裏社会のジョーカー、現代ダンジョンで成り上がる ~世界最大の賭場に人生を賭ける~ 作:パラレル・ゲーマー
《ゴブリンの洞窟》。
F級探索者の登竜門として知られるそのダンジョンは、人工的な管理施設から数十メートル奥へ足を踏み入れただけで、空気が一変した。
湿り気を帯びた岩肌。青白く発光する微小な苔。どこからか響いてくる水滴の反響音。
ARコンタクトレンズの視界には簡易マップが表示されているが、それは隼人が通ったルートを後追いで描写しているに過ぎず、未踏の領域は黒く塗りつぶされたままだ。
視界の隅に、現在のステータスが小さく表示されている。
【HP:61/61】
【MP:47/47】
さらにその横には、配信の状況を示すウィンドウ。
【視聴者:0】
数字は開始時から変わっていない。
だが、隼人は全く気にしていなかった。そもそも無名の新人が平日の昼間に始めた配信に、最初から数万の観客が群がるわけがない。録画用ドローンが正常に機能しているだけで十分だ。
追従モードのドローンは、隼人の斜め後方を静かに浮遊している。
隼人は、購入したばかりの《初心者用ロングソード》を両手で握り、慎重に歩を進めていた。
その構えは、明らかに素人のそれだ。剣道やフェンシングの経験があるわけでも、格闘技で体を鍛え抜いてきたわけでもない。彼の人生は、常にカードとチップ、そして嘘と欲望が渦巻くテーブルの上にあった。
(……剣ってのは、映像で見るよりずっと重いな)
本物の鉄を振るうことの難しさを、隼人は冷静に自覚していた。だからこそ、不用意に走ったり、大振りをしたりすることはしない。
緩やかなカーブを描く坑道の先。
岩を擦るような、不規則な足音が聞こえた。
隼人は即座に足を止め、壁に張り付く。ドローンもそれに合わせて静止した。
耳を澄ます。
足音の周期。何か重いものを引きずるような音。
そして、曲がり角の先から一体のモンスターが姿を現した。
身長一メートル強。小柄な子どものような体格だが、全身は濁った緑色の皮膚で覆われ、目は血走っている。手には、棘のついた粗末な木製の棍棒が握られていた。
ARコンタクトが即座に情報を読み取る。
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【ゴブリン】
Lv:1
分類:亜人型モンスター
危険度:F
主な攻撃:棍棒による打撃
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弱点や詳細なステータスまでは表示されない。F級とはいえ、相手は明確な殺意を持った異界の生物だ。
その時、視界の隅で数字が動いた。
【視聴者:1】
新着配信を巡回していた物好きな誰かが、偶然迷い込んだらしい。
名無しの探索者:初見。初ダン?
最初のコメント。
だが、隼人は返事をしなかった。それどころではない。
【視聴者:2】
名無し:装備ピカピカで草。今日登録した奴か?
ゴブリンが、侵入者である隼人の存在に気づいた。
「ギャアアア!」と耳障りな叫び声を上げ、短い脚で突進してくる。
隼人も剣を構え直した。
これまで、裏社会で命の危険を感じる場面はあった。銃口を向けられたことも、刃物をちらつかされたこともある。だが、異形の化け物が自分を文字通り『叩き潰す』ために走ってくるというのは、全く別の恐怖だった。
ゴブリンが跳躍し、棍棒を振りかぶる。
隼人は反射的に後ろへ下がった。だが、剣の間合いも、自分自身の回避能力も、まだ正確には把握しきれていない。
躱しきれず、振り下ろされた棍棒が隼人の左肩を掠めた。
「っ……!」
鈍い衝撃と痛みが走る。
ただの擦り傷程度だが、ゲームのようなエフェクトで終わるわけではない。本物の痛みだ。
【HP:55/61】
ARの数値が減る。
(……一発で6減るのか。連続で喰らえば死ぬな)
隼人は痛みを噛み殺しながら、即座に距離を大きく取った。無理な反撃はしない。
名無しの探索者:おい反撃しろw
名無し:初心者なら距離取るのは正解じゃね
名無しの探索者:剣に完全に振り回されてんな
コメント欄には、安全圏から眺める者たちの気楽な言葉が並ぶ。天才的な剣術を期待していたわけではないだろう。
二回目の突進。
ゴブリンが再び棍棒を振り下ろす。今度は間合いの感覚を少し掴んだ隼人が、大きくサイドへステップを踏んで回避した。
やはり反撃はしない。
(……三回目)
ゴブリンが体勢を立て直し、三度目の攻撃モーションに入る。
ここで、隼人のギャンブラーとしての本質が顔を出した。
ゴブリンは、攻撃の直前に必ず『右肩がわずかに上がる』。
そして、『右足から踏み込む』。
その後、『真上から棍棒を振り下ろす』。
振り下ろした後は、棍棒の重さに引っ張られるように、一瞬だけ『前傾姿勢で硬直する』。
一回目。二回目。そして今。
すべてのモーションが全く同じだ。
(癖が分かりやすすぎる)
ポーカーで相手の瞬きの回数を数えるより、麻雀で牌を切る速度から迷いを読むより、目の前の怪物はずっと単調で、ずっと読みやすい。
相手の行動に癖があるなら、それは『情報』だ。
情報があれば、次は『誘導』できる。
隼人は、あえてゴブリンの間合いへ一歩踏み込んだ。
名無し:おい近い
名無しの探索者:危なくね?
