけられた。
「日向」
「ヒカゲで良いよ。日向呼びは好きじゃないんだ。俺に何か用?」
「木ノ葉の名門一族が何で一人でいるんだ?」
俺が日向の出来損ないなのを知らないらしい。
「そりゃ、今だに白眼を開眼出来ない、日向始まって以来の出来損ないだからな。俺とつるむメリットがないと思われてんだろ」
俺はイタチに下らないよな、と言い
「そう言うお前も一人だろ」
「そう…だな」
イタチは自嘲気味に微かに笑った。どんなに才能があって賢くても、まだ子供のなんだ。それを一人で何とかしようとして孤独になっていき、親友とも言えるシスイを亡くした。そら、誰でも病むよ。(心も身体も)
これを機に俺らはつるむようになった。お互い名門の生まれだが、一族に不満があるところが、良かったのかもしれないな。
日向とうちはのコンビだ、ますます皆が近寄りがたくなったかな?煩わしくなくて気楽だけどね。
大人たちは変なライバル意識でもあるのか、あまり俺らがつるんでるのが気にくわない、みたいだけど…知ったことか!