ハイスクールD×D~HSSを持つ転生者~   作:あっくん

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第4話~初仕事と先生~

「うおおおおおおおおおお!」

「おい一誠、真夜中に大声出すんじゃない」

 深夜。俺達はチャリを漕いでいた。

 理由はチラシを配っている。

 チラシとはいっても、新聞紙に挟まっているあのチラシじゃない。

 簡易版魔方陣という、欲のある人間がこれを手にとり願いを込めれ

ば俺達、悪魔が召喚されるって仕組みだ。

 因みに、このチラシ配りは本来、使い魔がやっているが、俺達はまだ

新米悪魔なので、それを勉強する為にこの仕事をやっているって訳だ。

 夜は悪魔の時間だから、夜にやるらしい。

 逆に朝は天敵である天使の時間帯だそうだ。

 悪魔にとって、光は毒。光で焼かれるのは、非常に痛いらしい。

「ちくしょおおおおおおおおお! 仕方ないよな! 俺、悪魔だもーん!」

「だから、叫ぶなっていっているだろうが!」

 悪魔の仕事中は、警官などの人間には感知されなくなった。

もちろん、知人に会ってもお仕事中なので感知されない。

 だから一誠がどんなに叫ぼうが何をしようが、人間には感知されない。

 つまり、迷惑をかけない。

 だが、人間の常識ってやつを知っている俺は、条件反射的にツッコんで

 しまうんだ。

 

「はいこれで、終わりっと!」

 最後のチラシをポストに投函する。

「よし。それじゃ、帰ろうぜ」

「そうだな」

 悪魔人生の初仕事を終えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ある日の放課後。俺達は部室に呼ばれていた。

 ……正直、今日だけはやめてほしかった。

 初めて、神器(セイグリッド・ギア)を顕現させたときの感覚。

 あの時は剣を出したが、他の武器も呼び出せる気がしていたのだ。

 それを今日試してみようと思ったのに…まさか、部室に呼び出されるとは

「失礼します」

「入りまーす」

 部室に入ると、俺達以外のメンバーは集まっていた。俺達が最後か。

 室内は暗く、床に点々と並べられているロウソクの灯りしかない。

 その中央には、魔方陣があった。

 これらの情報を元に考えてみると……うん、あの二文字しか浮かばない。

 とりあえず、浮かんだ二文字なのか部長に訊いてみた。

「部長、何か儀式でもするんですか? ……死者を喚び出したり」

「そんなことしないわよ。――朱乃」

「はい、部長。イッセーくん、魔方陣の中央に来てください」

 朱乃さんに手招きされ、一誠は魔方陣の中央に立った。

「イッセーにクリス。貴方達のチラシ配りも終わり。よく頑張ったわね」

 これでチラシ配りも終わりか…。何か寂しく…ないな。

「改めて、あなた達にも悪魔としての仕事を本格的に始動してもらうわ」 

「おおっ! ついに俺達も契約取りですか!」

「ええ、そうよ。初めてだから、難易度の低い内容からだけど。

 小猫と祐斗に予約契約が二件入ってしまったの。両方行くのは難しいから、

 片方は貴方達に任せるわ」

「………よろしくお願いします」

「ごめんね。仕事任せちゃって」

 頭を下げる二人。

 イケメンが大嫌いで可愛い女の子が大好きな一誠はきっと、小猫を

 選ぶだろうな。

 

 他の部員達は、魔方陣の外で待機している。魔方陣の中央では、朱乃さんが

 何かを詠唱している。

「イッセー、手のひらをこちらへ出してちょうだい」 

 一誠が部長にてのひらを差し出し、部長は指で掌をなぞる。

 瞬間、一誠の掌が光り出した。

「朱乃、準備はいい?」

「はい、部長」

「さあ、中央に立って」

 一誠は部長に促されて、魔方陣の中央に立つ。

 すると魔方陣はいっそう輝きを増した。

「じゃあ、いってらっしゃい」

 光が一誠の体を包み込む。転移って奴か。

 ちょっと、楽しみになってきた…!

 光が収まっていき、魔方陣の中央には――

 ――一誠が立っていた。

 ……え?

