めっさ遅いけど、あけましておめでとうございます。
今年も、よろしくです。
「いくぞ、エリス!」
コカビエルが向かってくる!
【コカビエル。キミと闘うのは僕じゃない。クリスだ】
「…悪いが、そういうことだ。ここから追い出してやる」
ベレッタM92Fとガバメントを呼び出し、コカビエルに向けて放つ!
だが、コカビエルは二発の弾丸を避け、光の槍を投げる。
光の槍をバックステップで避ける。
「ハハッ!! ぬるい、ぬるいぞ!! もっとだ! 俺に、闘争を感じさせてくれ!」
狂喜の表情を浮かべるコカビエルは光の剣を創り、駆け出した。
「ちっ…!」
こっちは刀を2振り創り出し、コカビエルに向かって駆け出す!
ギィンッ!
光の剣と日本刀が激しくぶつかり合う度に、日本刀にヒビが入る。
「お前いいよ…! この快楽は昔、エリスと殺り合ったとき以来だ!!」
「エリスエリスうるさいぞコカビエル! お前の相手は俺だ!」
【まったくだよ…。既に死んで魂だけになった僕に執着しすぎだ】
エリスも呆れたような声を出していた。
一度、コカビエルから距離を取る。
「ふう。なんて重さだよ。一つ一つの攻撃が重過ぎる…」
手元にあった日本刀が砕け散った。
「強いな、お前。さっきのケルベロスのときとは段違いの反射神経、膂力。俺の経験で測ると、大体30倍ぐらいか」
「ッ!?」
こいつ…! HSSの身体能力上昇を見破ったのか!? この一瞬で!
「だが、30倍程度ではまだ俺に勝てないぞ!!」
コカビエルが光の槍を創り出し、槍に光力を集め始める。
しかし、槍はあまり肥大化せずに人一人分ぐらいの大きさで治まった。
「こいつは避けきれるかな? 受けてみ――」
コカビエルが光の槍を投げようとしたときだった。
コカビエルの周りに魔剣が生え、光の槍を持つコカビエルの手目掛けて飛んできた魔剣が光の槍で砕かれた。
「……なんとか間に合ったようだね」
あの魔剣にこの爽やかな声。やっと来たかよ…!
「木場! ナイスタイミングだぜ!」
「助かった、祐斗。いまのはやばかった…」
「友達を助けるのは、当然だよ」
祐斗が笑みを浮かべる。先日の祐斗とは大違いだ。憎しみに捕らわれている感じじゃない。
「……増援か。まぁいい、それだけ戦いを楽しむ時間が増えるというものだ」
コカビエルは光の槍を消し、再び上空に移動した。
「――完成だ」
バルパーの声が響く。バルパーのほうを見れば、校庭の中央にあった四本のエクスカリバーが凄まじい程の光を放っていた。
「四本のエクスカリバーはひとつになる…!」
神々しい光が校庭全域に広がり始めた。
あまりのまぶしさに皆手で顔を覆っていたが、仁だけはエクスカリバーに向かって駆け出していた。
「あの統合だけは阻止しなければならない…!」
仁はエクスカリバーに向かって『
しかし、仁の放った見えない斬撃は何かに弾かれた。
「なっ…!」
「ふふ。兄さんと私しか使えないあれを使うなんて…兄さんと名乗る偽者のくせに中々ですね」
仁の見えない斬撃を弾いたらしい目の前の少女――荒神愛華は右手に妖刀、左手に黒い何かを纏った刀を持っていた。
眩い光が収まり、四本のエクスカリバーは一つとなった。
「エクスカリバーが一つになったことで、下の術式も完成した。二十分以内にコカビエルを斃さないと、この町は崩壊する」
『ッ!?』
衝撃的過ぎる発言に絶句した。
俺達の町が…消える!?
くそっ! 魔王様の加勢を待つ間には、この町は崩壊しているじゃないか!
