神はただ、人の人生を操るだけだ 作:俺よりあんたに必要そうだ
「おめでとう、ヒソカ=モロウ。今この瞬間からお前も蜘蛛の一員だ」
あーん、4番さんが死んだ! ヒソカのカバッ!! 美形薄命……そもそもどんな顔だっけ。いつの間にか加入してていつの間にか殺されてた人ぐらいの印象しかない。そもそも初期メンバーですらあんま一緒に活動しないし。
……これは仮説だけど、もしかして4番さんの事を私が身内判定してなかったからヒソカに殺されてたりする? いやまあ、私の念能力の出力じゃヒソカに殺される不運を回避するには足りなかっただけかもしれないけど。私の念の事なのに私もよく分かってない。
現状を説明すると、クロロに『幻影旅団に入りたいクモねぇ……』とメッセージが来て、『ほんならウチの誰か殺してみぃや……話はそれからですわ……筋通しましょうや……』と返した結果、4番さんの刺青が入った部分を持ってきたヒソカがやって来たところです。もしかしたら刺青の部分だけ抉ってきて殺してないかもしれないけど……いや、ヒソカなら殺してるな……
ともかく、旅団の加入条件であるところの『既存メンバーを倒す』を達成したためめでたく……めでたいかなぁ……? ヒソカが幻影旅団のメンバーとなることが決まった。原作に近づいてきた感じがするね。まあ人間性はともかくとして、その実力は折り紙付き。どうしても武力が必要となる幻影旅団にとっては有り難い人材ではある……のだけど。
「……クロロ、今からでも殺しとかない? 4番の代わりはまた探すってことで」
「何故だ? 実力も申し分無いし……何よりルールで決めたことだろう?」
「神様が嫌がってるから」
「……生理的に受け付けないとか、そういう話か?」
「や、うーん……」
ひそひそと内緒話をしているのはかなり印象悪そう。でも私からヒソカへの印象もあんまりよくないからお相子じゃないかな。別に嫌いなキャラだったとかそんなことはないんだよ? ただ──
「私は嫌だとは思わないんだけど、嫌な予感がするっていうか。天罰が下りそうっていうか……勘?」
「勘か」
自分でもよくわかっていない私の念だけど、基本的には善因善果、悪因悪果である。そして残念ながら私……というか私達は『クルタ族への拷問』という悪行を行っている。この嫌な予感はそれに由来するものじゃないか、もっと言ってしまえば天罰として来たのがヒソカなんじゃないかという……まあ、根拠の無い不安である。4番さんが全ての罪を背負って死んでくれた可能性も無くは無いし。そうであればヒソカは別にただ偶然来たたけということになる。
「なんかこう……裏切りそう。ピエロだし」
「ピエロ差別か?」
「いや、ピエロ=殺人鬼って偏見は持ってないけど……」
「さっきからボクを置いてきぼりで何を話しているのかな♠」
流石に話し込み過ぎたみたい。でもピエロはともかくヒソカは殺人鬼だよ。あと今思い出したけどコイツ『団長と戦いたい』ってだけでクラピカに情報渡す裏切り者だったよ。なにがそんな琴線に触れたんだろうね。クロロの顔が好みだったのかな。
「あー……えー……ヒソカさん。私から質問です」
「何かな♣」
「幻影旅団を志望した理由をお聞かせ願えませんか?」
「面接かい? そうだね……好き放題暴れられそうだからかな♥それと、凶悪さで名前が知られてる人達の味見がしたかったから♥」
「どうだった?」
「それなりに楽しめたかな♠ボクとしては君達の方が戦ってみたいんだけど♣」
「普通に嫌ですけ──」
「そうだな。リリィ、少し親睦を深めてきたらどうだ?」
「えっ」
殺人ピエロと親睦を? 殺し合いで?
「ついでに小銭も稼いできてくれると助かるんだが。色々と物入りでな」
「もしかして、非戦闘員に戦いのメッカに行けって言ってる?」
「非念能力者には負けないだろう?」
「そりゃそうだけど……!」
天空闘技場。それは原作知識持ちオリ主の必修科目。200階まで行くだけで小金持ちになれるんだよね。まあハンターライセンス売った方が儲かりそうだけど。人生7回遊べるぐらいのお金になるんだっけ? ……じゃなくて。
「く、クロロは? せめてウボォーとか……フィンクスとか……!」
「俺は長時間縛られる訳にはいかないし……アイツらがルールに則って試合が出来ると思うか?」
無理そう。というかウボォーさんは念無しでも200階までにKO数=死人の数にしそう。フィンクス? チンピラに試合なんて出来るわけ……
「ひ、ヒソカさんだってそんな時間取られるの嫌ですよね?」
「別に構わないよ♠君が戦ってくれるなら少しぐらい待つさ♥」
戦闘要員じゃないんだよ私は……! 神が嫌がってるのにゴリ押しとは……異教徒か……?