コメント欄がざわつく中、ゴブリンが反応した。
右肩が上がる。
右足が踏み込まれる。
(来る)
隼人は、棍棒が振り下ろされる『前』に、左斜め前方へステップを踏んだ。
完璧なタイミング。
棍棒は虚しく空を切り、地面に激突する。
ゴブリンの体勢が、棍棒の重みで完全に前へ崩れた。
そこへ、隼人は右手のロングソードを叩き込んだ。
剣術の基本など知らない。ただの力任せの斜め斬りだ。
ゴブリンの肩から背中にかけて、浅く刃が食い込む。
(浅い)
一撃では致命傷にならないと即座に判断した隼人は、反撃しようと振り向くゴブリンの顔面に向かって、もう一歩踏み込み、今度は剣を『押し込む』ように首元を斬り裂いた。
「ギャッ……」
ゴブリンの体が硬直し、直後、光の粒子となって霧散した。
静寂が戻る。
剣にこびりついていた黒い血も、モンスターの消滅と同時に消え去った。
隼人は荒くなった呼吸を整えながら、小さく息を吐いた。
「……なるほど。こういう感覚か」
名無し:お、勝った
名無しの探索者:初戦ならまあ悪くない
名無し:途中から攻撃のモーション読んでた?
名無しの探索者:ゴブリンは動き分かりやすいからな。慣れればあんな感じ
コメントは称賛一色にはならない。既存の探索者からすれば、初戦にしては落ち着いている程度だ。
だが、隼人にとっては、大きな収穫だった。
視界にシステムメッセージが浮かぶ。
【経験値を獲得しました】
経験値ゲージが少しだけ伸びる。
【Lv1:EXP 28%】
一体倒した程度ではレベルは上がらないようだ。
(レベル二でクラスが解放だったな)
センターで確認した情報を思い出す。クラス選択はまだ先だ。
ゴブリンが消滅した地面に、三つのアイテムが残されていた。
初ドロップだ。
一つ目は、小指の先ほどの小さな石。
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【F級魔石・小】
種別:換金資源
推定買取価格:1,200円
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(千二百円、か)
悪くない金額だ。だが、四億という途方もない借金を返すには、これを三十三万個以上集めなければならない計算になる。
二つ目は、赤茶けた金属片のようなもの。
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【錆びた鉄の小手】
レアリティ:ノーマル
種別:ガントレット
装備条件:Lv1~
防御力:3
特殊効果:なし
フレーバーテキスト:
――これを防具と呼ぶには、少しばかり勇気がいる。
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「……ゴミだな」
名無し:ゴミです
名無しの探索者:店で百円つけばいい方
名無し:初ドロップの記念に持って帰れw
視聴者の言う通り、ただのガラクタだ。
しかし、三つ目は違った。
他のドロップとは異なり、微かに青白い光を放つ小さな球体。
隼人が拾い上げると、ARが詳細を弾き出した。
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【変質のオーブ】
種別:クラフト通貨
効果:
ノーマル等級の装備一つを、ランダムな特性を持つマジック等級へ変質させる。
付与される特性および数値はランダム。
フレーバーテキスト:
――価値とは、形を変えるまで誰にも分からない。
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コメント欄の動きが、ここで少し早くなった。
【視聴者:4】
名無しの探索者:え?
名無し:変質?