…いや、落ち着け。まずは戦力の差を考えよう。
相手の戦力はコカビエル、フリード、愛華、バルパー。バルパーはきっと闘えないだろうだから相手は三名ってことになる。
だが、その三人っていうのが厄介だ。コカビエルは魔王クラス、フリードは上級悪魔、愛華は最上級悪魔クラスと考えたほうがいいかもしれないな。
対する俺達の陣営は部長、朱乃さん、小猫、一誠、祐斗、アーシア、ゼノヴィア、仁、そして俺だ。
オカ研の俺達はいいとして、仁は通常で最上級悪魔、荒神モード時は魔王クラスと考えた方がいいか。
ゼノヴィアは中級悪魔ぐらいか…? よくわからん。
人数ではこちらが勝っているが、一人一人の実力はあちらが上だ。
「フリード!」
「はいな、ボス」
暗闇の向こうから白髪の少年神父――フリードが現れた。
「最後の余興といこうか。フリードよ、四本の力を得たエクスカリバーで戦ってみせろ」
「へいへい。うちのボスは人使いが荒くて困っちゃいますねぇ! エクスなカリバーが強くなりましたですし…、さっきの憂さ晴らしも含めて悪魔ちゃんたちの首をチョンパーしちゃいましょうかねぇ!!」
フリードが校庭のエクスカリバーを手にとる。
……エクスカリバーも破壊しなければいけないが、それよりヤバイのが愛華の持つあの刀だ。
おそらく何か能力があると思うが…それがわからない。
仁の斬撃が弾かれたのを見たからこそ言える。今の愛華は仁と同等…もしかしたらそれ以上かもしれない…!
「バルパーァッ!! てめぇ、愛華を洗脳して何がしたい!」
「何がしたい? それは、魔刀の謎を解く為だよ。『神剣』荒神仁」
「謎だとォ?」
仁の怒りに呼応するように仁の気配が大きくなる。
「そうだ。わたしがこの極東に来たのは、数年前にある山奥の
「魔刀だとッ!? なんてこった、よりによって最古の妖刀の適合者が愛華だなんてな…」
「魔刀…?」
初めて聞く単語に首を傾げる俺達。
「ああ。日本には群を抜いて優秀な妖刀が現在七本程確認されていてな。黒刀、剛刀、血刀、隠刀、魔刀、膝丸、友切…その七本の内、愛華が持っている魔刀が最古だと言われている。銘は義宗…だったっけな…」
成程ね…。
「"妖刀は主を選ぶ"その言葉の通りに魔刀は愛華を選んだというわけか」
「そうだ。こいつを調べたところ、膨大な妖力を持っていた。ほぼ無尽蔵といっても過言ではない。この魔刀は、通常の妖刀よりも数倍の量の妖力を吸い取るが、この実験体では安全に使用可能のようだ」
クックックと、笑みを浮かべるバルパー。
「この…クソ野郎ぉぉぉぉぉぉッッ!!」
ドンッ!
瞬きの間に、仁はバルパーに向かって駆け出していた。
「させませんよ。偽者は私が殺します」
愛華がバルパーの前に立ち、仁と切り結ぶ!
