side宏壱
「で、落ち着いたか?」
「あうぅぅ、ごめんなさい」
「も、申し訳ありません」
みんなが飛び付いてきてようやく落ち着いた頃、自分たちのやった行動が少しばかり危険性のあるものだったと、落ち込んでいるわけだが。他のみんなはすぐに立ち直ったのだが、桃色の髪をしたおっとりとした感じの女と綺麗な黒髪をサイドポニーにしたキリッとした顔立ちの女。この二人の落ち込みようが長い。だからこうして二人の間の席に座って慰めてるんだけどな。
「まぁ、特に怪我らしい怪我もしてねぇからさ。そう落ち込むなって、な?」
そう言って肩を落とす桃香と愛紗に笑ってみせる。
「そうですぞ。桃香様、死に別れた男とまたこうして逢えたのです。暗い雰囲気では祝酒も不味くなるというもの、笑みを見せてあげなされ。そのほうが宏壱殿も喜ばれよう。のう紫苑?」
「そうですわ。桃香様、愛紗ちゃんまた出会えたこのときを笑顔で過ごさねば損です。ね、宏壱さん」
近くのテーブルで酒を飲んでいる少しウェーブの掛かった銀色の髪に簪を刺して頭の後ろで纏めた妙齢の女と紫色の髪を長く伸ばしたこれまた妙齢の女が話しかけてくる。
「ああ、桔梗と紫苑の言う通りだ。桃香の暗い顔よりも笑ってる顔のほうが好きだ。もちろん愛紗も、な?」
銀色の髪の女と紫色の髪の女、桔梗と紫苑の言葉に同意して二人の頭に手を伸ばし、手触りのいい髪をゆっくり撫でる。
「あ、うん!」
「は、はい」
俺が二人の頭をなでながらそう言ってやると、桃香は笑顔でうなずいて俺の左腕を抱きしめ(桃香自身が持つ
それよりも俺にはやることがある。
「わわっお、お兄ちゃん?」
「あ、兄上?」
桃香を左腕にくっつけ、愛紗の左手首をつかみ立ち上がる。俺の行動に二人が驚くが、そんなんき気にしてられへん!
「マスター! 汚してもええ部屋あるか!!」
「ええ、そこにある扉をくぐり右手側にある二つの扉その内の奥の部屋に仮眠用のベッドがあります。後で掃除していただけるならばお使いください」
「おしっ! 使わせてもらうわ!」
マスターに二人とチョメチョメできる場所を聞き出しそちらへむk「ちょっ、ちょっと待て!?」おうとしたとこで声がかかる。声のした方に顔を向けると、茶色の髪を高い位置でポニーテールにした女が少し太めの眉を吊り上げ俺を睨んどった。
「どないしたん? 翠」
「どうした? じゃねぇよ!!? 何でそんなことになってんだよ!!」
「男として、こんな二人見せられたら黙ってられへんやろ!」
「なんとか押さえろよ!? 兄貴の精神力ならできんだろ!」
「無理や、俺には勝てへん」
「真顔で言うな! このエロエロ大魔人!?」
そう言って翠は、拳を振り上げ渾身の右ストレートを放ってきよった。
愛紗の手首を握っていた手を離し、腰を少し落として(この時俺が何をするのか分かったようで桃香は既に傍から2mほど離れた位置にいた)体を斜め左に前進ちょうど翠の腰より少し上に右肩が来るようにもっていき「わぁっ!?」流れるように肩に担ぐ!
「お、下ろせよ!」
「断る!」
翠が俺の肩の上で下ろせと暴れるが、がっちりと固定しているため外せるわけもなく。そのまま仮眠室へとむか「山ちゃん」おうとしたところで貂蝉に呼び止められる。
「なんや貂蝉?」
「もうそれほど時間がないわよぉん」
「はぁ?」
「だ・か・ら・時間がないのよぉん」
「さっき、まだ余裕ある言うっとったやんけ」
「あれからそれなりに時間がたってるわぁん」
「そりゃ残念」
貂蝉のその言葉に少し名残惜しく思いながら翠を下ろす。翠がなにか騒いでいるが無視する。
「無視すんな!」
「まぁまぁ、落ち着けって」
「ちょっ!?
