エセ・スパイダーマンがノー・ウェイ・ホームに参戦する話 作:マッキーガイア
はい、後半カット。
ごめんね。書いてはいたんだけど、あまりにも暗くてグロい展開が続いたから雰囲気に合わなすぎてカットだよ。*1
もしかしたら番外編になるんじゃないかな…ストーリー構成自体は良くあるんだけど、内容は完全にAmazonプライム限定の仮面ライダーだしね。
あんな暗い過去は胸に秘めて、この
さて、じゃあ、僕はそろそろ目覚めようかな。
てろり、てろり……
目が覚めるとサンクタムの温度はマイナスを超えていた。
一面が白い衣装を見に纏い、儚さを印象付けていく。魔術道具って、防水性なのだろうか。
「……………満点の雪景色……
部屋がっ!?!?」
私物までもまるでシベリアに落としてきたんかって程に凍りついている。無事かな、スパイダースーツ。対凍は想定してないんだよなぁ。
「えっ、これ……何…え、何これぇ!?」
病み上がりからこんな反応させないで欲しい。マジでふらついてきた。
いや、多分これ病み上がりのふらつきじゃない。情報過多により脳がショートしてるだけだ。
「ど、ドクターにどうにかしてもらわないと…」
スパイダーマンの能力でどうにかする範疇を超えてる。
僕は部屋から出ると外の廊下をゆっくりと歩いた。健康保険に入ってないから怪我したら破滅する…そう思うと日本人ってアメリカにとことん住めない人種だよね。
そんな風に探し回っていたら、ふと入り口大広間の付近で誰かが話しているのが聞こえた。
ドクターだ!とばかりに走り出して、
「ドクター!!!」
と呼びかけた、その瞬間だった
ドンッ!
と扉が閉まる音。
テーブルに置いたココアを飲んでいるちょっと不機嫌そうなドクターストレンジ。
一面雪景色のサンクタム。
「ああ、起きたか。」
そう話しかけてきてくれたが、僕の脳内にはぎりりと記憶が掠め始めていた。
「さっき、この世界の君が来たぞ。まったく短絡的と言うか、何というか。」
「え、と言うと。さっきまでピーターが此処に?」
「ん?ああ、つい数分前までな。追い出したが。」
「と言うと…今から、大学に掛け合うって感じになるのかな?」
「なぜ、それを君が……」
「………となると。
まずいな。すみません!ちょっと行ってきます!」
「お、おい!」
やばいやばい!これからだ!これから過去作ヴィランとの邂逅が始まる!
そう、ベンが玄関を慌てて抜けていくのをドクターは仕方なさそうに見つめていた。
「…短絡的なのはどちらも同じか……まったく。」
そう同じくらいの歳くらいであろう、あの2人を思いながら、ココアを飲んでいると、ふとこれが誰の為に入れたココアかドクターは思い出した。
そうして、ふと疑問が頭に浮かんだ。
「……ふむ、あれから数時間もたっていないのに元気そうだったな。」
あれから数分感飛び回っているが、現場が見つからない。
土地勘はまだ育ち切ったとは言えないので、ピーターがあのお姉さん……と話していた場所がわからないのだ。
いや、一応空港の近くとは聞いてはいたが、何処がどうなのかはあまりわからなかったのだ。
だけど……
高速道路から破裂音と、コンクリートの砕けた音が響いた。
「あれだっ!」
空からでもわかる黒煙!いや、事件が起きてるから喜んじゃいけないよね。あの件で車何台かおしゃかになってる人いるし……
でもサムライミ版Dr.オクトパスはサイコーー!!!
まるで蝶の様に舞いながら、近くの電灯へ着陸すると、遠くでやはりこの世界のピーター・パーカーと別の世界のDr.オクトパスが戦っているのが見える。
良し、ここで参戦するかな。
最近はどこで参戦するか、悩みに悩んでいたんだ。他のスパイダーマンと一緒だとメイおばさんを救えないし。
あまりに序盤すぎると原作との乖離が激しくなって、もしかしたら帰る手立てが無くなってしまいそうだし。
どっかに居るあの腐ったアボカドの人探すのも手立ての一つだと思うけど、この世界にいるかも定かじゃないしね。
と言う訳で……ここで…
瞬間だった。脳内が何かを訴える様な感覚に陥る。
知ってる感覚、知ってる音、まるでミラーモンスターが出た様な音だ。
「…助けてー!!」
近くで助けを呼ぶ人がいる。見れば、高速道路の側壁を破壊して黒い車が一台落ちそうになっていた。
「まずっ!!」
僕は慌てて街灯から飛び降りると糸を放って車の後部に貼り付ける。
瞬間にはウェブがピンと張り、車が重量に負ける。
「……うぐっ!!……ちょ、待ってください!あと数秒で助けるんで…!!」
力の限り、糸を引きながら足で踏ん張る。
少しずつ車は上がってくるが、次の瞬間にまたセンスが鳴り響く。
向こうからDr.オクトパスが僕の近くに向けて車を投げてきていた。
「ごめんなさい!!数分になりそうです!!」
先程掴んでいたウェブを地面に貼り付け、飛んで来た車を一回転して避けた。
少なくとも、車に打つかる虫の様にはならなかったらしい。
「……スパイダーマンが2人?」
向こうからアームを伸ばしながら歩み寄ってくるドクオクの姿が見える。
「確かに蜘蛛って群れてるイメージ無いよね。でも小蜘蛛は群れるらしいよ?」
「貴様!何ものだ。」
「小蜘蛛だよ。パンチが鋭いタイプのね!」