ハイスクールD×D~HSSを持つ転生者~   作:あっくん

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今回は少なめです。


第12話~ゲーム開始!~

合宿最終日の前日の夜。俺は初日に先生と会った場所に来ていた。

「先生は…来てない、か」

 来るとはいっていたけど、未だに来てないとはな…。

ちなみに、俺はこっちに来て十五分は経っている。幾らなんでも遅すぎる。

「はぁ…約束はあまり守らないとは知ってたけど、これは酷い」

「…悪かったな、遅れて」

「おわっ!?」

いつの間にかとなりには宇宙先生が来ていた。てか、毎度隣に現れるなよ…

「気づかないお前が悪い。俺はさっきから来ていた」

「さっきっていつだよ」

先生は腕時計を見て答えた。

「二分前」

「遅刻だッ! 大人なら五分前行動しやがれ!」

真顔で答えた先生につっこむ。はぁ…。なんか無駄に疲れた

「で、だ。お前は防具を創造できるようになったのか?」

「あぁ。一応な」

「そうか。なら、試してやる」

 先生は一瞬で俺から距離をとると、懐からSIGザウアーP220を取り出した。

先生が持つ銃は命中精度が高い。要注意だ。

銃を持つ先生に対し、俺はOFG(オープン・フィンガーグローブ)に駒王学園の制服だけ。

「それだけでいいのか? クリス」

「いい。それでは俺を倒すことはできないからな」

「…大した自信だな」

 パァンッ!

銃声が森中に響き、銃弾が俺へ向かって飛んでいくのが見えた。

狙いは俺の心臓。的確すぎる、先生は。

バスッ!

 

「ぐふッ!?」

凄まじい衝撃が俺の心臓付近を駆け抜ける。

だが、肝心の銃弾は心臓を突き抜けるどころか、駒王学園の制服すら傷をつける事ができていなかった。

カラン、と銃弾が俺の足元に落ちる。

「…防弾、か?」

 先生の言葉に俺は無言で頷いた。

「……今、この制服は防刃(ぼうじん)防弾(ぼうだん)の耐性を持つ。言ったろ? 俺には銃弾は効かないってな」

銃弾こそは体にはダメージを与えなかったが、鉛が亜音速で走るものを受け止めた。まるで金属バットに殴られたような衝撃だった。

「さすが、クリスといったところか」

SIGザウアーP220を収める先生。

「合格だクリス。今のお前は『武装創造(アメント・イマジン)』を使いこなしているようだな」

「そうか。ありがとな、先生」

 俺に修行の仕方を教えてくれた先生にお礼をいう。

「いや、俺は先生として当たり前の事をしたまでだ。あと一つ、いう事がある」

「なんだ?」

「フェニックスの対策はある程度しているはずだが、――人体の急所だけを狙え。お前の精密射撃ならばいけるはずだ。これが先生からのアドバイスだ」

「済まない先生」

「いいってことよ。じゃな!」

 ふっと消えていった先生。…なんとか終わったか。

「ふう…。終わったか…」

〈そうだねぇ。でも、僕からすれば不合格。キミの前の前の所有者は耐性を思いつくだけつけていたよ〉

…んなアホな。

〈まぁ、でもキミは歴代の所有者では成長は早い方だよ。これからも頑張ることだね〉

それだけ言うと、エリスとの会話は終了した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

 

決戦当日。オカ研メンバーは部室に集まっていた。皆それぞれリラックスできる状態で待機していた。

俺は椅子に座り、本を読んでいた。

「皆様、準備はお済になられましたか? 開始十分前です」

グレイフィアさんが確認すると、皆立ち上がる。

「開始時間になりましたら、魔方陣から戦闘フィールドへ転送されます。場所はい空間に作られた戦闘用の世界。そこではどんなに暴れても構いません。思う存分どうぞ」

悪魔はそんなのも作れるのか! 確かに、こんな町中で戦闘が始まったら被害が尋常ではなくなし、それより俺達の正体がこの学校の生徒に知られる可能性もあるしな。

「さらに魔王ルシファー様も今回の一戦を拝見されておられます。それをお忘れなきように」

ま、魔王!? 何で魔王様がこんなお家騒動が原因のゲームを見るんだ!?

俺や一誠のように部長も心底驚いている様子だった。

「お兄様が!………そう、お兄様も直接見られるのね」

…え? 今部長、なんて言ったんだ? お、お兄様…?

俺達の驚いている表情を見たのか、祐斗が答える。

「部長のお兄さまは魔王様だよ」

「えええええええええええッ!!??」

「……なんてこった」

一誠は驚きの声を上げ、俺は頭を抱えた。

〈へぇ~魔王の奴よく生きていたね、あの壮絶な戦争から〉

―知っているのか? エリス

〈うん。四人の魔王がいたんだけど、その一人は僕が致命傷を負わせ、傷を負った魔王に僕は殺されたんだから〉

―同士討ちという奴か。エリスはどの魔王を斃したんだ?

〈確か…、ベルゼブブといっていた気がする。うろ覚えだけどね〉

―そうかい。

俺は初めてエリスが凄いと思った。人間でありながら、魔王を斃すなんて尊敬する。

だが、話を聞いていくうちにエリスが話した魔王は全滅していて、現在は役職名になっているそうだ。

「そろそろ時間です。皆様、魔方陣のほうへ」

グレイフィアさんに促されて、魔方陣のほうへ向かう。

「なお、一度あちらへ転移すると終了するまで魔方陣への転移は不可能です」

魔方陣の光は俺達を包み、転移が開始された。

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

 

目を開けるとそこは―――部室だった。

「……???」

疑問符をいくつも浮かべながら周りを見渡す。

うん、部室だ。ソファの場所も、魔方陣の場所も一緒だ。

外を見ると、真夜中のはずなのに真っ白だった。成程、ここは異空間ってやつか。

『皆様、このたびはグレモリー家、フェニックス家の『レーティングゲーム』の審判役(アービター)を担う事になりました、グレモリー家の使用人グレイフィアでございます』

どこからともなくグレイフィアさんの声がきこえる。

『我が主、サーゼクス・ルシファーの名の下、ご両家の戦いを見守らせてもらいます。今回のバトルフィールドはリアス様が通う人間界の学び舎「駒王学園」のレプリカを異空間にご用意いたしました』

異空間に学校のレプリカを作るなんて悪魔の技術力はどこまで凄まじいんだ!?

……ヤバイ、興味がわいてきた! 後で部長に頼んでレーティングゲームに関しての本を借りよう。

『両陣営、転移された先が「本陣」でございます。リアス様の本陣が旧校舎のオカルト研究部の部室。ライザー様の「本陣」は新校舎の生徒会室。「兵士」の方は「プロモーション」をする際、相手の「本陣」の周辺まで赴いてください』

俺達のことだよな。とりあえず、目標は敵の眷属を退けながら新校舎へ目指しプロモーションをすることだな!

「全員、この通信機器を耳につけてください」

「戦場ではこれで味方同士、やりとりするわ」

壊さないようにしなければいけない。これがなければ、作戦がやりにくくなる。

『開始の時間となりました。このゲームの制限時間は人間界の夜明けまで。それでは、ゲームスタートです』

学校のチャイムが鳴り響く。これが開始の合図かな。

部長の結婚を賭けた初のゲームが始まりを告げた。

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