神はただ、人の人生を操るだけだ   作:俺よりあんたに必要そうだ

6 / 7
赤バーになることがとりあえずの目標


ええ!?私がハンター試験を!?

 幻影旅団の主な活動は殺しと盗み、時々慈善活動。そして私の担当は主に慈善活動で、それ以外の時は大体その辺をふらふらしてる。シスターのバイトをしたこともある、というかシスターの真似事をすることが結構多い。死後の救いを求めるのはどんな世界でも変わんないね。でも懺悔って本当はシスターが聞くものじゃないらしいですね。なんか聞かされてたけど。

 

 まあ私の信じる神じゃない神様に罪を告白されても知ったことじゃないし、神が赦しても人が許さないから『善行』の糧になってもらったのが大半だったけど……それも含めて慈善活動って事で。流石に蜘蛛だって事はバレないようにしてたけど。

 

 で。慈善活動をしてると当然ながらお金が必要になる。金があればなんでも手に入るからな! でけぇ金 でけぇ金! でけぇ金!! ってレオリオさんも言ってたし。

 

 基本は盗みで得たお金を流用してるのだけど、例えば孤児院への寄付とかなんかだと汚いお金だとマズかったりもする。それ、元はウチから盗んだ金やろ……? 筋通しましょうや……ってマフィアに狙われたりしたら困るからね。だから綺麗な手段でお金を得る必要がある……とクロロに相談しているのが今である。

 

「ゲームをクリアすると大富豪が金をくれるらしいぞ?」

 

「あんま長時間かかるのはちょっと……」

 

 グリードアイランドじゃんね。報酬500億だっけ? ハンターライセンスが売り値……というか、質値? が1億だったからハンター500人分? 凄いのか凄くないのかよく分かんないな……というか。

 

「ねね、ハンターライセンス持ってたよね? あれ売っていい?」

 

「何故良いと思ったんだ……?」

 

 実際売値は幾らなんだろうね? 天空闘技場よりは稼げる……? 正直原作でもこの設定は持て余してた気がする。

 

「自分で取ったらいいんじゃないか? 俺は持っていた方が便利だと思うが……」

 

「あ、確かに」

 

 どのみち取るのはタダだしね。慈善活動の為だから試験の間神様が味方してくれるかもしれないし。まあそこは神のみぞ知ることとしても、念能力者なら多分なんとかなるでしょう。いや、スシ作れみたいな試験だったら落ちるかもしれないけど、それはもうしょうがない。

 

「ちなみにクロロの時はどんな試験だったの?」

 

「グループを作り、その中で1から100の数字を宣言して、全員の平均値に0.8をかけた数字に一番近い数字を選んでいた者が──」

 

「うわ、私には無理そう」

 

 まずルールが理解できなそう。クロロが試験受ける時に着いてけば良かった。というかクロロだって誘ってくれてもよかったじゃんね。足手まといだからダメ……? 

 

「ヒソカにでも着いて行ったらどうだ? 確か去年落ちたからリベンジするとか言っていたぞ?」

 

「え」

 

 全然知らなかった……のはいい。他の旅団のメンバーが普段何してるかってあんまり知らないし。クロロとはこうしてよく会ってるけど、他はあんまりだから。別にぼっちじゃないし。暴れる時に参加しないからハブられ気味とかじゃないし。違うし……じゃなくて。

 

 ヒソカの二度目のハンター試験って原作の試験じゃんね。いつの間にかそんな時期になってたんだ。え? 私何もしてなくない? 予定では旅団生存の為に策を張り巡らせてるはずだったんだけど……私にそんな頭いいことは無理か……? 

 

「しょうがないしヒソカに連絡するかぁ……ハンター試験ってどこから申し込むんだっけ……」

 

「やっておこうか」

 

「お、クロロもいよいよ私を信仰する気になってくれた?」

 

「読み書きも出来ない神はな……」

 

「よ、読めはするし……!」

 

 長文になると途中で嫌になってきちゃうけど……! だって読むの疲れるんだもん。感覚としてはヒエログリフを読んでいるのをイメージしてもらえたらいい。らいふちゅっちゅギガントは出て来ないけど。

 

 

 

 

 

 そんなわけで。

 

「ステーキ定食、弱火でじっくり」

 

「あいよ、奥の部屋どうぞー」

 

「お米大盛りでお願いしまーす」

 

 一度は言ってみたいセリフを言う……ことはできなかったけど聞くことはできた。むしろヒソカがこんなことを言ってるのを見れたのはお得かも。似合わな過ぎてウケるね。

 

 通された先でちゃんとステーキ定食が二人前用意されてるのもウケポイントかも。でもエレベーターが稼働してる中で食べさせるのはちょっと酷くない? あと時間が全然足りないです。欲張ってお米を増やしてもらったせいか……? 