「はいはい、宏壱さんは大事な話があるから向こうで遊びましょうねー」
「子供扱いすんなー!!」
そんな叫びを残して、緑色の髪をした女、要と黒髪をツインテールにした女、に片方ずつ腕を抱えられズルズルと引きずられていく翠。……少しからかいすぎたか? ちょい反省。
「それじゃこれが蜀伝の書よぉん。山ちゃんは劉備ちゃんたちの名前をよんでねぇん。劉備ちゃんたちは名前を呼ばれたら返事をする。そうすれば蜀伝の書が劉備ちゃんたちを取り込み内部でデータ化するわぁん。一週間から二週間ほどかかるからその間は蜀伝の書から外に出られないから気を付けてねぇん?」
「ああ、分かった」
貂蝉の説明に頷きながら言葉を返し、蜀伝の書を受けとる。ここでふと湧いた疑問と先ほどの雑談の中で聞いたものを再度確認する。
「名を呼ぶのは、真名だけで良いのか? それと本当にこれしか方法がないのか? ほかにみんなを連れていく方法が――「ないわよぉん。別の世界の魂が他の世界に行くには魂そのものを作り替える必要があるの。ほかの転生者たちは
俺の質問に桃香達は迷いなく笑顔で答えてくれる。
「ありがとう、これからもよろしく頼む」
そう言って俺はみんなに深く頭を下げる。まぁ、みんなは苦笑いだったけどな。ホントありがたい話だよ。
「そ・れ・で」
貂蝉の声に下げていた頭を上げ、声のした方に顔を向ける。
「さっきの質問だけど。真名だけで呼ぶよりも姓、名、字で呼んであげたほうが確実よぉん。ないとは思うけれど可能性はゼロじゃないのよぉん。なにかしら不具合が起きる可能性は否めないはねぇん」
「分かった」
貂蝉に一言言葉を返して桃香達の方に体を向ける。桃香達は既に横に整列していて名を呼ばれるのを待っていた。
「じゃあ、これから桃香から順に名前を呼ぶぞ。準備はいいな?」
俺が蜀伝の書を右手に持ちページを開いた状態で胸の前で構えて桃香たちに聞くと、みんなが頷いてくれる。
「よし……姓は劉、名は備、字は玄徳、真名は桃香」
俺の言葉と同時に蜀伝の書が光だし空白だったページに桃香の姓、名、字、真名が浮かび書き込まれていく。
「はい!」
桃香が返事をすると共に桃香の足下に正三角形の深紅の魔法陣のようなものが浮かび上がり輝きだす。
そして、直ぐに桃香が足から順に光の粒子となって消えていく……あらかじめ貂蝉から話は聞いていたが、流石にちょっとビビるな。
桃香が完全に粒子になると、その粒子が蜀伝の書に吸い込まれていく。完全に粒子が吸い込まれて光が止む。
愛紗たちは皆一様に目を見開いて驚いた顔をしていた。
(まぁ、気持ちは分かるけどな)
そう思いながら手に持つ蜀伝の書に視線を移す。そこには桃香の立ち姿と名前、趣味、嗜好、好きなもの嫌いなもの、性格など書いてあり俺の知るものも多くあった。
「よし、成功だな。んじゃ続けるぞ」
俺の言葉に未だに驚いた顔をしていた愛紗たちは真剣な顔になる。
「姓は関、名は羽、字は雲長、真名は愛紗」
「はっ」
そんな凛々しい愛紗の返事と共に愛紗の足下に桃香の時と同じ魔法陣のようなものが浮かび上がり、愛紗を粒子へと変え、粒子は俺の持つ蜀伝の書へと吸い込まれていく。二度目となると驚きも少ないようで、みんなはさほど驚いた雰囲気もなく自分が呼ばれる瞬間を待つ。
そこからは、鈴々、星、翠と順調にいき。最後に
「姓は姜、名は維、字は伯約、真名は優雪」
「は、はい!」
優雪の返事とともに正三角形の魔法陣(多分そうだと思う)が輝き、優雪を光の粒子へと変え蜀伝の書がそれを吸い込む。そして優雪の情報が書のページに書き込まれ、しばらく店内が静寂に包まれる。
「ふぅ、これで終わりか」
「そうねぇん。お疲れ様、山ちゃん」
一息吐く俺に労いの言葉を掛けてくれる貂蝉。
「それじゃ、なにか聞きたいこととかあるかしらぁん?」
「あーそうだな。………桃香たちが粒子に変わるときにでていた魔法陣?みたいなのはなんだ?」
「みたいな、じゃなくて魔法陣よぉん」
「魔法陣? ならありゃ魔法か?」
「違うわよぉん。人をデータ化する魔法なんて恐いでしょ?」
「まぁ、そりゃそうだな。じゃあ、ありゃなんだ?」
「あれは、蜀伝の書の機能よぉん」
「蜀伝の書?」
「そうよぉん。この世界にいる住民はみんなむき出しの魂のままここにいるわ。それは私も、山ちゃんも同じ」
「ああ、それ前に言ってたな」
「ええ、肉体が無いからこそできることよぉん。それ以上のことは私には分からないわぁん。魂の質を上げて他の世界へ転生させる、まさに神の御業よぉん。魂のデータ化もそのうちの一つねぇん。ただの管理者にすぎない私には分からないし知ってはいけないことなのよぉん」
そう言って貂蝉は「私は下っ端にすぎないもの」と付けたしマスターがそっと出してくれた水を飲みほす。
「お前にも色々あんだな」
「まぁねぇん。それじゃ、話を戻しましょ。山ちゃんの魔法についてだったわねぇん?」
「ああ、あの魔法に系統みたいなものはあんのか?」
「そうねぇん。山ちゃんが使う魔法は管理世界と呼ばれる世界のものなの」
「管理世界?」
「そう、時空管理局という組織が名付けたのよぉん。管理局が治安管理や環境保全をする世界を管理世界、逆に管理していない世界を管理外世界と呼ぶわぁん。因みに、地球は管理外世界ねぇん」
「その基準はなんだ?」
「魔法が一般的か、そうじゃないかねぇん」
一般的ねぇ……ん?
