日向ヒカゲ忍法帖   作:鍋川太一

9 / 53
 いつも誤字報告ありがとうございます 一応見返して投稿していますが、なかなか減らない
大変助かります


引っ越し宣言と劣化版

 うちはイタチと仲良くなり、2年ほどたった。今日は念願の引っ越しだ。1年前にネジくんの呪印は改良済みだ。痛みを最小限に抑えた改良版。それでも、ひどい船酔いみたいな症状は出るけど。

 

 ネジくんは原作ほど諦めていない、父さんは死んでしまったけど、俺の存在が大きいのかもしれない。(自惚れ) 運命だ運命なんだとは言ってはいない。俺が全てを喋ったからだろうな。原作ヒアシさんもネジくんにすぐ手をついて謝るべきだったんだよ。父さんの兄としてね。

 

 引っ越しとは言うが、まだヒアシさん達には言ってない。あぁ、父さんの遺産はしっかりもらったよ。

これはヒアシさんが保証してくれた。罪悪感だろうな。俺とネジくん以外は下ろせないように、手続きしてくれた。ヒアシさんは嫌いではない。(許してはいない)ただ不器用で、日向の当主として生きるしかなかったんだ。父さんが分家の辛さを味わってる傍ら、ヒアシさんは当主の宗家の辛さを味わっているんだ。だいたい原因は日向の長老達。

 

 ヒアシさんの良いところは、表情には出さないし分家に対する口調も厳しいけど、分家を犠牲にして当たり前と思ってないことだ。初めは雲の要求通り、自分が死ぬつもりだった。まぁ、結果的には父さんが身代りになったけど…

 

 さあ、引っ越しの大勝負だ。相手が納得しようがしまいが、関係ないけどね。言うだけ言わないと。

 

 俺はヒアシさん達が稽古をしている場所に、突入した。ネジくんも一緒だ。

 

「頼もう!」

 

 皆が俺の方を向く。長老や年寄り連中もいる。面倒だな。ヒアシさんだけの方が話がしやすいのに。

 

「お話があって参りました。どうかお聞きいただけますか」

 

 聞いてくれなくても出ていくけどね。俺たちの決心は固い。本枯節の如く。

 

「…なんだ、不躾に。…鍛練をしに来た訳ではなさそうだな」

 

 ヒアシさんが長老達よりも早く聞き返してきた。よし、幸先は良い。

 

「俺とネジは日向の家を出ます。そのご挨拶に来まし「ふざけるな!」」

 

 俺の言い終わる前に長老が、怒鳴ってくる。既に秘印を結んでいる。

 

「度重なる分家の分を弁えぬ行い、身の程を知れ!」

 

 俺に秘印のチャクラが、流れ込む。分家の脳神経を破壊に至らしめるチャクラを…………………まぁ、効かないんだけどね。最初は苦しむフリでもしようかと思ったけど、なんかシャクだしね。

 

 平気な顔でいる、俺を皆が驚愕の表情を浮かべる。バカな、とか、何かの間違いだ、とか喋りだし、終いには矛先をネジくんに、向ける。それ無意味。

 

「な、何故だ!何故呪印が効かん? …貴様ぁ、何をしたー!」

 

「何の対策もしてない訳ないでしょうが」

 

 バカなの?死ぬの?

 

「おのれー!」

 

 激昂した長老が俺に襲いかかる。攻撃が当たる瞬間チャクラが吹き出す、回転運動。

 

「八卦掌、回天」

 

 長老が道場の板壁に激突して気を失った。これぞ、修行の成果!やれば出来る!もっとも劣化版だけどね、相手が冷静じゃないからカウンターが決まっただけだ。

 

 外野がさらに騒がしくなる。まぁ、当然だよな。呪印が利かないばかりか、回天を披露して見せたのだから。

 

「…さすがヒザシの子だな。…分かった好きにすると良い。ワタシが認める。ただし、ヒカゲお前は日向を名乗る事を禁じる」

 

「ありがとうございます。大変お世話になりました」

 

 ネジくんと二人、ヒアシさんに頭を下げて、日向を出る。実は住む家も見つけてあるんだ。今日から俺はただのヒカゲだ!

 

 家を出る途中の廊下でヒナタと会う。

 

「ヒカゲ兄さん、ネジ兄さん」

 

「…ヒナタ、ごめんな。俺達はここを出ていくよ」

 

 俺は、少なくとも俺はヒナタに思うところは無い。ヒナタやこれから生まれてくるハナビには責任とか無いしな。親の因果が子に報うではないんだ、そんなの糞食らえだ。

 

「ご、ごごめんなさい。…」

 

「ヒナタが謝る事なんて一つも無いよ」

 

「そうです。貴女に非はありませんよ、ヒナタ様」

 

 おっ、ネジくんも恨んでないようだ。立派に成長している。まぁ、俺としては、相手を恨むなとは言わないし、復讐も否定しない。やりたいんならやれば良い。ただし、それに立ちはだかる障害を受け入れる覚悟がいる。親しい人が止めに来るとかね。

 

 俺はヒナタに、一枚の紙を渡した。紙と俺の顔を交互に見ながら、頭の上に?が出ているのが分かる

 

「俺らの新しい家の住所だ。たまに遊びに来な!」

 

 ヒナタは驚いていたが、目に涙を浮かべて嬉しそうに頷いた。




 劣化番回天 完全な球体になってない ラクビーボールの形()みたいな
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。