 

「じゃあ行こうか♠」

 

「む……ひょっとふぁって……」

 

「食べきる気かい?」

 

「ん……お残しは悪いことだから……」

 

 なんなら一般人を殺すことより抵抗あるかも。食べ物を粗末にするのって割と明確に悪だよねと思うのだけど、これは日本人的価値観なのだろうか。少なくとも幻影旅団の面々には食べ物を粗末にする悪い子は居ないのだけど、これは流星街という今日食うものにも困る場所で生活してきたからである。好き嫌いなんて贅沢は出来なかったから……

 

 エレベーターを降りて番号札を貰う……のはいいんだけど、これ確か400番台まであったよね? あと300人以上来るまで待たなきゃいけないの? 退屈で死なない? ヒソカと殺し合いでもしてたらいい? やだよ。

 

「そんなに心配しなくても大丈夫だよ♦今日が試験の締め切り最終日だから♠」

 

「あ、そうなんだ」

 

 じゃあどんなに長くとも日をまたいで待たされることは無いのか。でもやっぱ暇だよ。新人潰すのが趣味のベテランさんとか絡んできて暇潰しの相手になってくれないかなぁ……

 

 

 

 なってくれませんでした(憤怒)なんで? 私も新人なんですけど。

 

 そんな悲しみを抱えながら一次試験開始です……とはいえ、ただ走って付いて行くだけ。特段何か注意することも無い。若干原作主人公たちに接近したさはあるけど、まあ変なことしてゴンとキルアが友達になれなかったりしたら困るし、接触しないのが一番でしょう。

 

 ということで何事も無くヌメロン湿原へ到着。なんか危険な地帯だと説明を受けて──

 

「そいつは嘘を吐いている!」

 

 あったねぇこんなイベント。なんか人面猿が受験生を騙そうとするやつ。まあこれまた何をする必要もなく、ヒソカがトランプで猿を駆除して……

 

「これで分かった、そっちが本物だね?」

 

「ちょっと待って。なんで私にまでトランプ飛ばしてきたの?」

 

「手が滑っちゃってね♥」

 

「噓つきは地獄に落ちちゃうぞ……?」

 

 殺人ピエロがよぉ……! これで私が油断して防げなかったらどうする気だ。どうせ『この程度で壊れるおもちゃだなんて……がっかりだよ♣』とか言うんだろうな……

 

「ところでリリィ、一つ聞きたいんだけど♣」

 

「何? 男は恋愛対象外だけど」

 

 そんなことをしてきたくせに走り出したら当たり前のように話しかけてくる。けどこれに関しては相手してる私も悪いかもしれない。でもコイツ叱っても悦ぶだけだからな……無敵か? 

 

「それはそれで興味深いけどそうじゃなくて、ここで受験生を殺しに行くって言ったら、君はボクを止めるかい?」

 

「それを言わないでくれたらほっとけたんだけどなぁ……!」

 

 知らない所で死ぬ人は管轄外だけど、無辜の人達を見殺しにするのはアウトな気がする。こっちはヨークシン編までにちょっとでも多く善行を積みたいって言うのに。

 

「私とヤリ合いたいってお誘いなの? それは」

 

「キミが仲間にも全力を出してくれるならそれでも良かったんだけどねぇ……今は見どころのある玩具を探したいだけかな♥」

 

「キッショ」

 

 でもゴン達の事気に入っといてもらわなきゃではあるんだよね……いや、どうせ島で気に入るからいいのか? でもゴンの標的がヒソカじゃなくなったらアウトだもんなその場合。どう動くべきか、悩ましいね。

 

「はぁ……行っておいで。その代わり、私は私で全力で止めさせてもらうから」

 

「おや、これはラッキーかな♣」

 

 今ヒソカを拘束しておくのが一番の善行な気もしないでもない。けど仲間のフラストレーションを溜めさせ続けるのもなぁ……受験生達も死ぬかもしれない試験って覚悟ぐらいはしてるだろうし……

 

「じゃ、10数えたら追いかけるから」

 

「霧の中ボクを探せるのかい?」

 

「善行のためなら神様が導いてくれると思う……はやっ」

 

 

 

「君達まとめて、これ一枚でじゅうぶ……リリィ、早かったね♥」

 

「うーん、どうだろ。遅かったかも」

 

 もう何人かやっちゃってるし。早漏ピエロめ。そんなの風俗でしか喜ばれないぞ。

 

「クソ! 新手か!」

 

「構わねえ! たかが二人、人数差で叩き潰せ!」

 

「いやいやいやいや私はどっちかって言うと味方──」

 

「ほざけぇぇえ!!」

 

「だめだこりゃ」

 

 流石に死にに来る人は神様でも救えません。あーあ、燃えちゃった。というかせめてヒソカの方に行ってよ。女になら勝てると思ったのかな……? 

 

「そんでヒソカは──」

 

「うん! 君も合格♥いいハンターになりなよ♣」

 

「わぁ、原作が進んでる……」

 

 結局ヒソカはレオリオを担いで去っていった。好き放題自由にやりやがって。海賊王か? 

 

「……大丈夫? 少年。運が悪かったね」

 

「全然へーき! お姉さん、ヒソカと知り合い?」

 

「うーん……同僚? それより、試験官から大分離れたけど大丈夫? お姉さんが案内しようか?」

 

「レオリオの匂いで何とか追えると思う……けど、お姉さん場所分かるの?」

 

「神様が導いてくれるだけだけど」

 

 そんなわけで殺人ピエロと一旦別れ、二次試験会場にゴン&薄汚ぇ族と一緒に行くことになった。割とどうでもいいけど、私の背中の刺青見られたらめんどくさいことになるね、これ。

 

 




どの程度描写してどの程度端折るかって難しい…


お気に入り、高評価お願いします
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。