ハイスクールD×D~HSSを持つ転生者~   作:あっくん

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第9話~新たな仲間~

 階段を下りると、奥へと続く一本の道が存在していた。奥へと進むと、大きな扉が現れた。

「あれか」

「おそらく、奥には堕天使とエクソシストの大群が存在すると思う。覚悟はいい?」

 祐斗の言葉に俺たちは頷く。

「さぁ行くぜ」

 俺と一誠が扉を開け放とうとしたとき、扉の方が勝手に開きだした。

「いらっしゃい。悪魔のみなさん」

 部屋の奥にいた堕天使が言葉をかけてきた。その堕天使が俺の視界に入ったとき

 ドクンッ!!!

 あの激しくドス黒い血流が流れ出し、一気に全身へ巡った。

 俺の思考はもう、そのドス黒い血流で埋め尽くされていった。

「アーシアァァ!」

「……イッセーさん?」

「ああ、助けに来たぞ!」

 一誠が微笑むと、アーシアは涙を流した。

 片方は感動の再開中だが、俺はあいつを殴り飛ばさないとこの怒りが収まらない。

「いくぞ小猫、祐斗」

「……わかりました」

「そうだね、いこうか」

 

 俺と祐斗と小猫は、光の剣を手にしている神父の大群へと向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 祐斗side

 

 光の剣を手にしている神父達へと向かっていく僕達。

 バン!

 小猫ちゃんが、神父の一人を殴り飛ばしていた。相変わらず、恐ろしい怪力だね。

 |光喰剣≪ホーリー・イレイザー≫を抜く。

 過去の事があって、どうしても神父が嫌いでね。全力でいかせてもらう。

「はぁ!」

 襲い掛かってきた神父の光を喰らい、そのまま斬りつける。

 まず、一人。

 部室にいるときとは全然雰囲気が違うクリスは、|蛇腹剣≪じゃばらけん≫という剣でもあり、鞭でもある武器で、一誠くんの周りにいる神父を薙ぎ払っていた。

しかも、とても楽しそうに…。

友人として、クリスの新たな一面を知った。嬉しいような悲しいような…。

一人の神父が、後ろからクリスに光の剣をふりおろす。

しかし、それをわかっていたように蛇腹剣を日本刀に代え、それで受け止め、片方の手に銃を生み出し神父を射殺した。

ーー圧倒的だった。

クリスは、自分の神器の能力を悟っている。そして、それの扱い方を熟知している。

悪魔になって1ヶ月も経っていないのに…。

Γ祐斗、小猫。一誠の退路を作るから、手伝え」

Γあ、うん。わかった」

Γ……了解です」

Γ木場! クリス! 小猫ちゃん! 」

Γ先にいくんだ! ここは僕達でくい止める!」

Γ早くいけ、一誠」

Γ………早く逃げて」

Γでも!」

僕達が心配なのか、アーシアさんを抱っこしながらも立ち止まる。

兵藤くんは、根はとてもいい人とというかお人好しなのだろう。普段はエロエロだけど。

その態度にイラっときたらしいクリスは、兵藤くんに叱咤(しった)する。

Γアーシアを連れて早く逃げろっていっているだろ! お前がここにいても邪魔なだけだ! 俺たちが何とかしてやる。お前は上に逃げろ」

兵藤くんは悔しそうな表情しながら、地下の廊下を駆けていった。

 

 

 

◇□◇

 

 

Γねぇ、クリス。何で兵藤くんにあんな事言ったんだい?」

エクソシストたちを全滅させたあと、未だに荒々しい雰囲気のクリスに訊いてみた。

Γ祐斗もさっき知ったと思うが、あいつは友達や仲間を見捨てる事のできない甘いヤツなんだよ。あのとき叱らなかったら、ずっとここにいただろうな」

Γクリスも同じぐらいのお人好しだよ」

僕の言葉に、クリスは顔をしかめたけど……。

否定はしていないという事は、自覚しているらしい。

Γ兵藤くんと同じ考えだったんだよね?」

Γ………」

黙るという事は、肯定と思っておくよ。

Γあと聞きたい事があるけど…、いいかな?」

Γなんだよ」

僕は、ここに来てからずっと疑問に思っていたことを口にした。

Γキミに何があったの?」

Γ………」

Γあんな短期間で神器(セイグリッド・ギア)を使いこなすのは難しい。しかも、クリスは裏側にやって来てから、1ヶ月も経っていないのに」

Γ……私も知りたいです。先輩の性格が変化した理由が」

小猫ちゃんも気になっていたらしく、クリスに訊いていた。

Γ……わかった、少しだけ教えてやる。俺は視たものを一瞬で覚える体質なんだ。本で調べてみたが、絶対記憶能力というらしい。1つの国に一人はいるらしい。性格が変わったのは……、これは教えることはできない。済まないな」

 

Γ……教えることができないのならいいです」

小猫ちゃんは少しだけ残念そうだ。無表情だけどね

僕は改めて、友人の凄さを知った。

 

 

 

 

 

クリスside

 

 