F級三年目:初戦でオーブドロップは普通に運いいな
名無し:それ売れるぞ
F級三年目:初心者なら、自分で使うより店で売った方がいいかも
数万分の一の奇跡というわけではないが、F級の初戦で落ちるアイテムとしてはかなり幸運らしい。
相場は数千円といったところか。
だが、隼人の興味は金額よりも、アイテムの効果そのものに向いていた。
『付与される特性および数値はランダム』
(ランダム。つまり、賭けか)
隼人の口元がわずかに歪んだ。
「なるほど」
名無し:嫌な「なるほど」だな
F級三年目:おい新人、それは売れよ
名無し:その顔は使う顔だろw
視聴者も、この新人が何を考えているのか何となく察し始めた。
隼人の脳裏に、自身の持つ二つ目のユニークスキルの説明文が蘇る。
【運命の天秤《フェイト・スケール》】
世界のあらゆる「確率」に干渉し、その結果を捻じ曲げる。
代償も、具体的な使用方法も不明な、未解明のスキル。
(ランダムな結果を変える。試す対象として、これ以上分かりやすいものはない)
隼人は、右手で《変質のオーブ》を摘み上げ、左手で《錆びた鉄の小手》を拾った。
F級三年目:使うならせめてその剣(ロングソード)にしろよ
名無し:小手に使うなよw
名無し:ガチのゴミクラフトやん
コメントが制止する。だが、隼人には譲れない理屈があった。
「初めて使う、効果不明の能力だぞ」
隼人は配信のカメラに向かって、淡々と言った。
「実験台にするなら、最悪失っても困らないゴミの方がいい」
名無し:……それはそう
F級三年目:ド正論だった
名無し:でもオーブ(数千円)は消えるぞw
「それが賭け金だろ」
隼人はオーブを小手に近づけながら、小さく息を吸い込んだ。
まだスキルの使い方は分からない。ただ、意識を集中させる。
「確率に干渉する、だったな」
一拍。
「なら――見せてみろよ。俺に配られた札が何なのか」
心の中で、《運命の天秤》を強く意識する。
その瞬間。
隼人の耳の奥で、「カチン」と金属同士が触れ合うような硬質な音が響いた。
一瞬だけ、幻覚のように巨大な天秤のシルエットが見え、その片側がわずかに揺れた気がした。だが、それはすぐに消え去った。
(……今のは?)
考える間もなく、オーブが小手に触れる。
パリン、と甲高い音が鳴り、青白い光が《錆びた鉄の小手》へ吸い込まれていく。
鉄の表面が光に包まれ、形状が変化していくのが分かる。
名無し:使ったw
F級三年目:まあ勉強代だな
名無し:何つくかな
名無し:HP+10くらい来い
光が収まった。
見た目は、錆が落ちて少し黒く綺麗になった程度に見える。
一見すると、順当にマジック等級の装備が出来上がったように思えた。
しかし、ARの鑑定機能の挙動がおかしい。
【鑑定中……】
処理が遅い。
名無し:?
F級三年目:鑑定遅くね?
名無し:回線?
【鑑定エラー】
「……ん?」
【再鑑定中……】
【既存アイテムデータと不一致】
【レアリティ判定を再実行します】
名無し:え
F級三年目:待て
名無し:なんか変じゃね?
コメント欄の空気が変わったのと同時に、小手を覆っていた青い光が、ゆっくりと別の色へ変色し始めた。
金とも橙ともつかない、通常のドロップ品ではあり得ない深く重厚な光。
そして、小手そのものの材質も変質した。百円の鉄屑ではなく、黒銀色の滑らかなガントレット。関節部分には、微かに発光する細い紋様が刻み込まれている。
ついに、鑑定結果が表示された。
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【万象の守り《パンデモニウム・ガード》】
レアリティ:ユニーク
種別:ガントレット
装備条件:Lv1~
最大HP +100
攻撃速度 +15%
火属性耐性 +25%
冷気属性耐性 +25%
雷属性耐性 +25%
フレーバーテキスト:
――万象を拒む必要はない。
そのすべてを受け止めるだけの器があればいい。
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数秒間、コメント欄が完全に沈黙した。
そして、爆発した。
名無し:……ユニーク?
名無し:は?
F級三年目:変質のオーブだよな?
名無し:マジックにするアイテムじゃないの?
名無し:なんでユニークになってんの?
まず、変質のオーブからユニーク装備が生成されたという事実に混乱が走る。
さらに、性能欄を見た者たちが騒ぎ始めた。
名無し:HP100w
名無し:攻撃速度15
名無し:火25冷25雷25?
名無し:普通にめっちゃ強くね?
隼人自身も、ステータスの並びを見て目を丸くした。
「おいおい。強いじゃん」
どの程度の異常事態なのかは分からないが、素人目に見ても強力なことだけは理解できる。
その間に、誰かが探索者専用の掲示板に配信のリンクを貼ったらしい。視聴者数が跳ね上がり始めた。
【視聴者:15】
新規に入ってきた、少し知識のありそうな探索者がコメントを打つ。
ベテラン探索者:待て待て待て
ベテラン探索者:HP+100?
名無し:100ってそんなヤバいの?