「魔方陣には一定の魔力が必要なのだけれど…。悪魔なら誰でも

 できるはず。子供でもね。魔方陣ジャンプは初歩中の初歩だもの」

 と、いう事は…。

「つまり、イッセー。あなたの魔力は子供以下。低レベルすぎて魔方陣が

 反応しないのよ」

「な、なんじゃそりゃああああああああああああ!?」

 一誠の魔力が子供以下って……、同情を通り過ぎて尊敬しそうだ。

「……無様」

「日頃の行いが悪いせいじゃないのか? 一誠」

 小猫と俺の言葉に、orzの状態になった。

 ちょっと、言い過ぎたかな。

「あらあら、困りましたわね」

 朱乃さんも困り顔だった。

 どうにかして、一誠を依頼者の方へ連れて行きたいが……。

 ――思いついた。

 

「一誠。足で行って来い」

「「足!?」」

 俺の言葉に驚愕する一誠と他の部員達。

「転移が出来ないから仕方ないだろ? それにその方が体力もつくぞ?」

「チャリですか!? チャリでお宅訪問って、そんな悪魔存在するのか!?」

「……ここに」

「いるだろ。俺の目の前に」

 ビシッ! と、俺と小猫に指を指される一誠。

「ほら、行きなさい。契約を取るのが悪魔の仕事! 人間を待たせてはダメよ?」

「うわぁぁぁん! かんばりますぅぅ!」

 一誠は泣きながら、依頼者の下へ向かった。

 

「さて。次はクリスね」

「部長、一誠を見ていたらすごく不安になったんですが…」

「大丈夫よ、一誠は前代未聞だったから。初めてのケースなのよ」 

 そ、そうなのか。安心した

「さ、クリスも魔方陣の中央に立って」

 部長に促されて魔方陣の中央に立つ。

 掌を差し出し、部長の指が魔方陣を書き込む。

「これでよし。じゃあ、いってらっしゃい」

 魔方陣が光り出し、その光が俺を包み込む。

「それじゃあ、いってきます」 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん? おお、よく来たな! 悪魔くn――神矢じゃないか!」

 聞き覚えのある声。まさか…!

「依頼者って、まさか宇宙(そら)先生だったんですか!?」

「そうだ。いやぁーまさか神矢が現れるとは思わなかったよ」

 この依頼人、星川(ほしかわ)宇宙(そら)は駒王学園の

 教師をしている。

 因みに、教えているのは歴史。

 俺は一年で世界史を、二年の今は日本史を取っているのだ。

 だから、宇宙先生とは仲がいい。

「へぇ、神矢は悪魔になったのか」

 頭や耳、肩など体のあちこち触る宇宙先生。

「耳は尖がったり、青い炎が出たり――」

「ストップ。それ以上は色々と危ないです」

 何かに引っかかりそうで怖い。

「そうかい。では――」

 先生の雰囲気が変わり、両手に爪のようなものが現れた。

「せ、先生。それは……」 

「これは『巨龍の爪牙(タイラント・クロー)』といってな、神器(セイグリッド・ギア)なのさ」

「ッ!!」

 まさか…宇宙先生が神器持ちとは。

「それとだな」

 バサッと先生の背中から悪魔の翼が現れた。

「まさか…先生は…」

 言葉が…出ない。

 ありえない…。先生の正体は…

「頭のいい神矢ならもうわかっているはずだが俺、星川 宇宙は元人間の

 転生悪魔。しかも、最大の禁忌とされる主殺しをやったSSS(トリプルエス)

 級のはぐれ悪魔なのさ」 




星川 宇宙先生は、自分がバイト中に考えたオリキャラです。
新しい小説の主人公にしようかどうしようか悩んでいる内に、
この小説のキャラになってしまいました。

SSS(トリプルエス)級は、最上級悪魔並みの強さをもつ恐ろしい称号です。
宇宙先生はそれを持っています。主殺しだけではなく、他の恐ろしいことも
しているんです。
それはまた、次回で。

 星川宇宙のプロフィールを書いておきます。



   星川(ほしかわ) 宇宙(そら)。   25歳  ♂


 身長 180cm 体重 65kg

容姿 黒髪短髪で、少し筋肉質のイケメン。

 神器 『巨龍の爪牙(タイラント・クロー)
   龍の形をした爪牙で、十秒毎に使用者の全能力を強化する。
   ただし、三分を過ぎるとまた0から。
   他にも何かしらの能力があるが、宇宙以外誰も知らない。

 禁手 ???

 備考 駒王学園の社会の先生。主に歴史を教える
    二年間クリスに歴史を教えていた為、仲がいい。
   たまにクリスを呼んでは、一緒に遊びにいっている。(主に、ゲーセンや映画など) 
   仙術を覚えているが、誰に教えてもらっていたのかは、まだ謎。
他にも、主殺し以外にも何かやらかしたので、SSS級になっている。それもまだ謎。
   
   
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