「諦めろ、リリィ。それに、仲間の為に金を稼ぐのだって善行だろう?」
「う、うぐぅ……」
私の神もそうだそうだと申しております。クロロに口喧嘩で勝てるわけが無かったよ……というかヒソカ、もしかして特質系と戦いたいだけだったりする? 別に私もクロロも系統バレてないはずなんだけどな……
そんなわけで。
「私文字書けなーい。ヒソカ〜代わりに書いて〜」
「はいはい♠格闘経験と……ファミリーネームは?」
「適当におねがーい。名前は……リリィ=ルシルフルとかで」
「了解♣」
ヒソカとの親密度が上がっていた! なんで? (憤怒)
……まあ、なんというか。原作からしてそうだったけどヒソカって見込みのある相手には結構面倒見がいいんだよね。そして手品を出来るぐらいには視線誘導やら意識誘導やらが出来て、話題も色々持ってて、性格診断とかするぐらい観察力もある。一言で言うと、凄く話しやすい相手なのである……変態ピエロでさえ無ければ……
「早く200階まで上がってきておくれよ?」
「善処するけど……200階行ったらお金貰えなくなるんでしょ?」
「ファイトマネーはね♣でも他にも稼ぐ手段はあるさ♠」
「その心は?」
「例えば自分の勝ちに有り金全部賭けたりとか♥ボクはお金要らないからやった事ないけどね♠」
「おお……賢い……」
新人の内とかオッズも高くなって稼げそう。私とか見た目は華奢な女だから舐められそうだし。旅団腕相撲大会では最下位争い常連です。
とはいえ流石に念能力者でも無い人に負けたりはしない。あと多分モタリケ……モリタケ……? さんとかにも勝てると思う。こちとら産まれたその時から念の修行をしとるんじゃい。纏が出来てなかったら多分生命エネルギー使い切って死んでたんだろうな……
そんなわけで試合をこなして、夜。
「流石に120円……じゃない、ジェニーは酷くない? せめてホテル代ぐらいはさぁ……」
「だからってボクの部屋に来るかい?」
「いいじゃん個室持ってるんだから」
ヒソカのお部屋にお邪魔させてもらってます。別に野宿だろうが流星街に比べれば天国のような環境ではあるのだけど、どうせなら屋根がある方がいいし。
「というか流されて勢いでここまで来ちゃったけど、私ヒソカと戦う必要無くない? 200階も別に他にも相手居るだろうし」
「ここまで来てお預けは酷いと思うな♠」
「それは……そうかも……」
というかヒソカとの戦いの経験を積むって結構必要かも。コイツ裏切り者だし。いざとなった時に処理出来るようにしとかないと。まあ仲良くなって裏切らないでくれれば1番いいんだけど……無理だろうな。バトルジャンキーっぽいし。
「……勢い余って殺さないでね? 私のこと」
「どうかな♥君があまりにも期待外れに弱かったら失望のあまり殺しちゃうかも♠」
「ひぃん……」
「ボクに君を殺させないでくれよ?」
嘘だぞ。どうせ戦ってテンション上がったらその勢いで殺しにくるぞ。神様がそんな警告をしてくれている気がする。善行積んどかなきゃ……とりあえず120ジェニークロロに送金しとこ……
ちゃりーん。
「ふう……今日も良いことした……」
「神様が見ている、だっけ? 面白い考え方するよね♠」
「それが私の『発』だから……って言ったら信じる?」
「監視系の『発』……集団で動くなら有用だとは思うけど♣」
「そういう意味の見ているじゃないんだけど……言われてみるとウチって団体向きの念使える人居ないな……」
なおクロロは別とする。私もクロロがどんな念を持っているのか全部は把握してないのです。ある程度情報共有してくれないとNo.0が2人いる意味が無いと思うんですけど。
「まあ私がある意味そうだからいいのか……?」
「深くは聞かないでおくよ♠戦う時にでも見せてくれたらいいさ♣」
「降参したくなるなぁ……」
私もまあ戦えない訳じゃないんだけどさ……ヒソカと戦うなら結構相性も良いと思うし。でもそれはそれとしてヒソカとは戦いたくない。というか自分より頭良い人とか強い人とかとは戦いたくない。格下狩りサイコー!
「ふわぁ……ヒソカぁ、私そろそろ寝ていい?」
「……君、かなり図太いよね♥」
何って……部屋の主の許可を待たずにベッドを占領しただけだが?
「ふわふわのお布団の為ならあらゆる悪行を神は赦します……」
「君みたいな人がシスター服を着るのは神への冒涜じゃないかい?」
それを言うならこんな深いスリット入ってて、乳の上半分が見えるようなデザインのシスター服を着てる時点で大分冒涜だとは思う。動きやすいから変える気はないけど。
「おやすみ……性的になら襲ってもいいよ……?」
「本当に襲ったらどうする気だい?」
「膣で『硬』して捩じ切る」
「……やめておくよ☠️」
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