異世界の神聖なトイレ事情知りたい。
どのレベルなのだろうか。
「はぁ!」
5歳になった俺には不釣り合いな大きすぎる木剣を手にする。
俺は背が低いことを活かして腰を低く落とし、一気に踏み込む。
狙うのは相手の足。
木剣を相手の膝くらいのとこで構え、
そのまま相手の足を払うように横薙ぎに振り抜いた。
「おっと」
相手は地面を蹴り、俺の木剣を飛び越える。
そのまま空中で身体を捻る。
そして――落下する勢い。重力。自分の体重。
その全てを乗せるように、木剣が真上から振り下ろされる。
いやほんと凄いな。
大道芸のようなアクロバティックな動きを、なんで空中でそんな自然にできるんだよ。
異世界すげー。
…いやでも、俺が知らないだけでそれこそ、鎌倉武士とか戦国の武士とかこれくらいできたのだろうか?
「くっ」
俺はその剣を受け止め
「やぁあ!」
そして力任せに振り抜き、受け止めていた相手の木剣ごと相手の身体が宙へ浮く。
そのまま相手は後方へ吹っ飛び、地面を転がった。
〜〜〜〜
「いやぁ、バイアス様相変わらずの馬鹿力ですね。まだ5歳でしたよね?」
剣の稽古が終わりそう話しかけてくる男。様付けはもう慣れた。というか気持ちいいわ。偉いっていいね!
「ブルンノこと、よくあの時躱せたな。ステータスは差があるのに。それにあの空中の動きも。」
「技術ってやつですかね?それに本気ではないでしょう?まぁバイアス様が本気出したら、私なんて木剣だとしても怪我は避けられませんし。」
そう言ったブルンノ。
こいつは俺の指南役だが、剣の使い方が上手いんだ。
流してくるんだよなぁ。あれは最初やられた時はマジでびっくりした。
自分の身体が勝手に動いたんだぞ。
技術らしいけど、ファンタジー的なあれじゃないかと俺は怪しんでいる。刃牙みたいな。
前世、地球でも剣道とか習ってる人はできるんだろうか?。
八重樫道場?
……あれはファンタジーでしょ。
異世界クラス転移あるあるの、クラスメイト個性的な奴多すぎ問題のやつだ。
まぁいいや。
それで俺が考えているのはそこじゃない。
俺のステータスには剣術の技能がある。
ブルンノにはない。
それなのに、剣の技術そのものでは俺が負けていることについてだ。
最初から剣を振ったことすらない俺が、なんとなく剣を扱えていたのは間違いなく技能のおかげだ。
技能。
この技能は才能というもので後から増えたりはしない。
あぁ原作主人公は別だが。
ならブルンノの努力で培った技量で負けているということだろう。
原作でも、限界突破を後天的に獲得していた奴がいたしな。
このステータスが全てではないことは覚えておくべきだな、
足元すくわれないように。
特に俺なんて生まれが弱肉強食の世紀末国家だし。
「それよりも!バイアス様、ぜひ私のことは覚えておいてくださいね。」
「またか。」
「はい。なにせ、バイアス様は皇太子であり、次期皇帝は確実視されてますからね。今のうちに取り入っておこうと思いまして。」
やけにいい笑顔だ。
「俺は皇帝の座に興味ないんだよなー」
俺の人生目標は楽しく自由にモットーになのだが、別に皇帝に興味はない。
皇帝になれば好きな女囲って好き勝手できると言われても、そもそも、この世界じゃ強ければ自由だしな。原作から見ても法なんて合ってないようなもんだし。
特に個の力の差が大きいからな。国家権力さえ強者一人に負ける程度でしかない。
なら、わざわざ皇帝という立場に縛られる必要性は感じないというわけだ。
「はー。まぁそういうと思いましたよ。それなら私をバイアス様の専属の騎士団にしてくれませんか?バイアス様は強いですから護衛の騎士なんてどうだっていいでしょう?」
「そんなに変わるのか?普通の兵士と近衛騎士団みたいなのになるのだと。」
「んー、結構変わりますね。特に兵士は巡回とか、遠征に多くいなければならないのでめんどくさいんですよ。」
「なるほどな。確かに近衛になったら俺の側にいるわけなんだし、外出はしないか。でも、パーティとか政治のあれこれで外出するんじゃないのか?」
「まぁそうなんですけど。やっぱり特権が大きいんですよ。
皇子の側近ともなると、特権で高級娼婦や人気の兎人族奴隷を使えたりするので。」
「それは確かにそうかもな。」
う〜ん。これは世紀末帝国クオリティー。
因みに遠征には亜人奴隷確保部隊とかいうのもあるらしい。
弱肉強食恐るべし。
おつまみ(意味深)できるから人気職らしいぞ(笑)
5年過ごせば、
友人・隣人を大切にし助け合いの心を持つ、慈しみ深い国出身の男も染まったらしい。
ブルンノ
→剣の腕が良い。中隊長くらいの身分だったがバイアスに指名されて剣を教えている。
まだ5ちゃいのバイアスに圧倒的に負けているという事実に卑屈にならず、
側近としての権限を使って良い思いしている人。