「なら、その管理外世界にも魔法がある可能性ってあったりすんのか?」
貂蝉の言葉の言い回しに違和感を覚え聞いてみる。
「そうねぇ、可能性はゼロじゃないわねぇん。表の世界で平凡に暮らしていれば、まず関わることはないわぁん。裏の世界なら話はちがってくるけどねぇん」
「……へぇ(裏の世界、ね………それに、首突っ込むのも面白そうだなぁ)」
「フフッ」
「ん?なんだよ?」
まだ見ぬ未知の世界に内心わくわくしていると、貂蝉の方から忍び笑いが聞こえてくる。
「いえ、山ちゃん凄く楽しそうな、新しいオモチャを見つけた子供のような顔をしてるわよぉん?」
「うるせぇな。こっち見て笑うなキモい」
「フフッ」
貂蝉に笑われ少し恥ずかしくなり、ついそんなことを言ってしまう。貂蝉はそんな俺を見てまた忍び笑いをする。
「はぁ、んなこたぁどうでもいいから早く俺に魔法のことを教えてくれ」
「そうねぇん。もう時間がそれほどあるわけでもないし、簡単に言うとその時空管理局が管理する世界の大昔に使われていたものなのよぉん。ただ
「レアスキル、ねぇ」
「ええ、そしてベルカ式よりも遥かに汎用性の高いミッドチルダ式、通称ミッド式これがとって変わって広まったというわけ」
「そのベルカ式とミッド式の違いってぇのはなんだ?」
「ベルカ式は、近接特化型で尚且つ個人戦闘用のものが多いわねぇん。群じゃなくて個人としての強さを誇るわ。ミッド式は遠、中、近これら全てに対応できる魔法が多いの。だからこそ使い勝手がいいのよぉん。個人の適性は当然あるのだけど、扱う範囲が広いからこそ多くの適性者を見つけることが出来たのよぉん」
「なるほど……だからといってベルカ式がミッド式に劣ると言う訳じゃないんだろ?」
「流石山ちゃんねぇん、その通りよぉん。当然ベルカ式を使う魔導師、あ、魔導師っていうのはミッド式、ベルカ式これらを使う魔法使いのことをそう呼ぶのよぉん。それに魔導師はリンカーコアと呼ばれる特別な器官をもっているわ。このリンカーコアの有無で魔導師になれるかどうかが決まるの。山ちゃんの場合はワタシの方で移植させてもらったわぁん」
「そりゃありがてぇな」
「お安いご用よぉん。あ、でも魔力を放出したり空中にある魔力素を吸収して蓄積させる為のものだから、あまり無茶なことをして傷つけちゃダメよぉん」
「ああ、わかった。気をつけるよ」
「それじゃ、話を戻すわよぉん。当然ベルカ式の魔導師がそんな弱点を残すはずがないわぁん。多く広まっていないからこそ、独自性の高いものが出てくるの」
「まぁ、そうだろうな。資料はあってもそれを教えてくれる先生がいないんじゃな」
「そういうこと。強くなりたい人ならあらゆるところからヒントを取ってきて独自の発展のしかたをするわ。それが距離を一瞬で潰すものなのか、自ら開発した遠距離魔法なのか、それともそれらとは全く違う別のなにかなのかは分からないけどねぇん」
「なるほどなぁ、使うのが楽しみになってきたな」
そう言いながら席を立つ。
「あらぁん、もう行くのぉん?」
「ああ、今回も色々と世話になった。またいつか会ったときに飲もうぜ」
「あ、ちょっとだけ待っててねぇん」
そう言って貂蝉は、カウンター脇にある部屋へ入っていく。しばらく待っていると、直ぐに部屋から出てきた。
「はい、これ」
そう言って貂蝉が俺に二つの銀色の十字架のネックレスを手渡す。それぞれ白色と黒色の宝石が嵌められている。なんとなく点滅しているように見えるのは気のせいだろうか。
「気のせいじゃないわよぉん」
「人の心を読むなよ!?」
「顔に書いてあるわよぉん」
「そんなに分かりやすいか? まぁいいや、んで、これなんだよ?」
「これはデバイスよぉん」
「デバイス? なんだそりゃ」
聞き覚えのない言葉に俺の頭の上でクエスチョンマークが乱舞している。どうやら今日一日でいろんなものを詰め込みすぎたようだ。既にメモリのげん(向こう行ったらまずラーメン食おうかな)かいのようだ。…………ん? なんだ、今の?