祐斗と小猫に自分の秘密を話して、すぐに部長と朱乃さんが魔方陣でジャンプしてきた 皆で一誠の方へ向かう。

地上へ出ると、ちょうど闘いが終わったらしい。

だが、力を全て出しきったのかその場で崩れ落ちそうなところを、俺は一誠の肩を抱く。

Γ頑張ったな、親友。堕天使を倒すなんてな」

Γよー、遅ぇよ。ダチ公。HSSになっているってことは、神父たちは全滅だな」

おい、一体どういうことなんだ。と思ったが、俺の特異体質を知っている一誠のことだ。半分くらいは俺が倒したと思っているな。ほぼ全て俺が()ったけどな。

Γ無事……ではないけれど、勝ったようね」

Γぶ、部長…。なんとか勝ちましたよ」

Γフフフ、えらいわ。さすが私の下僕くん」

鼻先をつんと小突かれる一誠。

 

Γ部長、持ってきました」

小猫が堕天使を引きずってきた。

堕天使を見た瞬間

ドックン………!!

ドス黒い血流が、また真芯へと集まっていった。

攻撃一辺倒の思考に、女が相手でも手加減しない、できない。

通常のHSSは、女相手に全力を出すことは出来ない。

それは元々、HSSが子孫繁栄の為の能力であり、女性を守る為にあるのだから。

Γ………」

朱乃さんが、気絶していた堕天使を水の魔力で強制的に起こした。

俺はこいつを許さない…!

Γごきげんよう、堕天使レイナーレ」

Γ……グレモリー一族の者か……」

Γはじめまして、私はリアス・グレモリー。グレモリー家の次期当主よ。短い間でしょうけど、お見知りおきを」

Γ部長、こいつは俺にやらせてもらってもいいですか?」

普段の俺とは違うのを感じとったのか、無言で頷いた。

 

Γおい、レイナーレ。俺のことは覚えているか?」

Γッ!! お前は……!」

覚えていたか。

Γ俺はお前に殺された者だ」

俺の殺意と憎悪を感じとったのか、一瞬怯えた表情をしたがすぐに勝ち誇った顔をした。

Γいっておくが、仲間はこないぞ。部長が全滅させたらしいからな」

部長は懐から三枚の黒い羽を取り出した。

Γこれは彼らの羽。同族のあなたなら見ただけでわかるわね?」

レイナーレの表情が一気に曇る。

Γイッセーくん! 助けて!」

レイナーレが一誠に媚びを売る。

ふざけるなよ…! お前はいつまで一誠を苦しめるつもりだッ!

Γ喋るんじゃねぇよ…! 俺のダチをこれ以上苦しめるなッ!!」

レイナーレの肩を掴み、直接凍らせた。

それを緋弾のアリアに出てくる『秋水(しゅうすい)』の連続攻撃で粉々に砕いた。

 

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

 

聖堂の宙に淡い緑色の光が浮かぶ。

Γさて、これをアーシア・アルジェントさんに返しましょうか」

Γで、でも、アーシアはもう……」

俺たちはアーシアを救う為にここへ来たが、結局俺たちは彼女を救えなかった。

Γイッセー、これ、なんだと思う?」

部長が出したのは、紅い『僧侶(ビショップ)』の駒だった。

それを見て部長が何をしようとしているか、わかってしまった。

Γ部長。アーシアを悪魔へ転生させるのですか?」

Γええ。前代未聞だけれど、このシスターを悪魔へ転生させてみる」

多いな、前代未聞。

だが、アーシアが生き返るのならいいかな。

 

Γ我、リアス・グレモリーの名において命ず。汝、アーシア・アルジェントよ。いま再び我の下僕となるため、この地へ魂を帰還させ、悪魔と成れ。汝、我が『僧侶』として、新たな生に歓喜せよ!」

駒と神器が完全にアーシアのなかに入ったのを確認すると、部長は魔力の波動を止めた。

 

 

少しして、アーシアの瞼が開きはじめた。

一誠はそれを見て、涙を流した。

Γ悪魔をも回復させるその子の力が欲しかったからこそ、私は転生させたわ。イッセー、あとはあなたが守ってあげなさい。先輩悪魔なのだから」

一誠はアーシアを抱きしめながら言った。

Γ帰ろう、アーシア」

俺は感動的な再会を果たした二人を見ながら、呟いた。

Γこれにて一件落着、だな」

 

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

後日談。

一誠がレイナーレに勝った最大の理由は、『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』という、極めれば神さえ倒すことのできるものだった。

まぁ一誠はそれ以外、ほぼ普通の学生と変わらないからな。

 

アーシアは一誠の家でホームステイするそうだ。性欲の権化である一誠の家に住むとは…アーシアには、驚かされてばかりだ。

そのアーシアは、駒王学園に編入するそうだ。しかも俺たちのクラスに。部長が手を回したのだろう。

 

俺はというと……

Γ……お世話になります。クリス先輩」

自宅に小猫が住みはじめた。

理由を述べてもらったところ…

先輩のもう1つの体質を、教えてもらうまでここにいるらしい。

これだけは、女子には絶対教えきれないんだ!

Γ……はぁ」

でもなんとかなるか。

Γこちらこそよろしくな、小猫」

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