「目を覚ませ、愛華!」
「目は覚めています。兄さんを騙る偽者」
深い暗闇で覆ったような瞳で仁を睨む愛華。
「ちっ…! ついてこい、愛華! 久々に闘おうぜ!」
仁は愛華との距離をとり、消滅した体育館方面へ走り出した。
「いいでしょう。あそこがあなたの墓場です」
仁を追うように愛華も走り出した。
「勝手な行動を…。後でお仕置きだな、あいつは」
ボソっと呟き、祐斗と目が合ったバルパーはニヤリと嫌らしく笑った。
「おやおやキミは…確か『聖剣計画』の。こんな所で会うとは、いやはや運命を感じるな」
ひひひ、と笑むバルパー。
「バルパーァ!!」
祐斗が怒りとともに言葉を紡ぐ。
「私はな、聖剣が好きなのだよ。小さいころから現在に至るまで、夢にも出てくるんだ。だが、私には聖剣使いの適正は皆無だった」
「自分では使えなかったからこそ、聖剣を使える者に憧れていた。そのとき、私は思ったのだよ。"人工的に聖剣使いを生み出すとこはできないか?"と」
…あの思いつきで聖剣計画が出てきたというわけか。
「その考えが実現し、聖剣計画は誕生した。だが、聖剣計画で集めた子供たちは"因子"は持っていたがその適性まで満たしていなかったのだ。だから足りない因子を抽出し、集めたのだ」
バルパーがポケットから聖なるオーラが迸る球体を取り出した。
「これがあの聖剣計画で生み出した最後の因子だ。既にこれには用は無い。量産できる程までの段階まできているからな」
既に因子の結晶に興味が無くなったようで、放り投げる。ころころと結晶が転がり、何かに導かれるように祐斗の元へたどり着いた。
それを祐斗は悲しそうに、愛おしそうに、懐かしそうに、撫でる。
その表情は悲哀に満ち、憤怒の表情を浮かべていた。
そのときだった。結晶は淡い光を発し、その光は校庭全体にまで包み込むように広がっていく。
地面や他の場所から光が浮いていき、人の形になった。
祐斗を囲むように現れたのは、淡い光を放つ少年少女だった。
……この人たちは、きっと聖剣計画の被験者達。そして、処分として殺された者達。
この不思議な現象に体育館があった場所で激しく闘っていた荒神兄妹も戦いをやめた。
「この戦場に漂う様々な力が因子から魂を解き放ったのですね」
朱乃さんの言うとおり、この場には悪魔、堕天使、聖剣、魔剣、妖刀、神剣等々混沌とした空間になっている。
「……ずっと、思っていたんだ。僕だけが、生きてていていいのかって。僕よりも夢を持つ子がいた、生きていたい子がいた、輝いていた子がいた! それなのに、僕だけが平和な暮らしをしていていいのかって」
祐斗は涙を流しながら、内に秘めていた物を吐き出すように言った。
淡い光を放つ一人の少年がもごもごしゃべる。
残念ながら読唇術は会得していないのでわからない。
「『自分たちのことはもういいんだ。君だけでも生きてくれ』彼はそういったのですよ」
朱乃さんが代わりに話してくれた。そして、それが伝わったのか祐斗の双眸から涙が溢れ続ける。
因子の少年少女たちは口をパクパクとリズムに合わせて動かす。
これは――歌?
「――聖歌」
アーシアがそう呟いた。
祐斗も彼らに続き、聖歌を歌い始めた。
聖歌を歌う彼らと祐斗は幼い子供をように穢れを知らない無垢な笑顔に包まれていた。
彼らは青白い光を放ち始め、その光は祐斗を中心に光り始める!
『僕らは一人では駄目だった―』
『聖剣を扱える因子が足りなかった―』
『けど、皆が集まれば大丈夫――』
彼らの声が俺にも聞こえるということは、他の皆にも聴こえるということ。
本来、聖歌というものは悪魔が聞くと苦しむというが、この特殊すぎる力場のせいなのか俺達には何の異常も見られない。
それどころか、心が温かくなっていくようだ。同志を想う、彼らの温かさを感じる。
気がつけば、自然と涙が溢れていた。
『聖剣を受け入れいるんだ―』
『怖くなんて無い―』
『例え、神がいなくても、みていなくても―』
『僕らの心はいつだって―』
「―ひとつだ」
彼らの魂は天へとのぼり、一つの大きな光となって祐斗を温かく包み込んだ。
『ねぇ、あの魔剣騎士は至ったよ』
…至った? 何にだよ。
『神器というものはね、所有者の想いを糧に日々成長するものなんだ。だけど、別の領域があって、この世界の強大な「流れ」に逆らう程の想いや願いを神器に転じたとき、世界の均衡を揺るがすほどの力を手にする』
エリスは嬉しそうな声音が話す。
『それが
七つの妖刀は11eyesの妖刀を参考にしています。
ていうか、ほぼ一緒です。この魔刀だけがオリというだけで
不定期ですみません。何せ、三月で卒業のみですから。
まぁ、できるかわからないですけど