「山ちゃん、どうかしたのかしらぁん?」
「いや、なんか今変な感覚が」
「どういったものか説明できるかしらぁん」
「あ? 説明? 説明ね~、ん~とだな。どういったら良いんだ? あ~これか、伝わるかどうか分かんねぇけど、右を見ながら左を見るみたいな感じか? 他に例えれそうなのは、兵士達の調練メニューを考えながら城下町の警備の草案を考えるって感じだ」
「それは、マルチタスクねぇん。分割並列思考とも呼ばれているわぁん」
「分割並列思考……ね、なるほど。ようは、思考を分割、別のことを考えながら、また他に別のことを考える。これも魔法、か?」
「ええ、そうねぇん。魔導師にとって必須技能の一つよぉん。これができないと魔導師としての伸び代は見込めないわねぇん。で・も、魔法のことを導入部分だけ知って今できるというのは、もともと資質が有ったということでしょぉ」
「そうか。まぁ、イメトレもしやすそうだし、覚えてて損はねぇだろ」
「ええ、そうねぇん。それじゃあ、その子達のことを教えるわねぇん」
「おう、頼む」
そう言って貂蝉が説明したこと俺なりにまとめると、魔法使いで言うところの魔法の杖のようなものだな。それよりも遥かに高性能だが、行き過ぎた科学は魔法だ。なんて昔に聞いたことがあるが、まさにそれを地でいってやがる。技術力が半端じゃねぇな。
「そうそう、さっき点滅していたその宝石、その宝石は謂わばデバイスのコア、心臓のようなものが内蔵されているの。少々の傷であれば自己修復機能があるから直るのだけど、真っ二つになったり、砕けたりすれば修復できない可能性があるわぁ。だ・か・ら、気をつけてねぇん」
「了解」
「それで、今ここで登録認証する?」
貂蝉の問いに、俺は首を横に振って答える。
「いや、やめとく。もっと知識を得て鍛練してからだ。でないと与えられた物の上に胡座をかきそうだ」
「そんなことはないと思うけど。まぁ、山ちゃんが自分が良いと思うことをしなさいな」
「?なんだそれ……ま、いいや。んじゃ最後に重要なことだ」
俺は真剣な顔をして貂蝉に問いかける。
「向こうで俺は何をすれば良い?」
「生きるのよぉん。自分の思うがままにやりたいことをしていけばそれが周りにとっての最善になるわぁん」
貂蝉が真剣な目で俺の目を見る。それに顔を逸らすようなことはしない。
「分かった」
そう言って頷いて踵を返す。今度こそBARの出入口のドアノブに手をかけて首だけを貂蝉とマスターに向け、一言「またな」と声をかけてノブを捻り扉を開け一歩踏み出す。
すると視界が白に覆われて意識が遠退いていく。そんな中で貂蝉の「またねぇん」と言う言葉とマスターの「またのお越しをお待ちしております」と言う言葉が聞こえた。そして、俺の意識は白から闇へ落ちた。
はじめましてコントラスです!
今回が初の後書きになりますね。この作品は私の処女作になるわけですが、それなりに苦戦しながら書かせていただいてます。
今回の第二鬼~新たな世界へ~と最初のプロローグ~赤鬼散るでは、かなり書き方などが違ってきているのがお分かりいただけると思うのですがどうでしょう。
近いうちにプロローグ~赤鬼散る~も読みやすいように編集し直そうかなと思っているのですが。まぁ、それも予定は未定と言う感じですね。
リリカルと恋姫のクロスということになっていますが、メインは完璧にリリカルが主軸になります。そこにちょいちょい、他作品が混じると言う形になるかと思います。
今回は主人公にたいしての説明会でした。彼を無知のまま行かせるわけには、いきませんし何より恋姫組を連れていかせたかったので。
まぁ、それほど多く出番があるわけでもないんですけどね。
けれど彼女達にも必ず活躍していただく機会が訪れます。必ず
前置きはここまでにして、えー今回作中に汎用性と言う言葉が出てきました。ルビを見てあれ?これぼんようせいじゃね?と思った方多分少なからずいらっしゃると思います。私もそう思っていました。正しくは、はんようせいと読むみたいです。
実はもう一つありまして、途中主人公が関西弁になるところ有ったと思うのですが、別に私がとチクるったわけではありません。そこら辺ひっくるめて次回の登場人物紹介のときにご説明させていただきます。
では次回赤鬼と愉快な仲間達(仮)にてお会いしましょう。