ベテラン探索者:馬鹿。最大HP+100は普通、三十台半ばから見る数値だぞ
ベテラン探索者:Lv1装備に付いていい値じゃない
中級クラフター:攻撃速度15も初心者帯じゃかなり異常
中級クラフター:しかも三属性25ずつ全部乗ってる
視聴者たちが、その装備の真の価値を理解し始めた。
ベテラン探索者:……いや待て
ベテラン探索者:お前ら要求レベル見ろ
名無し:?
名無し:Lv1~
名無し:……
名無し:は?
中級クラフター:ありえねえ
中級クラフター:普通、この水準の能力値が付いたら装備要求も跳ね上がる
ベテラン探索者:数値だけならLv35以上の装備だぞ!?
ベテラン探索者:なんでLv1で装備できるんだよ!?
有識者たちの解説が、事態の異常性を浮き彫りにしていく。
中級クラフター:HP100だけなら中級帯で出る
中級クラフター:三色レジ25も、一個ずつなら別に世界をひっくり返す数値じゃない
中級クラフター:AS15だって上に行けばもっと高い装備はある
名無し:じゃあ国宝ってほどじゃない?
中級クラフター:違う
中級クラフター:それが全部一個の装備に付いてて、かつ要求Lv1なのがおかしいんだよ
【視聴者:70】
数字がどんどん増えていく。
名無し:これいくらすんの?
名無し:数百万?
ベテラン探索者:値段つけられん
名無し:そんなに?
ベテラン探索者:上位探索者の最終装備って意味じゃない。でも低レベル装備としてなら、国宝級って言われても否定できない
隼人は無言で《万象の守り》を左腕に装着した。
サイズは自動調整され、ぴったりとフィットする。
ARのステータス表示が一気に変化した。
【HP:155/161】
最大HPが100増加し、それに伴い現在のHPも引き上げられた。
名無し:HP倍になったw
名無し:Lv1で161!?
ベテラン探索者:物理にはレジ(耐性)効かないから無敵じゃないぞ
名無し:それでも硬すぎるだろw
コメントの言う通り、物理攻撃しかしてこないF級のゴブリンに対して、三属性耐性は意味がない。完全な無敵になったわけではない。
だが、この硬さは圧倒的なアドバンテージだ。
試しに、ロングソードを一度振ってみる。
さっきより、明らかに剣の軌道が速い。腕力が上がったわけではない。剣が軽くなったわけでもない。ただ、魔素の補助によって攻撃動作そのものが加速されている感覚だ。
「……なるほど」
隼人は小さく呟き、左腕の黒銀のガントレットを見つめた。
手元に残る、消えたオーブの感覚。
そして、《運命の天秤》。
ノーマルをマジックにするはずのアイテムが、ユニークを生成した。
それも、要求Lv1の枠組みを逸脱した国宝級の代物を。
偶然か?
一度だけなら、その可能性も捨てきれない。
だが。
「……本当に傾くのかよ」
隼人は、誰にも聞こえない声で笑った。
「この天秤」
これが《運命の天秤》の効果だと断定するには、まだ早すぎる。何を代償にしたのかも分からない。
もっと検証が必要だ。
だが、そのためのチップ(アイテム)なら、これからいくらでも手に入る。
【視聴者:167】
コメント欄ではクリップ動画が作られ、外部への拡散が始まっている。
新規:リンクから来た
新規:このJOKERって奴?
名無し:そう
新規:今日登録したLv1ってマジ?
名無し:本人のカード表示だとマジ
JOKERという名前が、初めて表の世界で認識され始めていた。
だが、隼人の思考はすでに別の場所にあった。
視聴者数など関係ない。今優先すべきは、このダンジョンからの生還だ。
洞窟の奥から、再びゴブリンの声が響いた。
今度は一体ではない。「ギャッ、ギャッ」という複数の声。
隼人は顔を上げ、剣を構え直した。
左腕には【万象の守り】。HPは161。
だが、剣術は素人のままだ。レベルも1。クラスすら選んでいない。
強力な装備を手に入れただけで、本人の技量が劇的に向上したわけではない。
名無し:まだ行くの?
ベテラン探索者:調子乗んなよ。装備強くても死ぬ時は死ぬぞ
名無し:ポータル忘れんなよ
コメントが忠告する。
「分かってる」
隼人は《万象の守り》を一度強く握りしめた。
「ただ――」
洞窟の奥の暗闇を見据え、隼人の口角が獰猛に上がる。
「最低レートにしちゃ、ずいぶんでかい当たりが出たな」
暗闇から飛び出してきた複数の影に向かって、隼人は笑いながら踏み込んだ。
ここまで読んでいただきありがとうございます! もし「面白い」「続きが気になる」と思っていただけましたら、ページ下部より【お気に入り登録】や【評価】、感想などをいただけると執筆の励みになります。 作者のモチベーション上昇に直結しますので、是非ともよろしくお願いします!