D.U地区某所 連邦生徒会長失踪から数週間後
「やっと連邦生徒会が動き出したか。」
自身の持っている端末に送られてきたメッセージと画像を見つつ、考えを巡らせる。
元から連邦生徒会長が居ないとだめな、否、連邦生徒会長が居てもだめな組織だとは思ってはいたが、ここ数週間は全く機能しておらず、その結果ブラックマーケットに流れる違法武器の量が通常時の数倍に膨れ上がるどころか、矯正局から脱走者まで出す始末。こっちの損害減らすために、俺達がどれだけ走り回ったと思ってるんだよ。俺、連邦生徒会長に引き継ぎできる準備くらいはしておいたほうが良いって助言した筈だよね。確かにこんな短期間で完全な引き継ぎは無理だろうけど、サンクトゥムタワーの制御権くらいは直ぐに移行できるようにしときなよ。
いかんな、思考が変な方に持ってかれていた。俺は次にどう動くべきか考えねば。
「おそらく、真ん中の男性が連邦生徒会長の言っていたシャーレの先生かな?
なに?これから連邦生徒会に押しかけてきた生徒を連れてシャーレのオフィスに向かう所、か。少し挨拶したいし、向こうに出向くか。」
「私は退勤するので、皆さん今日は早めに帰っていいですよ。」
少し思案した後に先ほどから座っていた椅子から立ち上がり、部下に今日はもう帰っていいという旨を伝えた後、自身の装備を確認してから先生御一行より先にシャーレオフィスビルに着くために窓に近づく。
「ホムラさん、何かあったのか?」
「少し、用事ができたので出かけてきます。明日以降の仕事の連絡は追ってします。」
「了解した。」
出かけると言いながら何故か窓に向かっているホムラに対してああ、またかみたいな顔をしている部下からの質問に答えつつ窓窓枠に足をかけると、オフィスがある方向に向かって跳躍した。
そのままいくつものビルを飛び越え、オフィスビルの前に降り立つと、目の前に銃口が突きつけられていた。
「おい、テメェなんの用があってここに来やがった。」
なんでこんなことになってるんだろうな。なんでこんなところで不良たちが徒党を組んで暴れてるんだろうな。取り敢えず刺激しないようにしないと。
「今からここに来る人達を迎えるためですよ。逆になんでこんなとこに不良が集まってるんですか。」
「そんなこたぁどうでもいいだろ!蜂の巣にされたくなかったら、さっさと失せろ」
やっぱり最近の不良は喧嘩っ早くてどうにも話しにくい。ただ、自分もかなり若いから昔の不良なんてあんまり知らないんだけどね。
てか、不良の数がどう見ても多いし、所属もかなりバラバラだな。こいつらがそうやすやすと手を組むことなんてないと思うのだが、煽動者でもいるのかな?ボロいけどクルセイダーもあるし。
俺が知ってる中でこんな事できるし、やろうとするやつはそういないし、多分、タイミング的にもあいつだろうな。
「これがそうもいかないんですよ。できることなら、貴女たちの方にここからいなくなってほしいと思ってるんですが、そうもいきませんね。ですよね、狐坂ワカモさん?」
「なんで私が居ることがわかるんですかね九ノ尾ホムラさん?」
うわ、本当にいた。
「生憎、連邦生徒会に真っ向から喧嘩売るような真似できるのは貴女くらいなのと、さっきからずっとこちらを観察してる様な視線と、知ってる気配がしたので、多分聞いてるだろうなと思いまして。
改めて、ここから退いてもらえませんかね?」
「よく銃を突きつけられた状態でそんなことが言えますね。」
「まあ、このくらい余裕で対処できますから。
それと、退く気が無いなら、強制的に排除させていただきます。」
ワカモは俺の実力は一応知っている為、ここで俺に攻撃してくることはなさそうだが、いやでもやってきそうだな。
「やれるものならやってみなさい。
全員、あの男を攻撃しなさい。」
なんでそうなるんだよ。仕方ない、やるんなら本気でやろう。そのほうが楽しいからね。
「ふう」
良し、勝てたな。数が多いのと、持ってきた装備が少なかった
から多少撃ち漏らして逃げられたけど、大丈夫でしょ。
それに、
「くっ」
「ちょっと大人しくしててね。」
恐らく元凶のワカモは捕まえられたし、クルセイダーも破壊できたから。
先生たちが近づいてきたな。真ん中にいるのが先生だね。あれ?何人か知ってる顔がいるぞ。
よし、挨拶しに行こう。
はい。結構中途半端に終わりました。次回でどうにかします。